二人のカリスマ(上) の商品レビュー
人物像や葛藤が良く書かれていて面白い。戦後の日本の成長と発展を体感できる。戦争を体験した人が抱える思いは自分は自分のものではないということなのだろうか? 今読んでも仕事のヒントになることが沢山ある。
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戦争の虚しさ、復員した軍人の孤独感、戦後の混乱、狂乱物価、商人としての心構え とてもわかりやすく描かれていて、読みやすかった!
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戦争を生き延び、東京に戻った藤田俊雄は異父兄とともに母親の小売店を支え、スーパーマーケットを開業。店舗を増やし成長を遂げ、同じように戦争から帰還した同業のライバルたちと競い合いながら、戦後の日本の流通を変えていくことになります。その底流には母の教えを守り続けたことがありました・・...
戦争を生き延び、東京に戻った藤田俊雄は異父兄とともに母親の小売店を支え、スーパーマーケットを開業。店舗を増やし成長を遂げ、同じように戦争から帰還した同業のライバルたちと競い合いながら、戦後の日本の流通を変えていくことになります。その底流には母の教えを守り続けたことがありました・・・。そんな彼のもとに、後にコンビニを日本へ根付かせることになる男 大木将史が入社してきます。2人は反発し切磋琢磨しながら、自社を流通業界のトップへと発展させていきます。 実在の人物をモデルに、著者が提唱する“日本の変化を象徴している流通業界”の変遷をえがいた小説です。
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イトーヨーカ堂の成り立ちをなぞら得て書かれたお話なのだろう。世の中そんなにトントン拍子にいくのかと思いながらも非常に興味深く読み進めることができた。テンポ良いリズムで大きくなっていく店舗と戸惑う社長さんの人間性が大いにひくつけて離さない。コンビニ編もとてもとても楽しみ。
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たまたま日経ビジネスの連載の終わりの方を何回か読んで、こりゃ本になったらまとめて読みたいと思っていたら速攻で書籍化されました。上下とも一気読みです。フジタヨーシュードウ=イトーヨーカドーで、藤田俊雄=伊藤雅俊、大木将史=鈴木敏史という戦後の小売業の変化をテーマにしたモデル小説。〈...
たまたま日経ビジネスの連載の終わりの方を何回か読んで、こりゃ本になったらまとめて読みたいと思っていたら速攻で書籍化されました。上下とも一気読みです。フジタヨーシュードウ=イトーヨーカドーで、藤田俊雄=伊藤雅俊、大木将史=鈴木敏史という戦後の小売業の変化をテーマにしたモデル小説。〈上〉がスーパーマーケット編、〈下〉がコンビニエンスストア編となっていてイトーヨーカドーとセブンイレブンのそれぞれのファウンダーを「二人のカリスマ」として、イトーヨーカドーの原点から鈴木敏史辞任までを一大サーガとして描きています。〈上〉では、スーパーサカエ=ダイエーの仲村力也=中内功や、セイヨー=セイユーの大館誠一=堤清二も登場し、それぞれのキャラクターの違いを際立たせ流通三国志的な構成もとっています。わざわざモデル小説にせずノンフィクションとしても描けるのに、それをしなかったのは、完全に創作と思われる主人公、藤田と仲村のタバコのエピソード、藤田と大館の柿のエピソードを挿入したかったことが理由かも、と考えてしまいました。中内功や堤清二のある種の異形としてのキャラクターに対して、伊藤の地味なキャラクターからか、イトーヨーカドーについての基礎知識があまりなかったので、新鮮な〈上〉でした。〈下〉ではスーパーからコンビニ、伊藤から鈴木へのシフトが描かれるのでしょうが、現実世界での結末を知っているだけに、それがどのように描かれるのか楽しみです。我々の生活史を振り返るのに小売業はうってつけ。そして、その歴史はECや電子マネー、あるいはブロックチェーンで現在進行形でもあります。しばらくしたら、楽天やAmazonやZOZOをテーマにしたモデル小説が生まれるんでしょうね。
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上巻はスーパーマーケット。戦後の復興からの成り上がりをテンポよく読めた。フィクションとは言え、イトーヨーカー堂のモデルがある話なので、ノンフィクションと交差しながら下巻が読みたくなる1冊だった。
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