1,800円以上の注文で送料無料

お金本 の商品レビュー

3.5

15件のお客様レビュー

  1. 5つ

    0

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    6

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/01/05

多分ろくでもない話が多いんだろうなぁと思いつつ読み進める。概ね予想通りというか…。お金の無心ならかわいいもので、断られたら悪態をつくってのはどうしようもねぇよなぁ。 角田光代さんのエッセイはぐさりときた。うぅん、少しずつでも趣味に散財していこうかな。

Posted byブクログ

2020/11/02

作家や文士のお金に纏わる文章を集めた本。生活に喘ぐ文豪たちの本音の文章を読むと、作家という職業の厳しさを感じる。作家として独り立ちするまでは、他の仕事をしながら書けば良いのにと思うけれど、当時はそういうわけにも行かなかったのだろう。退路を断って全身全霊で作品を書く。当時はこれがあ...

作家や文士のお金に纏わる文章を集めた本。生活に喘ぐ文豪たちの本音の文章を読むと、作家という職業の厳しさを感じる。作家として独り立ちするまでは、他の仕事をしながら書けば良いのにと思うけれど、当時はそういうわけにも行かなかったのだろう。退路を断って全身全霊で作品を書く。当時はこれがあるべき姿だったのかもしれない。ただ借金等で折角工面したお金を酒や遊興に使ってしまうのはどうかと思う。この本で取り上げた多数の作家が酒に注込んでいる。ストレス解消、知人達との交友で気を紛らわすためではないかと思うけれど、借金してまで飲むことは無いと思う。同情したくなった作家もいるが、自業自得と思える作家もいた。色んな作家の素顔が見えて、とても面白い本だと思った。 因みに、気になった文章は川端康成の「私の生活」。彼の希望の生活は、自分とは真逆だ。金田一京助の「啄木余響」、啄木のような友人は持ちたくない。北野武の「関係の問題」、現代の友情は損得の問題になってしまった。芥川龍之介のラブレターは、お金の問題を超越して心を動かす素晴らしい文章だと思った。

Posted byブクログ

2020/10/28

石川啄木と金田一は当然のように乗っているが(そして下宿を移る際の「置いていかないでくれ」と追いすがるエピソードを初めて生で読んだが)、草野心平が宮沢賢治に借金を申し込んでいたのは初めて知った。 (断られなかったけれど代わりに造園学の本が来て、これを米に替えてくれと来たそうな) 漫...

石川啄木と金田一は当然のように乗っているが(そして下宿を移る際の「置いていかないでくれ」と追いすがるエピソードを初めて生で読んだが)、草野心平が宮沢賢治に借金を申し込んでいたのは初めて知った。 (断られなかったけれど代わりに造園学の本が来て、これを米に替えてくれと来たそうな) 漫画家のエピソードもいくつか載っていてこれも面白い。 (割と狂気の沙汰のトキワ荘) 最後のページ、草野心平作詞の「火の車」を持ってきたのにはもう笑うしかない。 借金苦を語った人に、後のページで借金を申し込む人の話が出てくるとか、これは本当に編集がうまい。

Posted byブクログ

2020/08/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

遠藤周作:大勢の人間で世の中は成り立っていて、自分もいろんな笑恩恵を受けているもんだから、「自分も世の中にできる限りは報いなくてはならない」と。それが男を磨くことになるんだよ 赤塚不二夫:人生相談やった時、どうしても浪費癖が治らない。どうしたらいいかなんて相談があったよ。でも、バカは一生治らない。直そうとしても無駄と言うもんだ

Posted byブクログ

2019/11/02

お金本 渋沢栄一ー小泉八雲 二葉亭四迷 夏目漱石 松岡子規 国木田独歩 左右社 累計五万部の文豪アンソロジー。いきるか死ぬか、お金の話100篇 タイムライン https://booklog.jp/timeline/users/collabo39698

Posted byブクログ