枕元の本棚 の商品レビュー
普通に過ごしていてなかなか手に取らなそうな本の書評。 作家が取材以外に、情報収集するための本ってこういう本なのかと垣間見えた気がする。
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”第5章 このぐらい頭がよかったらなあ”の章で紹介されていた本はどれも読んでみたいと思う本ばかりだった。紹介されている本を読んだことがなくても、作者の独特な紹介や感想が面白かった。
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芥川賞作家の津村記久子さんが、独自の感性でセレクトした58冊の読書案内。 津村記久子さんの本の紹介本、あるいは読書エッセイ。 自分の思い出や感じたことに絡めて、この本はこういうところが好き。こういうところが面白い。こういうところが素晴らしいと紹介しているのがとても良いです。 本...
芥川賞作家の津村記久子さんが、独自の感性でセレクトした58冊の読書案内。 津村記久子さんの本の紹介本、あるいは読書エッセイ。 自分の思い出や感じたことに絡めて、この本はこういうところが好き。こういうところが面白い。こういうところが素晴らしいと紹介しているのがとても良いです。 本当に好きな本なんだなぁと思えて、普段の趣味から外れた本でもぜひ読んでみたくなる。例えば、私はオリンピックやワールドカップ、WBCなどの時期でもほぼ中継やニュースを見ないくらい普段スポーツに関心がないのですが、「スポーツの本」の章を読んでいると何だかとても楽しそうに思えてきます。新しいものに興味が湧くのは、なんだかとっても素敵な感覚。 「開いたページを読んでみる」の章も楽しいです。 津村さんは図鑑などをぱらぱら読むのが好きだそうで、どこから読んでも楽しい本が一番ページを割いて何冊も紹介されています。ぱらぱら開いたページを読むのは、もったいない気がしてあまりしたことがないのですが、一冊を通して読むのとはまた別の、大げさに言うと背徳的な楽しさがありそう。 また、わたしの小さいころの思い出の本も紹介されていたのもうれしかったです。 五味太郎さんの『ことわざ絵本』。祖父母に買ってもらって、繰り返し眺めていました。一般的なことわざは全てこの本で知った気がします。五味太郎さんの絵本は色々持っていましたけど、この本と『正しい暮し方読本』を繰り返して読んでいました。ちょっと漫画みたいで楽しいんですよね。
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大好きな作家の書評エッセイを読むのはまたとりわけウレシイものだ。6年ぶりくらいの再読だがこんな本も取り上げてたんだという驚きもあり、小説を読むのと同様の津村さんの文章を読む喜びも存分に味わえて、おまけに読みたいと思う本も新たに発見した。
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この人はどんな本を読んでるのだろうと気になる人の一人。図鑑とか、雑学系?の本が結構お好きなようですね。でも後半には結構硬派な本も並んでいて、参考になった。
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こここ、これは凄い。何が凄いって、この本の中で、津村さんが紹介されている本、ほぼ1冊も、自分は、読んだことが無い!という衝撃の事実が、凄い。自分的に。 津村さんの著書は、好きなものが多いのです。ですので、勝手に、津村さんと自分の読書体験というか読書傾向は、ちかいもんだと思ってたんです。勝手に。津村記久子さん、1978年の1月生まれという事で。で、自分、1978年の3月生まれなんですよね。ですので、この世の中を見てきた過ごしてきた期間と世の中の雰囲気、ほぼほぼ一緒のはずなので、なんか、勝手に、似たような傾向の本を、読んできている筈、とか、勝手に一方的に思っておりました。マジすみません。 いやもう、津村さんの読書量が、マジぱねえな、ってのが如実に分かりましたね。これらの本も読みつつ、いわゆるきっとおそらく、メジャーどころの小説とかも、ガンガン読んできて来られたでしょうし。多分、ウルトラ読書家なんじゃねえのか?とね、思う次第です。感服する次第です。いやしかし、自分も、まあまあ読書家の方だと、勝手に自負してたんですが、こら全然アカンわ。津村さんの足元にも及ばんわ。井の中の蛙ですわ。はあ、、、もっといろいろ、本、読もうっと。 ただ、実は、実は、津村さん、ホンマにすみません。マジすみません。この本を読んで、津村さんが紹介されている、色んな本の数々を、、、「俺も読みてえ!」って思ったかというと。すみません。実は、そんなことは、なく。ただただ「津村さん、俺の全然知らん本ばっか読んでるやん!?マジすげえ!」って、驚くばかり、という読書感想でした。なんか「俺もこの本読んでみようっと」とはならんかったのが、、、なんでやろ?マジ不思議。 又吉直樹さんの「第2図書係補佐」を読んだ時は、「ああ、なんかこの又吉さんの紹介してる本、俺も読んでみたいなあ~」ってね、結構ね、思ったんですけどねえ、、、うーむ。不思議。不思議でござるよ。 あと、津村さんは、いわゆる1990年代~2000年初期年代当たりの洋楽に、ウルトラ詳しいみたい、なのですが、、、そうですよね?確か。違ったらこめんなさいです。ま、そのあたりの洋楽は、自分にとってもスゲエ思い入れは深いので、いっぺん、津村さんの、その年代の洋楽のディスクレビューなんかも、著作出してみて欲しいなあ~。アレだ、村上春樹さんで言うところの「意味がなければスイングはない」の津村記久子さん版、みたいなヤツ。それはまた、すげえ興味深い。うん。興味深い。
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津村記久子さんの読書エッセイ。 やっぱり津村さんの文章が大好き。 津村さんって、静かに面白い話をしてくれるんです。 大げさな感じが一切ないし、賑やかでもないのにすごく面白くて、じわじわと癖になる。 この読書エッセイも津村さんワールド全開ですごく楽しく読めました。
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とても面白かったー。エッセイというか、自分の体験と絡めて書かれる本の紹介、というジャンルがけっこう好きだな、と最近気づいた。あれもこれも読みたいと自分の心が動くのも楽しいし、もし自分も読んだことのある本なら、こんなことを考えながら読めるんだ!と新鮮に感じたりもする。 「開いたペー...
とても面白かったー。エッセイというか、自分の体験と絡めて書かれる本の紹介、というジャンルがけっこう好きだな、と最近気づいた。あれもこれも読みたいと自分の心が動くのも楽しいし、もし自分も読んだことのある本なら、こんなことを考えながら読めるんだ!と新鮮に感じたりもする。 「開いたページを読んでみる」「眺めるための本」のところがとくにおもしろい。図鑑・辞典的なものは私も好きで、その2点から買った本(そして結構な確率で目を通しきれていない本)はいくつもある。でもそういう、いつでも読める本を持っておくことがセーフティネットみたいになっているな~。 五味太郎「ことわざ絵本」が紹介されていたのが嬉しかった。私も「今自分が知っていることわざを覚えたのはすべて、他でもないこの本と、『PART-2』からだった」から。ひとつのことわざを「五味さん的に解釈したフレーズ」が併せて載っているのがとても面白かった。あー、この本、実家から回収してこようかな。
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書評本、ブックレビュー、ブックガイド。 いろいろ読んできたけれど、この本ほど、作家のする読書の特異性を感じたものはなかったなあ。 第一章の「絵本と児童書」ではまだそれほど自分との違いを感じなかった。 それよりも最初の一冊が「デブの国ノッポの国」で、懐かし~とテンションが上がり、次の一冊に「マガーク少年探偵団」が来た時点で、この著者は私と大変読書の趣味が似通っていると錯覚してしまった。 その後も「図鑑が好き」の記載に激しく同意(わたしが幼稚園時代に一番好きだった本は動物図鑑)し、妖精事典や歳時記や哲学入門など、私の好きなジャンルの本がこれでもかと出てくる。 ついうっかり楽しい本だなあとへらへら読んでいたけれど、読み進むにつれ、著者が本から何かを吸収しようという、読書に対する集中力がすごいことに気づく。 本人は気楽に読んで、すぐ忘れるなんて書いているけれど、いやいや、絶対自分の血肉にして、作品に昇華させてるよ。 作家って、こんなふうに本を読むのか…と思い知る。 作家の書いた読書日記やレビューは今までも読んだことあるけれど、皆さんプロとして、本の紹介に徹しているわけですね。 で、なかでも津村さんは、紹介の仕方がハンパなく真面目で、要点に漏れなし。 どれだけ丁寧に読み込んでポイントを把握しているのか。 読者として読み、作家の眼で読む。 読者としての眼しか持たない私は、きっと少し損をしている。 そこはかとなく悲しい気持ちに襲われかけたけど、やっぱりこの本は面白い。 読書は全般に楽しい。 うん。これでいいではないか。 ちょうど未読のまま本棚にある本が紹介されていたので、明日からはそれを読もう。書評本、ブックレビュー、ブックガイド。 いろいろ読んできたけれど、この本ほど、作家のする読書の特異性を感じたものはなかったなあ。 第一章の「絵本と児童書」ではまだそれほど自分との違いを感じなかった。 それよりも最初の一冊が「デブの国ノッポの国」で、懐かし~とテンションが上がり、次の一冊に「マガーク少年探偵団」が来た時点で、この著者は私と大変読書の趣味が似通っていると錯覚してしまった。 その後も「図鑑が好き」の記載に激しく同意(わたしが幼稚園時代に一番好きだった本は動物図鑑)し、妖精事典や歳時記や哲学入門など、私の好きなジャンルの本がこれでもかと出てくる。 ついうっかり楽しい本だなあとへらへら読んでいたけれど、読み進むにつれ、著者が本から何かを吸収しようという、読書に対する集中力がすごいことに気づく。 本人は気楽に読んで、すぐ忘れるなんて書いているけれど、いやいや、絶対自分の血肉にして、作品に昇華させてるよ。 作家って、こんなふうに本を読むのか…と思い知る。 作家の書いた読書日記やレビューは今までも読んだことあるけれど、皆さんプロとして、本の紹介に徹しているわけですね。 で、なかでも津村さんは、紹介の仕方がハンパなく真面目で、要点に漏れなし。 どれだけ丁寧に読み込んでポイントを把握しているのか。 読者として読み、作家の眼で読む。 読者としての眼しか持たない私は、きっと少し損をしている。 そこはかとなく悲しい気持ちに襲われかけたけど、やっぱりこの本は面白い。 読書は全般に楽しい。 うん。これでいいではないか。 ちょうど未読のまま本棚にある本が紹介されていたので、明日からはそれを読もう。
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