伯爵令息は箱入り令嬢を甘やかして溺愛したい 秘蜜の夜にとろけるキスを の商品レビュー
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兄夫婦の話を読んだ時から妹の方も気になっていたので、一冊まるっと彼女の話が読めて面白かった。 義姉さんとはまた違った方向性の天然さんで。 (義姉さんは生真面目ゆえの天然さんだったが、妹の方は無垢すぎて天然さん) 初恋の人と結ばれたいがために色々頑張るけれど空回ってばかり。 そもそもその初恋の人、最初から彼女に落ちてるんですけどね。 寧ろ彼女が大人になるのを待っていたんですけどね。 それで、いざ婚約が決まってからも、彼女の努力の方向性は天然さんゆえ色々間違っていて、彼は随分苦労したのではないだろうか。 主に理性面で。 彼曰く「びっくり箱」というのは言いえて妙だと思った。 何を言い出し何をしでかすか分からないという(それでいて、やること全部可愛い) 彼が色々な言葉で彼女を例えていたけれど(天使だ妖精だなんだと)それがどれも妙にしっくりくるから困る。 そりゃ兄もシスコンになる。 (お兄ちゃん、相変わらずのお兄ちゃんで安心した) 定番の恋敵出現やすれ違いなどの展開は控えめで、最後付近で多少ピンチにはなるものの大体はいちゃいちゃしている感じなので、安心して読めるお話。 寧ろ婚約までの道のりの方が苦難だったのではないかな。 女装もこなせちゃう美形な男性が一回りしたの子を甘やかすつもりで実際はいっぱい翻弄されているという、ニヤニヤ話でした。
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