にじ姫さまのいるところ の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
自分の生きやすい生き方が見つかりますように。 登場人物にいわゆるLGBTQ+と呼ぶ人が含まれている短編集。舞台はすべて共通して六色町という田舎の町。悩んでいるのはほとんどが小中学生である。自分の生き方について迷う年頃。そんな町には伝説がある。にじ姫さまというみんなを助けてくれる神様が六色神社に祀られており、今年は70年ぶりににじ姫様が降りてくる年なのだ。登場人物たちは、不思議な現象に巻き込まれて、その中で生きやすい生き方へのヒントを得る。 トマトの例えが印象に残った。トマトを嫌いなことは理屈ではないし、トマトを好きになるように強制できない。でもトマトを好きな人もいる。徹が光喜に返した「おれはトマト好きだぞ」というそういうことじゃない返答は、とてもよいと思った。
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