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二人のカリスマ(下) の商品レビュー

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8件のお客様レビュー

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2025/02/02

前編ではイトーヨーカドーだったが、今回はセブンイレブン。 描いている。淡々と。 んと、淡々すぎて、盛り上がりというか何というか、ワクワク感がない。ドキドキ感がない。ただ淡々と流れて行くだけ。 読後、ああ、そうだったんだね感しか残らない。

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2024/07/26

ニ人のカリスマ 上巻(ISBN:9784296103669) 下巻(ISBN:9784296104321) 面白すぎる。 イトーヨーカドーの創業者伊藤雅俊さんとセブンイレブンの創業者である鈴木敏文さん。この2人は立志伝中の人物であり流通業どころか、日本経済における神様である。...

ニ人のカリスマ 上巻(ISBN:9784296103669) 下巻(ISBN:9784296104321) 面白すぎる。 イトーヨーカドーの創業者伊藤雅俊さんとセブンイレブンの創業者である鈴木敏文さん。この2人は立志伝中の人物であり流通業どころか、日本経済における神様である。 この2人が起こした小売業、仕事というものを、実際の事実やインタビューに基づいて作り上げた、壮大な読み物である。 面白すぎる。 著者江上剛さんの素晴らしいところは、戦後の闇市から一旗揚げ、会社組織を立ち上げ、株式上場、までではなく、その後の揺らぎと後継者へのバトンタッチ、さらにはその後継者がカリスマを退くまでを、時系列で事実に基づいて丹念に追って行った筆力である。事実をベースに、当時交流のあったであろうライバル、力をつけてくる後継者、それをその当時の時代背景のもとに絡み合わせ、壮大な物語を紡いでいる。 小売業だけでなく、勤め人であれば読んで欲しい必読の書である。

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2024/02/11

スーパー業界が立て直しの時期を迎えている今、これまで何度も事業を見直す方法が描かれており興味深い。原点に立ち戻る、原則に戻る、優れた後継者を育成する(自分がその土壌となる)、10年15年後を見据えて計画に取り組む。後継者の資質など面白かった。 フィクションだからわかりやすく、伸...

スーパー業界が立て直しの時期を迎えている今、これまで何度も事業を見直す方法が描かれており興味深い。原点に立ち戻る、原則に戻る、優れた後継者を育成する(自分がその土壌となる)、10年15年後を見据えて計画に取り組む。後継者の資質など面白かった。 フィクションだからわかりやすく、伸び伸びと描けていたと思う。戦後から現代への一時代(2時代か?)の軌跡を辿る名著。折に触れて読み返したい。

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2024/02/01

2024.01.31 いつの世も権力の座から綺麗に降りる人は少ない。この感想のように最後の姿が残ってしまうのは残念! 偉大な人だったのに。今を作って来た人だったのに。 折しも、本日、イトーヨーカドーが早期退職者の募集を開始した。厳しい現実を受け入れ、次なるステップへ。

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2023/09/10

このままではヨーシュウ堂は潰れる! コンビニを始めた大木の言葉は、重い それに応え、大木に全権を与えた俊雄の決断は、もっと重い。すごい! 大量生産、大量在庫、大量消費の時代からの脱却は、並大抵の覚悟ではできない もはや戦後ではない 時代に突入し、ただ在庫を抱えれば売れるのでは...

このままではヨーシュウ堂は潰れる! コンビニを始めた大木の言葉は、重い それに応え、大木に全権を与えた俊雄の決断は、もっと重い。すごい! 大量生産、大量在庫、大量消費の時代からの脱却は、並大抵の覚悟ではできない もはや戦後ではない 時代に突入し、ただ在庫を抱えれば売れるのではなく、みな豊かになり、客が商品を選ぶ時代になった。 それは、コンビニをいち早く取り入れ、成功させたから思い至った境地なのかも知れない。 大木のモデルである鈴木敏文は、晩節を汚す結果となって残念でした。何事も、長くやりすぎると驕りが出る。自分も気をつけないとマズいなぁと。。

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2020/01/25

セブンイレブンとイトーヨーカ堂の絡みからの二人の経営のトップを描く。経済の波にのり大きくしていく是非を問われたり、時代の余波での商売の在り方の変換を求められたりと目まぐるしく動くストーリーに釘付けだった。最後の引き際は考えさせられる場面だったなぁ。真摯に向き合うことの大切さを教え...

セブンイレブンとイトーヨーカ堂の絡みからの二人の経営のトップを描く。経済の波にのり大きくしていく是非を問われたり、時代の余波での商売の在り方の変換を求められたりと目まぐるしく動くストーリーに釘付けだった。最後の引き際は考えさせられる場面だったなぁ。真摯に向き合うことの大切さを教えられた本。とてもよかった。

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2020/01/05

お正月はコンビニが社会のインフラとして機能していることを静かに知らしめる最大のタイミングでした。「初売り」とか関係無く年末年始をシームレスに繋いで来ましたが、いよいよコンビニ休業日も社会的テーマになって来た2020年です。そもそも7payの問題、見切り品の問題も含め、盤石に見えた...

お正月はコンビニが社会のインフラとして機能していることを静かに知らしめる最大のタイミングでした。「初売り」とか関係無く年末年始をシームレスに繋いで来ましたが、いよいよコンビニ休業日も社会的テーマになって来た2020年です。そもそも7payの問題、見切り品の問題も含め、盤石に見えたセブンイレブンのガバナンスが激しく揺らいでいます。こんな時、カリスマ、鈴木敏史がリーダーだったらどう乗り切るのでしょうか?あるいは彼だったら、こういう問題は顕在化しなかったのか?彼が語ったとされる「後継者で優秀な奴が出てきたら、俺はそいつをつぶすだろう。それでもつぶれない奴がいたら、それが俺の辞め時だ」という言葉の真実性と不可能性が痛いです。戦後の歴史を考える合わせ鏡として本書を読み始めましたが、結果的には〈世代継承小説〉として読み終わりました。「成長より生存」という今で言うサスティナブルなビジョンをいち早く掲げた伊藤雅俊、「生活変化対応業」と今のAmazonにも繋がるコンセプトを誰よりも早く掲げた鈴木敏史、二人とも偉大なるカリスマでありルートは違うけど見ている先は同じだったようにも思えます。だからこそ、二人でひとつ〈ニコイチ〉の50年だったのでしょうし…ただ、伊藤のカリスマは自分には限界があるという怯えの認識があり、鈴木のカリスマには誰も自分の見ている世界がわからないという苛立ちの意識があり、その違いがこの世代移行の物語の最重要ポイントなのだと思います。アクセルとブレーキ、その機能を個人力でなく組織力としてどう持ち得るのか?これ、すべての会社の大テーマです。

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2019/11/05

スーパーからコンビニに繋がり、そしてカリスマの終焉を迎える下巻。二人のカリスマがどのような思いでお店を立ち上げ、そして引退していくか、それぞれの道がとてもリアルに書かれている。上下巻ともに読み応えるのある内容だった。

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