世界香水ガイドⅢ★1208 の商品レビュー

ルカ・トゥリン(著者),タニア・サンチェス(著者),芳山むつみ(訳者)

2024/02/23

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読了：2024/2/11

これ、「作者の好み」と「技術的な難しさ」と「新しさ」と分けて採点した方が、「作者の好みじゃないからボロクソ言ってる」感が減るのになぁ。

「ボロクソ」にも芸があればいいけど、私はあまり芸は感じなかった…「ウィット」とすら言えない。

前説の「有名デザイナーブランドがトレンドを真似したフェイクニッチ（メゾンマルタンマルジェラの「レプリカ」がいい例）」だけは笑った。

パルファムドエンパイアのLe Cri de la Lumiere（ローズ アイリス）、オーフォリーのミヤコなど、いいなぁと思った香水の大半が日本では売っていたなかった。
誰か日本版作ってくれないだろうか。

2022/07/02

I,II,IIIと全て目を通しました。本書は2019年時点でのカタログになります。vol Iが出版されたのが2008年なのですが、それ以降業界内での規制や産業構造、マーケットの変化での落ち込みを経験した後、インディーメーカーが台頭してきた近年のフレグランスを中心に紹介されています。なお、vol Ⅱは2010年初版ですが、Ⅲの刊行にあたり2020年に復刊されています（和書）。

廃盤品や、成分変更が多いのかもしれませんが、クラシックなものを探すのであれば1,2巻を、流行重視ならば本書がよいのかもしれません。

はっきりとした語り口で、自分の好みや価値観を臆せず主張するかなりウィットに飛んだレビューで、友人と香水談義をするような楽しいひとときを過ごすことができました。