この名作がわからない の商品レビュー
ざっと読みのつもりが、案外面白くて一気読み。 1章が一番面白かった。 小池さんのおかげで、小谷野さんのうんちく語りも鼻につかずに読める。 しかし対談が文字になると自分とは違う倫理や嗜好を面白がる人か、そもそも許容するキャパがない人か、という差がはっきり読み取れて興味深い。 小池さ...
ざっと読みのつもりが、案外面白くて一気読み。 1章が一番面白かった。 小池さんのおかげで、小谷野さんのうんちく語りも鼻につかずに読める。 しかし対談が文字になると自分とは違う倫理や嗜好を面白がる人か、そもそも許容するキャパがない人か、という差がはっきり読み取れて興味深い。 小池さんの深沢七郎愛がとても良かった!
Posted by
世に名作と言われている作品を、権威に負けずに、面白くないものは面白くない、わからないものはわからないと語る。 基本的に主観丸出しの、言いたい放題の対談。 でも、文学を鑑賞することって、主観で、自分の捉え方を楽しむってことだから、これで良いのでは。と思う。 対談している2人が実...
世に名作と言われている作品を、権威に負けずに、面白くないものは面白くない、わからないものはわからないと語る。 基本的に主観丸出しの、言いたい放題の対談。 でも、文学を鑑賞することって、主観で、自分の捉え方を楽しむってことだから、これで良いのでは。と思う。 対談している2人が実際に小説や詩を創作している、作り手であること、あまたの文学作品を読んでいることから、語っていることも説得力があり、楽しく読める。 対談形式としたのが功をそうしてる。 一人だけで語っていると偏って思えるけど、どちらかが合いの手をいれたり、私は別にそうおもわないけどと流したりすることで、極論に見えることが、色々あるうちの一つの意見として意味があるように思える。 谷崎など、嫌いな作品じゃないものを論じるところの切れ味が鈍くなるのが面白かった。 嫌いな作品をこき下ろすことで、逆にその作品の持つ力や、足りなくても輝いているしぶとさが見えてくるのだなと。 悪口言えるだけの度量の広い作品だからこそ、名作なのではないだろうか。
Posted by
小谷野氏の価値観の分かりやすさについては、よく理解できた。 今まで、何故こういう評価をするのかと不思議だったから。 まあ、そういうこともあるよなあってことに共感しないわけね。
Posted by
いつもの小谷野節を受ける小池昌代が素晴らしく、このコンビで毎年文学賞批評をやってもらいたいと思った。
Posted by
神は絶対助けてくれないとちゃんと言ったのは曽野綾子だけらしい。 率直でものごとを誤魔化さない曽野綾子、小池女史も一度会ったことがあり、さらに好きになったらしい。 私は具体的な策で助ける気は無いあげくに、祈るしか無いとか、祈りますね、なんて善人ヅラするクリスチャンが苦手である。 ...
神は絶対助けてくれないとちゃんと言ったのは曽野綾子だけらしい。 率直でものごとを誤魔化さない曽野綾子、小池女史も一度会ったことがあり、さらに好きになったらしい。 私は具体的な策で助ける気は無いあげくに、祈るしか無いとか、祈りますね、なんて善人ヅラするクリスチャンが苦手である。 様々な次元は混ぜないに限る。 万事尽くして、天命を待つ。 人間のスタンスは常にここにある。 いわゆる名作とされている著名な一編を、 本当かなぁ、そうかなぁ、と疑問を投げかける小谷野氏。 名作なんだから!と頑張って良さを探求するも良し、 こんなののどこが良いんだよ!と投げ捨てるも良し。 一つの文学との関わり方の本。 しかし、このお二人くらい読んで無いと語れないなぁ、 と、語る場も無いのだが思った次第。
Posted by
小谷野(こやの)敦氏と小池雅代氏の対談である。 この世の中で、名作と言われつつも理解できない本がある。 先ずは、ロシア文学の良さが、私には読解力が無いために、読んでいても、わからない点が一杯であった。 この本にも、第5章にドストエフスキーの事が書かれているので、興味を持ちながら...
小谷野(こやの)敦氏と小池雅代氏の対談である。 この世の中で、名作と言われつつも理解できない本がある。 先ずは、ロシア文学の良さが、私には読解力が無いために、読んでいても、わからない点が一杯であった。 この本にも、第5章にドストエフスキーの事が書かれているので、興味を持ちながら、読み進んでいったのだが、、、 小谷野氏の本は、読んだ事が無いので、どのような風に本を評価しているのか?と、思っていたのだが、序章部分は、興味深々で、読んだが、第一章から、少し違和感。 作品の面白さを伝えてくれるものだと、思ったのだが、、、本の作者の性癖のような物や結婚観など、、、段々と読みづらくなって来る。 自分の知識を披露するために、色んな小説家の事をあげているのだが、、、全然面白くない。 それだけ、私が、本を読んでいないせいだからかもしれないが、、、、 フローベール・トルストイ・チェーホフの作品も紹介されているのだが、日本文学小説と一緒に話をしていて、何が何だか、理解しずらい。 ただの2人の小説の話であり、題名の内容とは、少し意味合いが、違ったように思われた。
Posted by
- 1