ノーベル 賞にたくした平和と未来 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
息子のために借りてきたシリーズ。 ノーベルについては小学生くらいのときに何度か読んだことはあったがダイナマイトを発明したことと、ノーベル賞を設立したことくらいしか知らなかった。 知っているようで知らなかったノーベルについて、この本を読んでその間を埋めることができたのでよかった。 困難に満ちた人生で何が彼を支えたのか?と考えた。家族からの愛、家族への愛、というのももちろんあるだろうが、芸術や文学の力というのも大きかったのではないかと思う。科学者は合理を求めそうだが、その科学者そのものを支えるのは実は芸術や文化といったような目に見えないようなものなのかもしれない。ノーベルはイギリスの詩人パーシー・シェリーの詩を愛していて、詩人に憧れたこともあったらしい。人文おろそかにするべからず、と心に刻んだ。 以下、読書メモ ・ノーベルの取った特許の数は350以上 ・新聞で「死の商人」と呼ばれショックを受ける ・幼少期にストックホルムからサンプトペテルブルクへ。(結構近い) 青年期に2年ほど各国に留学し、その後はサンプトペテルブルク、スウェーデン、パリ、イタリア(サンレモ)と移り住む。 ・「千のひらめきより、一つの実現こそが尊いのです」 ・当時で200億円超もの資産をノーベル賞の基金に(ラグナル・ソールマン) ・弟のエミール・ノーベルを爆薬開発中の事故で亡くしてしまい、そのためにも安定した爆薬の開発を誓い、結果ダイナマイトの開発に成功した ・ダイナマイトにはニトログリセリンが使用されている ・ダイナマイトの安定のために珪藻土が用いられた ・複雑な思いを抱えながらも平和の尊さ、科学の力を信じ続けた
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