はんぶんのユウジと の商品レビュー
ほんわかとした雰囲気を保ってエンディングを迎えてほしかったが、壇蜜ということもあり、薄気味悪さも期待していた。 後者だった。きもいわぁ。
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何となく結婚した夫が亡くなったあと 骨壷と共に出かけるところに愛を感じた。 他界後に発生した 形を変えた愛。 とても美しいと思った。 ただ さいごに義弟と付き合うのは… 最初にある夫への愛がなんだったのか そもそも愛ではなかったのか 混乱した ずっと独り身でいることはないが、あまりにも早すぎる。 そして義弟である必要があるのか。 好きになったというより、流されるままのような…。
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「はんぶんのユウジと」「タクミハラハラ」「パットエミデテテレルフターリ」 「にびいろ八分咲き」「スカイコート101号室」 5話収録の短編集で、登場人物が各話リンクしている。 壇蜜さん初の小説集は、文章も読みやすく、ふんわりとした浮遊感感じる味わいで心地よく読めた。 主人公は見...
「はんぶんのユウジと」「タクミハラハラ」「パットエミデテテレルフターリ」 「にびいろ八分咲き」「スカイコート101号室」 5話収録の短編集で、登場人物が各話リンクしている。 壇蜜さん初の小説集は、文章も読みやすく、ふんわりとした浮遊感感じる味わいで心地よく読めた。 主人公は見合い結婚したばかりの夫を亡くし、はんぶんに分けられた遺骨と共に暮らすイオリ。 このイオリのどこか俯瞰的で無気力な言動が面白い。 悲壮感とは掛け離れオカシミさえ感じ時々噴き出しそうになる。 自分の身近に存在していそうな人達のありそうでなさそうな物語。
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壇蜜という不思議な人物が描く表現に興味があって、買い漁ったうちの一冊。彼女らしいトーンで、ずっと低空飛行するような主人公達の会話や気持ちの部分。でも予想はできたはずなのだけど最後に、ゾゾッとしたのはなんでだろう? 生きてたら必ず訪れる出来事をベースに話が徐々に展開。あーわかる。と...
壇蜜という不思議な人物が描く表現に興味があって、買い漁ったうちの一冊。彼女らしいトーンで、ずっと低空飛行するような主人公達の会話や気持ちの部分。でも予想はできたはずなのだけど最後に、ゾゾッとしたのはなんでだろう? 生きてたら必ず訪れる出来事をベースに話が徐々に展開。あーわかる。と共感しながら、トーンが上がり下がりあまりしないぬるま湯に浸かるような、そんな一冊でした。好きでも嫌いでも無い、そんなかんじ!でも壇蜜らしくて、やっぱり面白い人だなと思える作品です^^
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なんとなく予感は感じた結末。 何がきっかけかはわからない。 湿度を感じる文章。 自分より泣いている人が近くにいると涙がおさまるのは身に覚えがあるな。
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壇蜜さんのエッセイは読みやすく楽しいです。最新作以外、全部読んでいます。「はんぶんのユウジと」(2019.10)は、初めての小説とのことです。連作5話。面白い面白くないではなく、内容がよくわからない、そんな感じです。結婚後3ヶ月で突然死したユウジの妻、イオリがユウジの弟タクミに魅...
壇蜜さんのエッセイは読みやすく楽しいです。最新作以外、全部読んでいます。「はんぶんのユウジと」(2019.10)は、初めての小説とのことです。連作5話。面白い面白くないではなく、内容がよくわからない、そんな感じです。結婚後3ヶ月で突然死したユウジの妻、イオリがユウジの弟タクミに魅かれていく物語でしょうか・・・。
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2020/06/18リクエスト 壇蜜さん、すごいです。 壇蜜日記も好きでしたが、きちんとした小説も書けるのですね。 独特の世界観。 題名になってる、 はんぶんのユウジと が1番好きでした。悲しまなきゃいけない未亡人、そうなれない自分、が素晴らしく描かれてた。
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【気に入った表現】 どうしても家のお荷物になってしまう二人が分ける料理が、私たちの頼りない姿にあてられたかのように、美味しさが失われている。私たちが協力しあったところでしょうもなさを増強させることにしかならないのが、今回の食事で分かってしまった。こんな二人だから家の庇護が確保できる環境のなかで結婚したほうがいい……のだろう。 【感想】 結婚3ヶ月で夫に先立たれたイオリの話。それまで親の言う通りにしかしてこなかった彼女が、夫の両親に言われ自らの意思で亡き夫の遺骨を半分持ち帰る。故に「はんぶんのユウジと」というタイトル。 また同時にタイトルは例えば「はんぶんのユウジと」にある上記引用の表現からも分かるように、イオリもユウジも半人前であり、2人で漸く一人前の大人なのだ、というメッセージも込められているのではないかと考えた。親の言いなりに生きる二人が合わさったところでしかし特にいい結果は生まれない。だからこそイオリは改めて、自身が親の助言を求められる場所に居られることを 歓迎する。しかし歓迎している反面、段々とそういう自身の生き方にも疑問を覚え始めているのが、上の引用シーンだ。イオリにとってユウジという存在は自らを客観的に見るための外部装置であり、それを見ることによって半人前の自分がどういう存在かを認識していったのではないか。 物語は進むにつれてユウジと、元々ユウジをよく思ってはいなかったタクミの話に移っていく。タクミはそれまで仮病だと思っていた兄ユウジの胃痛を発症させ、それを皮切りにユウジとタクミという2つの存在が近づいていく。近づくとともにそこへイオリの存在が絡み始める。 果たして最終的な物語の着地として、何を表現したかったのか。それを読み取るのがなかなか難しいとは思ったものの、感情に形を与えようとした意欲作なのではないかと感じた。 イオリはユウジとの結婚を「親が勧めたものだから」と考えてはいたものの、本当はユウジを愛するようになっていた。だからこそユウジが亡くなった直後、悲しみがやってこなかったのではないか。 そしてそういう遅れてやってきた悲しみと、そこに至るまでの道程を描くことによって「悲しみ」という感情を描いたのではないかと考える。いい作品だった。
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はんぶんが遺骨とは。よく見れば表紙も骨壺だ。友人が亡くなった時、妻と両親が遺骨を奪いあったのを思い出した。そのケースとは違って、この作品の内容はほのぼの。最後があまりに予定調和のハッピーエンドで鼻白んだが、壇蜜ワールドもなかなかいいかな。
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お見合いでユウジと結婚したイオリ。しかし、ユウジは結婚後すぐに亡くなってしまう。周囲が思うほど悲しめないイオリ。ユウジの実家と骨を半分ずつ分けイオリは遺骨と暮らし始める。イオリのお話と二人の周辺の人たちが登場するお話、5つの短編。 流されて生きている風なイオリの人、どういう展開に...
お見合いでユウジと結婚したイオリ。しかし、ユウジは結婚後すぐに亡くなってしまう。周囲が思うほど悲しめないイオリ。ユウジの実家と骨を半分ずつ分けイオリは遺骨と暮らし始める。イオリのお話と二人の周辺の人たちが登場するお話、5つの短編。 流されて生きている風なイオリの人、どういう展開になるか興味津々でした。遺骨の扱いとか変わっているし、イオリの感情も分からなくはない、個性的な人で全体的にも面白かったな。 壇蜜さんの本は初めて読みましたが、イメージが違った(イオリが地味だからかな)。
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