夜はおしまい の商品レビュー
宗教と女性、なかなかテーマが難しかった。 鬱々とした話が続くけど、最後の編で少しバランスを取り戻す感じ。
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島本さんは好きな作家さんの一人だけど、いつも描かれる女性が救いようもない感じで、苦しくなる。学生の頃は感情移入しすぎて、しばらく抜け出せなくなった。この本を読んで、結婚してから、島本さんの本と向き合う時の心の距離感が変わったことに気がついた。母親、妻としての生き辛さは、島本さん自...
島本さんは好きな作家さんの一人だけど、いつも描かれる女性が救いようもない感じで、苦しくなる。学生の頃は感情移入しすぎて、しばらく抜け出せなくなった。この本を読んで、結婚してから、島本さんの本と向き合う時の心の距離感が変わったことに気がついた。母親、妻としての生き辛さは、島本さん自身が感じていることなんだろうかとふと感じた。
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28歳の自分への誕生日プレゼントとして電子書籍で買った本。と言っても5ヶ月以上経ってから読んだけど。 すきな作家だし、文章はすきだけど、本の内容はあまり気持ちのよくない感じ…さいきんのテーマがわたしには合わないのかな。
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島本理生さんの新作、テレビ番組「王様のブランチ」で古市憲寿さんが紹介していたので興味があり購入。4作の短編集で、愛人をしていたり、不倫している女性が、全話共通して登場するキリスト教の神父・金井先生に救いを求める。登場人物の女性は過去にトラウマ経験があったり、人格がおかしくなってい...
島本理生さんの新作、テレビ番組「王様のブランチ」で古市憲寿さんが紹介していたので興味があり購入。4作の短編集で、愛人をしていたり、不倫している女性が、全話共通して登場するキリスト教の神父・金井先生に救いを求める。登場人物の女性は過去にトラウマ経験があったり、人格がおかしくなっていたりして関わる男性も惨い人ばかり、金井先生も必ずしも救いの神とはいえないし、最後まで何がテーマかなのかがわからず自分には難しい作品だった。
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救いがなくて、ちょっと辛い。 読み返して自分の頭でしっかり考えなくては、と思わされる文章が多かったです。
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重苦しい罪悪感を胸に空虚な男女関係を結ぶ女性を描く4編の物語。 乾いた文体が冴えているのでサラリと読めるけど、今までの作風からは一風変わったキリスト教という重いモチーフを扱っているため、読後にはズシリと響くものがある。
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司祭になる金井先生がつなぐ四人の女性の物語。 愛、恋、性、そのいろいろな形に、しかもその生々しさに、思わず息を飲みます。 ここにはそれぞれの生き様が、ありありと惜しみなく発散されては読者に投げかける。 いま男である自分にとっては、少し刺激が強いかもしれない。でも知らなきゃいけない...
司祭になる金井先生がつなぐ四人の女性の物語。 愛、恋、性、そのいろいろな形に、しかもその生々しさに、思わず息を飲みます。 ここにはそれぞれの生き様が、ありありと惜しみなく発散されては読者に投げかける。 いま男である自分にとっては、少し刺激が強いかもしれない。でも知らなきゃいけない心の動きがここにふんだんに表現されていた。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
4人の女性がそれぞれ主人公の、短編作品。 どの話にも、金井という神父が登場し、宗教(キリスト教)との関わりが書かれている。 4人の女性主人公、金井神父、皆んなそれぞれ心に傷というか闇を抱えている。人というのは、簡単に心の闇と向き合うことが出来ない。 島本さんが書く作品は、性の表現が気持ち悪くない。生々しさもありながら、すっと読むことができる。 2話目に登場する、川端という男性も確かに気持ち悪いが、頭おかしいなぁーくらいで流せる。 よく意味はわからないが、読んでて嫌いじゃない文章。
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神父、金井の元を訪れる4人の女性の短編集。 どの女性もひとくせあり、皆私は共感できないタイプだった。 読み終えた後何かが物足りない感。 2話の川端さんが気持ち悪すぎる。
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・夜のまっただなか 自称タレント事務所マネージャーの男に流されるままに付き合う女子大生・琴子。 ・サテライトの女たち 複数の男性と愛人契約をしている結衣。一方で、ホストに金を注ぎ込む。ある愛人に屈辱的な性行為を求められる。 ・雪ト逃ゲル 夫と幼い子供がいる小説家は不倫している。女...
・夜のまっただなか 自称タレント事務所マネージャーの男に流されるままに付き合う女子大生・琴子。 ・サテライトの女たち 複数の男性と愛人契約をしている結衣。一方で、ホストに金を注ぎ込む。ある愛人に屈辱的な性行為を求められる。 ・雪ト逃ゲル 夫と幼い子供がいる小説家は不倫している。女は妻になり母になり…。受動的な女を考える。 ・静寂 カウンセラーの更紗。患者のある女性に心を寄せる。 の四話。欲望と罪悪感。すべての話に神父・金井が登場し助言する。 読んでて心が苦しく、悲しくなった。それぞれの女性の苦しみ、女性であることの苦しみ、が描かれる。親子、家族でのこと、信仰による悩み、登場人物たちが感じる寂しさ辛さに共感する読者もいるのではね。激しい内容だったな、特に「サテライト〜」は。宗教に染まらないまでも自分自身で考え続けるのか救いになるのかな。全体的にも重いというか難しい内容。
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