錆びた太陽 の商品レビュー

恩田陸(著者)

2024/06/03

恩田陸あるある【期待させるだけさせといて、この終わり方かーいっ】な1冊。舞台設定やキャラ設定はさすがの一言で、テンポの良さもピカイチ。スピーディーに読み進められるからこそ、終わり方にガクっときました（笑）
続編、出てほしいなぁ。

舞台設定や登場人物もとい登場ロボットの設定に関しては、近い未来本当にありそうなものばかりで考えさせられます。

2024/01/11

恩田陸さんならではのテンポで読み続けたくなる。放射線汚染によって荒廃した日本のとある制限区域で7人のヒューマノイドが今日も管理業務にせいをだす。

安全第一、火の用心、整理整頓、大魔神
今日も元気で行ってらっしゃい

そこに1人の若い女性、国税局の財護徳子

1人の人間とロボット達のシュールでコミカルそして人間の本質にまで触れる３日間

一気に読み終えた

2023/08/21

絶対にありえないけど全く新しい話でもなくて自分達にも無関係ではない内容と現実が混沌とした話に感じられました。
ところどころクスッと笑ってしまうようなところもあり面白かったです。

2023/12/02

タンブルウィード
西部劇などにコロコロ転がる、コキアのような植物
回転草ともいわれる。
でも、ここでのやつはとんでもない植物！

ストーリーはちょっとブラックなＳＦミステリー
近未来の日本、「最後の事故」で、人間が立ち入れなくなった地域をパトロールしているロボット「ウルトラ・エイト」。
鹿島神宮が出て来たり、九十九山って、筑波山？
出動する車は「サンダーバード」や「一番星」
昭和の懐かしいフレーズ満載でクスリと笑える。
ボス、ジーパンなど、何か刑事ドラマで聞いたような名前がついている。
彼らの居住区に、ある日、人間が現れた。
国税庁から来たという20代の女性・財護徳子。
ボスは彼女になぜか覚えが・・・
ノー天気な彼女の命令に従わざるを得ないロボットたち。
彼女の目的は一体何なのか?

星新一好きな人は、絶対大うけ、間違いなし！！

そして、背筋も寒くなる！

2023/04/29

文庫本の帯に『蜜蜂と遠雷』受賞後最新刊！とありましたが、これは狙ってますね！とニヤリとしてしまいました。販売戦略なのか作者の意図なのか…

『蜜蜂と遠雷』とはまた別の雰囲気であり、こっち側の恩田陸ワールドです。

2023/04/23

「最後の事故」により国土の多くが汚染された日本で作業を続けるロボット達の元へ、国税庁に勤める財護徳子がやってくる。

もしかしたら有り得るかもしれない未来の日本の物語。恩田作品らしい、結果的に「何も起こらなかった」オチ。
ボスが吹き飛ばされて徳子が泣くところなど、ボスがこういう感情をいま徳子に抱いていたら……、と思うシーンが多かった。

2023/02/16

思慮深いロボットのボスと明るくパワフルな人間と徳子。その性格から、ボスが人間らしく、徳子がロボットであるかのように感じる場面が多々ありました。

現実の未来もロボットと人間の境が曖昧になるのだろうかと思いました。

2023/02/04

所々にオマージュが隠されているようだが、アルジャーノンくらいしか分からなかった。知識が無い者にとっては辛い…ロボットなのに個性があるのは面白い。ゾンビにもいろいろあるのね。でも、終わり方にはしっくりこなかったし結局何だったんだろう？ってなってしまった。

2022/09/03

人間の利己的さ、ロボットの純粋さ。リアリティーの無い設定は入り込めると気にならないのだけれど、今回は消化不良ぎみ。小さな事件を積み重ねてだんだんとストーリーと登場人物に深みが出てくるところは恩田陸っぽいのだけれど。

2022/09/02

最後の事故の日、原発事故で多くの人が急性放射線事故で亡くなった。そして、立入制限区域となってしまった。そこに人間に変わり管理するのがロボット。ウルトラエイト。ロボットなのに感情があるように思えてきてしまう。「ボス」はカッコいい。忠実に着実に人間を守る。これは近未来の話？
真面目なんだか不真面目なんだか。