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こんな雨の日に の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2024/05/06

映画作品ができるまでの一例がわかって面白かった。キャスティング、脚本作り・キャラ設定、ロケ地探しなど、行きつ戻りつしながら少しずつすすめていくんだなあと。思ったより作品作りはフィーリングではなくロジックに拠っていたりとか、俳優さんやスタッフ含めみんなの協力で作品が調整されてくんだ...

映画作品ができるまでの一例がわかって面白かった。キャスティング、脚本作り・キャラ設定、ロケ地探しなど、行きつ戻りつしながら少しずつすすめていくんだなあと。思ったより作品作りはフィーリングではなくロジックに拠っていたりとか、俳優さんやスタッフ含めみんなの協力で作品が調整されてくんだなとか、ほかのジャンルの仕事と結構共通しているなあと思った。 出演予定の俳優さんの作品をたくさんみて、その俳優さん俳優さんの持ち味も前提にして演出を考えていっていたのも興味深かった。 是枝監督のエッセイは飾らない率直な感じが落ちつく。

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2020/03/31

映画「真実」のメイキングを是枝監督の日記調、ときにグラビア、絵コンテや制作のための表入り。是枝監督ファンで、どのように製作しているかもっと知りたいという者には、垂涎の作品。

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2020/03/02

「こんな雨の日に」是枝裕和 ドヌーヴ、ビノシュ、イーサンホークとのフランスでの映画作りの日々を是枝監督が綴った日記風のエッセイ。まさかこの本でカトリーヌ・ドヌーヴのファンになるとは思わなかった! 大物女優らしいワガママもお茶目に見えるくらい自分に素直で自由気まま。それでいてここ...

「こんな雨の日に」是枝裕和 ドヌーヴ、ビノシュ、イーサンホークとのフランスでの映画作りの日々を是枝監督が綴った日記風のエッセイ。まさかこの本でカトリーヌ・ドヌーヴのファンになるとは思わなかった! 大物女優らしいワガママもお茶目に見えるくらい自分に素直で自由気まま。それでいてここぞという時に最高の芝居をキメるかっこ良さには鼻血が出そうになります。他にも、素顔のイーサン・ホークがどれだけいいヤツかとか、カメラの向こうのビノシュの物言わぬ演技の凄みとか、各シーンや台詞を磨き上げる根気強い正解探しの道のりだとか、そういうものが実際の細かいエピソードで描かれるので、まるで現場で見てきたような体温を感じながら読み進められます。是枝さんの物事を見る目が優しいからなんだろうな。映画好きならきっと楽しく読める素敵な一冊です。

Posted byブクログ

2020/02/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映画を作るってなんと大勢にスタッフがいろんな分野でプロ意識を持って作っているのかと改めて感じた。 それが異国で言葉の通じない世界的に有名な俳優さんたちとくれば、尚更だろう。 事のはじめはジュリエット・ビノシュと監督の間で何か一緒に作りましょうってことだったよう。 カトリーヌ・ドヌーヴのヘビーどころかチェーンスモーカーぶりもすごい。 近くに子どもがいようが車の中だろうがお構いなしだったらしい。肺は大丈夫か。 イーサン・ホーク、”いまをいきる”のあの自殺しちゃう役が決まってたらしい。でも、変更になったとか。 私、ずっとあの自殺しちゃう生徒がイーサン・ホークだと思って観てたんだよね。(最初、観たとき) いろいろ、裏話しが知れて読んでて面白かった。 是枝監督の字って可愛いし、絵も上手。

Posted byブクログ

2020/01/25

是枝監督の「真実」制作の日誌。ひとつの映画が撮了するまでにこれほどまでに緻密で執拗な作業が繰り返されるのかと驚く。これは映画の必然なのか、是枝監督のこだわりなのか。脚本が何度も精緻化されていく過程、ロケーションが二転三転する下りや、プロデューサーとのちょっとしたズレなど生々しくも...

是枝監督の「真実」制作の日誌。ひとつの映画が撮了するまでにこれほどまでに緻密で執拗な作業が繰り返されるのかと驚く。これは映画の必然なのか、是枝監督のこだわりなのか。脚本が何度も精緻化されていく過程、ロケーションが二転三転する下りや、プロデューサーとのちょっとしたズレなど生々しくも興味深い。ロケ地となった一軒家にひとり泊まって、セリフを口にしてみるなど、知られざる映画製作の現場を知ることができる興味深い1冊。以下、見てみたい映画。 ・6才のぼくが大人になるまで ・終電車 トリュフォー ・クリスマス・ストーリー デプレシャン ・キングス&クイーン デプレシャン ・ザ・ロイヤル・テネンバウムス ウェス・アンダーソン ・肉屋 シャブロル ・欲望という名の電車 ・Wの悲劇 ・ローラ ジャック・ドゥミ ・遊星からの物体X ・月に囚われた男 ・柔らかい肌 トリュフォー

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2019/11/16

映画と旅、美しいテーマのドキュメント。 筆致が日誌調で、プロデューサー福間氏のパート含めて手に汗握る。グラビア写真の美しさはなんだろう。スケッチのようでもあり、映画の場面写真のようでもある。ビノシュのフィルムテストのドキュメント的でもありフィクション的でもある美しさ。 パリのプル...

映画と旅、美しいテーマのドキュメント。 筆致が日誌調で、プロデューサー福間氏のパート含めて手に汗握る。グラビア写真の美しさはなんだろう。スケッチのようでもあり、映画の場面写真のようでもある。ビノシュのフィルムテストのドキュメント的でもありフィクション的でもある美しさ。 パリのプルガステルのクレープ食べたい。監督のケータリングへのこだわりや、撮影監督エリックゴーティエの職人感、そして外国人キャストやスタッフにも直筆の手紙書きがちに筆圧感じた。インタビュー前に出演作や参加作を具に見たりする姿勢は、芸術家だからとたかをくくらずに全力を尽くす妥協なきドキュメント畑出身の取材肌を感じた。 ただ1人迫力を感じたのは、フランス人プロデューサー・ミュリエルへの惜しげもない反感。発言の内容で納得させるのではなく、立場を理由に持論を振りかざし、スタッフを首にしたりするなど、ネガエピソードに監督の怒りあらわ。

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2019/11/08

是枝監督がフランスで撮影した「真実」のメイキング本。 勝手の違う異国の地で映画を作り上げていく様は、ハラハラする瞬間もあればのんびりした旅行記的な趣きもあったりで、とても面白かった。

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2019/10/26

撮影期間中の制作日誌。 普段なかなか触れることのできない、監督の頭の中を覗いているのが楽しくて、読み出したら止まらなかった。 福山雅治、樹木希林や深津絵里もちょこっと登場して、そのエピソードも面白い。 映画をもう一度観たくなってうずうずする。観に行くぞ。

Posted byブクログ