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いちばん悲しい の商品レビュー

3.7

20件のお客様レビュー

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2024/10/22
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最近読み終わるとまた楽しみが減ってしまった、、とまで思うまさきとしか作品。 女性特有の、一番悲しいのは私、可哀想な私、が複数視点で最初から最後まで続くかんじ。 悲しみの度合いなんて人それぞれなのに、人と比べて、自分が自分がってなる心理、すごいわかる。 めずらしく性的な描写があって、女としての自信と、事後、事件のことを聞かれて、結局この人もみんなと同じだ、って思った瞬間、突然相手の歯についた青のりが目につくようになって、急に冷めるっていう女性らしい心理状態の揺らぎがうわ〜リアルだなって思った。 とくにすごいなって思ったのは、杏子が洗い物するときの「洗ってもまた汚され、また洗い、また汚され、永遠に続けなければならないのだ。食事の支度だってそうだ。つくってもつくっても子供たちは際限なく食べ、もっともっとと貪欲に要求する。どうして汚れるものを洗い、なくなるものをつくらなければならないのだろう。無意味じゃないか。自分の一生を食い潰される気がした。」っていう表現。 私の思っていたことが文章化されている..!と衝撃。 母性と性。終わり方のゾクっとするイヤミス。あー面白かった!

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2024/04/12
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面白かった一気読み マユカのその後気になるけど あっちょんのことはただのおっさんってことで目覚めたのか? 戸沼家も丸く納まってるっぽいけど杏子が目を覚ましたから史織も優斗も丸くなったってことでおっけー? 葵が哀れで可哀想だけど疎まれるよな〜とも思う。 みんな必死で生きてるが割と男陣がゴミばっか 読みやすかった 他も気になる

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2023/10/18
  • ネタバレ

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図書館にて。 インスタでおすすめされていたので読んでみた。 ものすごく嫌な感じ。 なんだこれはという感じ。 もっとどうにか、なんとか、誰かどうにかならなかったのか? 最も優しくないこの世界のありようを突き付けられた感じ。 深く考えることを放棄したくなるような、でもきっとみんなそうだったからこんなことになった、でもどうすればよかった?とぐるぐる考えてしまう。 とりあえず、本当に残酷だ。 そしてどっかでこういうことが簡単に、起きていそうなこの世界で、本当に本当に絶望感が残る。

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2023/08/12

雨の中、滅多刺しにされて殺された戸沼暁男。 浮気相手で婚約する予定だったという佐藤真由奈。 戸沼暁男の妻である杏子。 その娘の史織、息子の優斗。 梶原と我城が捜査を始めるが…。 みんながみんなタイトルのとおり、いちばん悲しいと思っていて、同級生に唆されたり、職場の人に唆された...

雨の中、滅多刺しにされて殺された戸沼暁男。 浮気相手で婚約する予定だったという佐藤真由奈。 戸沼暁男の妻である杏子。 その娘の史織、息子の優斗。 梶原と我城が捜査を始めるが…。 みんながみんなタイトルのとおり、いちばん悲しいと思っていて、同級生に唆されたり、職場の人に唆されたり、姉に唆されたり。 一年前にあった事故で女の子が亡くなっていて、その母親である渡瀬川瑠璃がとにかく怪しいのなんの。 たった一言が人を殺めてしまう時もある。 たった一言で殺人を犯してしまう人がいる。 本当に、いちばん悲しいのは誰だったのかな。 戸沼暁男を殺した犯人だよね、きっと。

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2023/07/05

ドロドロの泥沼から引っ張り出した、腐りかけた泥塗れの縄が、それでも千切れずにズルズルと引き出され続けてる感じの小説だったなぁ…。 あ、結構好きだったりしますけどwww

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2023/01/15

大雨の夜滅多刺しで刺された男。 何故、彼は殺されなければならなかったのか? 犯人は誰なのか? 彼の妻子、愛人、交友関係。 みんな怪しそう。 この小説の中の女性たちに共通するのは 「自分がいちばん可哀想」と思っていること。 自分が一番辛い、自分は悪くないのにという感情からは、...

大雨の夜滅多刺しで刺された男。 何故、彼は殺されなければならなかったのか? 犯人は誰なのか? 彼の妻子、愛人、交友関係。 みんな怪しそう。 この小説の中の女性たちに共通するのは 「自分がいちばん可哀想」と思っていること。 自分が一番辛い、自分は悪くないのにという感情からは、幸せは生まれない。

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2023/01/10

いつも通り、犯人を予想しながら読む。 思わぬところから斜めに切り込んでくるパターンでした。 おわりはきれいめにまとまってたかな。 母は我が子の幸せを願っている。 子どもの幸せが自分の幸せであり そのために努力することはすなわち自分のためなのである

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2022/10/06

2022/10/06 いちばん悲しい まさきとしかさん。 おもしろかったー。 どんどん、引き込まれていった。 被害者の家族。愛人。 それぞの立場。 少しずつ、気持ちも変化していく。 結末も、失速せず、良かった。 でも、可哀想だった。 いちばん悲しい。のは、誰か?

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2022/09/28

登場する複数の家族(親子関係 を描いた作品。 取り柄のないサラリーマンが大雨の日滅多刺しにされる 事件から始まる。 被害者には家族がいるが、別に愛人がいたことが発覚。 (リカっぽくて怖い) 主人公である女刑事が事件を探っていくと、1年前に行われた多家族でのキャンプ事故にたどり着く...

登場する複数の家族(親子関係 を描いた作品。 取り柄のないサラリーマンが大雨の日滅多刺しにされる 事件から始まる。 被害者には家族がいるが、別に愛人がいたことが発覚。 (リカっぽくて怖い) 主人公である女刑事が事件を探っていくと、1年前に行われた多家族でのキャンプ事故にたどり着く。 いつも通り女性、母親の描き方が非常に狂気的であり リアル。

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2022/05/20

自分も女であることの 恐ろしさと尊さがないまぜになっていく 共感したくないのに心のどこかで共感できる 湿気の多い日陰の中で行われる女性だけの不幸せ選手権 もう まさきとしかさんの泥沼にハマって抜けられませぬ

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