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フォークロアの鍵 の商品レビュー

3.9

14件のお客様レビュー

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2023/11/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

民俗学と介護の問題を「とある実践例」を参考に本書が描かれた様である、個人的にカウンセラーがプログラムした療法では認知症老人の感情がドンドン死んでいく様が、連想ゲーム的に話を掘り下げていく事で老人たちが生き生きと・・・そして謎を究明する探偵の様になっていく過程をコミカルに描いていて笑えた ルリ子が体験したトラウマが現実世界のある後継を見た時に化学反応を起こした・・・それを意味のあるものにした民俗学研究の学生と不登校⇒退学高校生の交流・・・ご都合主義で得られた結末が良かったからイイケド、推理小説としては残念なところです(´・ω・`)

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2023/10/06

川瀬七緒さんの2冊目読み♫ 老人ホームが舞台 しかもアルツハイマー患者ばかり集めた特殊ホーム ヒロインは若い女性だけどぽっちゃりさん 民俗学がうんぬん・・ 要素だけ抜き出せば、普通なら到底手に取ることはないだろう一冊だが、川瀬さんの初読み「革命テーラー」が抜群に面白かったため...

川瀬七緒さんの2冊目読み♫ 老人ホームが舞台 しかもアルツハイマー患者ばかり集めた特殊ホーム ヒロインは若い女性だけどぽっちゃりさん 民俗学がうんぬん・・ 要素だけ抜き出せば、普通なら到底手に取ることはないだろう一冊だが、川瀬さんの初読み「革命テーラー」が抜群に面白かったため思わず作者買い。 結果・・・ 最高に面白く読み終えられた。 序盤から中盤までは実際、話の先が読めなさすぎてやきもきしたが、それでも川瀬さんの文体の不思議な魅力に引き込まれ、やや退屈感はあるものの読むのをやめてしまおうとは思わずにダラダラ読み進めた。 千夏の特殊能力が老人たちの心に触れ始めた頃から“面白さ”の片鱗を感じ始め・・・ 大地と出会った頃から加速し始め、 彼とフィールドワークに出始めたら、あとはほとんど一気読み♫ 爽やかな感動と安堵感に包まれての読了。 ★4つ、9ポイント半 2023.10.04.古 川瀬七緒、“好きな作家リスト”にエントリー♫

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2023/06/21

面白かったし、介護のあり方とかお年寄りへの接し方、考え方など考えさせられたけど、ちょっと話全体として強引かなぁ。 電車から見えるかな?そんなの。 とはいえ、ホームのおじいちゃんおばあちゃんのキャラはとても良かった。

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2023/06/12

予想を超える話の流れで作品世界を楽しみました。やっぱり川瀬七緒さんの話は好きだな。 それから、丁度、認知症や介護施設と関わっていて、どの様に接したら良いか分からなかった中で読めてよかったと思う。

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2023/01/07

「おろんくち」の言葉が出てくるまで長い!でも、そのおかげで物語の中に入りやすく、謎解きが始まってからのスピード感について行くことができた。 想像以上にゾワッとする場面もあり、驚いた。 途中から、姥捨山の話を思い出していた。

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2022/10/13

口頭伝承を研究する大学生が、ある施設のコミュニケーションが取れない老人から『おろんくち』という謎の言葉を聞き出し、その不思議な言葉の意味を探っていく、謎解きのようなお話でした。 核心に迫っていく様子がハラハラドキドキでした。

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2022/10/02

川瀬さんのこれまでの作品では、『テーラー伊三郎』が一番好きで、高校生の成長物語と、年齢を重ねた人が新しい時代に合わせた学びを積み重ねていくという、成長×成長のシナジー効果(汗)のお話に夢を感じていました。 彼女の他の作品(昆虫法医学系)は、どちらかといえばおどろおどろしいところ...

川瀬さんのこれまでの作品では、『テーラー伊三郎』が一番好きで、高校生の成長物語と、年齢を重ねた人が新しい時代に合わせた学びを積み重ねていくという、成長×成長のシナジー効果(汗)のお話に夢を感じていました。 彼女の他の作品(昆虫法医学系)は、どちらかといえばおどろおどろしいところが多くて、それは悪くはないんだけど、ちょっと読みたいものと違うんだよなあと思っていたところに、介護+民俗学という新たな組み合わせにドロップアウトした高校生を加えるというやり方が、ぼくにとってはベストマッチでした。 介護の現場のリアリティを残しつつ、そこに夢を加えた程よいバランスが素晴らしいです。敵役がちょっとあまりにデフォルメがすぎてリアリティを損なっている感じはしましたが、まあ許せます。 解かれていく謎がそこにあったのか! というのは驚きではありましたが、消去法で謎に迫っていくところは、学問の方法論そのもので、若手の民俗学者の思考法をたどっている感じはとてもしました。まあ、学問の本道のほうで、新たな発見があったらもっとよかったんですけど。それはエンターテイメントのわかりやすい謎解きとしての妥協点としては悪くなかったのかなと。 参考文献に「驚きの介護民俗学」があがっていて、それが学問として存在していることに、まさに「驚き」ました。ぜひ読んでみたいです。

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2021/11/30

法医昆虫学シリーズとは、また毛色の違った一冊。主人公は、民俗学を学ぶ女性で、人間が歳を取って「ボケて」しまっても、最後まで消えずに残る記憶について研究している。 ...と思ったら、イキナリ学校からドロップアウトする高校生の話に変わって(^ ^; 正直、「何が起こってるんだ!?」...

法医昆虫学シリーズとは、また毛色の違った一冊。主人公は、民俗学を学ぶ女性で、人間が歳を取って「ボケて」しまっても、最後まで消えずに残る記憶について研究している。 ...と思ったら、イキナリ学校からドロップアウトする高校生の話に変わって(^ ^; 正直、「何が起こってるんだ!?」と困惑しながら読み進める。年齢も違うし、全く関係の無い二人の時間が、とあるきっかけで重なり合い、相乗効果でお互いに成長していく様が微笑ましい。 そして主人公がフィールドワークのために通う老人ホームの、三癖も四癖もある(^ ^; お年寄り達のキャラが良い(^ ^ 敵役の設定も見事。敵対関係から徐々に主人公を認め始める、主任のキャラもリアルで◎ 後半に向かうにつれ、予想もしていなかった展開が訪れ、基本「ほのぼの」している本作でも、まさかのサスペンスシーン(^ ^; いや、落差が大きい分、ドキドキもひとしおというもの(^ ^; 法医昆虫学シリーズでもちょいちょい顔を出す、伝奇的なカラーが前面に出ており、「民俗学者の孫」である私には大好物(^o^ エンタメだけではなく、老人介護を取り巻く問題など、問題提起もさり気なく含まれており、一粒で二度も三度もおいしい一冊です(^ ^

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2022/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「おろんくち」その言葉、電車の中からみつけたウロのような一瞬の光景がしばらく頭を離れない。 認知症の人たちの中に残されていく記憶にスポットライトをあてて進められていく話、主人公の明るく食いしん坊なキャラクターから興味深く楽しく読み進められたが、最後の方はちょっと怖くて1人深夜に読むのは無理だったーー! 大地くんが恐ろしい事件を起こすのではなく、明るい未来に希望を持てる終盤で、ホッとした。

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2020/08/03

民俗学の「口頭伝承」を研究する大学生。ひと癖もふた癖もある認知症グループホームの老人たち。母の過干渉に悩み自分の存在価値の無さに追い込まれた青年が1人に老女の奇妙な行動を探り事件を解決する。 なんとも面白い登場人物と人との繋がりに 和やかになれる面白い作品だったと思う。 ...

民俗学の「口頭伝承」を研究する大学生。ひと癖もふた癖もある認知症グループホームの老人たち。母の過干渉に悩み自分の存在価値の無さに追い込まれた青年が1人に老女の奇妙な行動を探り事件を解決する。 なんとも面白い登場人物と人との繋がりに 和やかになれる面白い作品だったと思う。 れる老女・ルリ子は、夕方になるとホームから脱走を図る強者。ほとんど会話が成り立たないはずの大地と記憶の森に潜り込むが……

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