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サーキュラー・エコノミー 新装版 の商品レビュー

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2021/09/09

循環型社会を作るために必要なビジネスモデルを既に行われている企業例をもとに丁寧に説明されていた。 ・循環資源 ・回収、再利用 ・ロングライフ製品 ・シェアリング ・サービスとしての製品 これらのビジネスモデルが今後の鍵となるものであった。近年よく見る、タイムズのカーシェアや様々な...

循環型社会を作るために必要なビジネスモデルを既に行われている企業例をもとに丁寧に説明されていた。 ・循環資源 ・回収、再利用 ・ロングライフ製品 ・シェアリング ・サービスとしての製品 これらのビジネスモデルが今後の鍵となるものであった。近年よく見る、タイムズのカーシェアや様々なアプリにおけるサブスクなど人々のニーズ(モノが欲しいというよりは、歌を聞きたい・車を使いたい)を的確に捉えたサービスがこれらの中に分類されていく。 回収、再利用は文字で見ると簡単に聞こえるが元の製品の原材料、それらの再利用処理などを考えると企業にとっては骨の折れる作業だろう。ただ1つの企業に限られたものではなくパートナーを見つけモデルを作り出すことが重要であると著者も述べていた。保守的にならず,どんどん新しいモデルに挑戦する企業が増えるといいな。日本のノースフェイスにも服の回収ボックスが置かれていて、その例も本書に紹介されていた。確か他のブランドも回収して、ポリエステル製品を新たなスポーツ製品として再利用してるそうな… 私的なこととしては最近のキャンプブームが心配。100均、ネットショップやクラファンで次々に新たな用品が生まれ短命な製品が販売されているが、このブームが終わったときには…どうなんのかな。良い製品を長く使わせてくれる(修理,買い取りなど)ブランドを積極的に選んでいきたい。あるいは直すことのできる技術を身につけていきたい。 身の回りのことを考えさせてくれる興味深い本でした。

Posted byブクログ

2020/04/25

わかるようでわからない概念だが、具体例と体系化で、少し理解が進む。 ・資源の無駄 ・製品のライフサイクル価値の無駄 ・キャパシティの無駄 ・潜在価値の無駄 7つの主要産業において4つの無駄をなくす ・農業と食品 ・アパレル ・自動車と運輸 ・建設 ・家電・IT ・エネルギー ...

わかるようでわからない概念だが、具体例と体系化で、少し理解が進む。 ・資源の無駄 ・製品のライフサイクル価値の無駄 ・キャパシティの無駄 ・潜在価値の無駄 7つの主要産業において4つの無駄をなくす ・農業と食品 ・アパレル ・自動車と運輸 ・建設 ・家電・IT ・エネルギー ・産業機器 ビジネスモデル1:サーキュラー型のサプライチェーン ・有害物の排除、再生可能資源の開発 例)キノコからプラスチック ビジネスモデル2:回収とリサイクル ・回収フローを管理する方法、回収された資源の品質を最大化する方法が必要 例)分解を前提に設計されたシューズ ビジネスモデル3:製品寿命の延長 ・「量」ではなく「期間」から収益を引き出すことによって製品の有用期間を長期化する 例)kindleの無償提供、アップグレード、コンテンツ、アドオンサービスの販売を創出(kindle非所有者よりも56%多い購入) ・製造業者→再製造、リファービッシュ、モジュラー単位でアップグレード可能な製品設計 ・チャネル企業→買取・再販、リフィル  例)エコATM社による携帯電話回収 ・フィールドサービスプロバイダー→修理 ビジネスモデル4:シェアリングプラットフォーム ・資源の貸借、交換、貸出、贈与、引取 ・B2Bにこそ可能性があるか(建設、ヘルスケア、農業、テクノロジー、不動産、専門サービス等) ・信頼性+利便性、低価格、高品質 ビジネスモデル5:サービスとしての製品 ・PaaS(Product as a Service) ・従量制、リース、レンタル、パフォーマンス契約 ・サーキュラーアドバンテージを活かすための技術 1 デジタル技術 ビッグデータアナリシス  例)コペンハーゲン市 CopenhagenConnecting:水、大気、騒音、気候、廃棄物、エネルギー、活動、駐車場利用状況、交通、資産の所在地等の市民データを共有 2 エンジニアリング技術 モジュラーデザイン スマートリサイクル ライフ&マテリアルサイエンス ◯政策による支援 ・EUサーキュラーエコノミーパッケージ ・中国サーキュラーエコノミー推進法 ・ソウル市シェアリング・シティ ・米加州グリーンケミストリー法 ・廃棄物市場の開発を阻む要素:製品の原材料に関する情報の不足 →国際マテリアルデータシステムIMDS

Posted byブクログ