ひりつく夜の音 の商品レビュー
47歳のマイナーミュージシャン(ディクシージャズのクラリネット、収入の多くは音楽教室の講師)だって いつからだって出会いで人生は変わっていく
Posted by
小野寺さんのこの感じが良いなぁ~。 何も大きな出来事はないけれど、日々流れていく時間がいいなあと思う。 最初から、それは息子でしょうと思う人物が登場するが、それを突き詰めるわけでもなく、お互いの世界を大事に接していく。昔の同級生の女性しかり。 このあいまいな流れの中に人としての温...
小野寺さんのこの感じが良いなぁ~。 何も大きな出来事はないけれど、日々流れていく時間がいいなあと思う。 最初から、それは息子でしょうと思う人物が登場するが、それを突き詰めるわけでもなく、お互いの世界を大事に接していく。昔の同級生の女性しかり。 このあいまいな流れの中に人としての温かさを感じ、読後感が心地よい。
Posted by
46歳独身の下田保幸がひょんな事から22歳の青年、佐久間音矢と出会う。 . 前半は下田の性格や暮らしぶりが丁寧に書かれている。 . クラリネット奏者の下田は常日頃、節約生活に努めていて、節約ぶりに余念がない。 . そして週に一度はファミレスで750円の朝食バイキンク...
46歳独身の下田保幸がひょんな事から22歳の青年、佐久間音矢と出会う。 . 前半は下田の性格や暮らしぶりが丁寧に書かれている。 . クラリネット奏者の下田は常日頃、節約生活に努めていて、節約ぶりに余念がない。 . そして週に一度はファミレスで750円の朝食バイキングに行きたらふく食べる。それが彼のご褒美なのだ。 . 音也はルールを守らない人が大嫌いで、度々喧嘩騒ぎを起こす。 . 物語の後半では、そんな下田と音也が同居生活を始め、色々な事が少しずつ変わっていく。 . . . まっすぐで破天荒な音也と、几帳面で保守的な下田の凸凹コンビの関係がとても面白いです。
Posted by
ちょうど46歳なので読んでみた。正直、46歳としての共感はなかった。ただ、このひとはおっさんの話を書いても良い人たちのお話になるのだなぁ、と思った。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人生を諦めて、世捨て人のような生活を送っている主人公。読んでいて前半は苦しかった。しかし、人との関わりの中で光が見えてきてほっとしながら、音楽のことは詳しくないので、最後は’do you know what it means to miss New Orleans?’を聞きながら読み終えた。ミュージシャンってやっぱギザだね。
Posted by
仕事も少なく、細々と暮らしてる46歳独身のプロのジャズクラリネット奏者が主人公。 良い意味で“親父の哀愁“が溢れている文体で描かれている日常。その日常とは変わり、演奏している描写は生き生きと楽しそう。 “朝食怪獣にまた今日もなってる“ レストランでのバイキングを朝食海賊と呼ぶ...
仕事も少なく、細々と暮らしてる46歳独身のプロのジャズクラリネット奏者が主人公。 良い意味で“親父の哀愁“が溢れている文体で描かれている日常。その日常とは変わり、演奏している描写は生き生きと楽しそう。 “朝食怪獣にまた今日もなってる“ レストランでのバイキングを朝食海賊と呼ぶ例えは個人的にハマった 作中で46歳が過去の栄光、時の流れを振り返る。時が経った自分に照らし合わせ考えると上手な歳の取り方は何だろうかと考えさせられる。
Posted by
冷え切った心にじわりと火を灯すような。停滞と熱狂とその狭間にあるような。内へ内へと潜るようで外に向けて発散するような。とにかく良い物語に触れたという満足感。 解説文の最後の三行に、泣かされる。
Posted by
シンプルでわかりやすいストーリー。 登場人物も善人。 安心して読めました。 過去から現在につながり、現在が未来につながる。 あたりまえのことをあらためて感じさせてくれた一冊でした。 "Do you know what it means to miss New Orl...
シンプルでわかりやすいストーリー。 登場人物も善人。 安心して読めました。 過去から現在につながり、現在が未来につながる。 あたりまえのことをあらためて感じさせてくれた一冊でした。 "Do you know what it means to miss New Orleans" 曲を聴いて、歌詞を読んで、納得しました。
Posted by
夢を追う青年との出会いが、孤独なジャズ奏者の心に忘れていた音を響かせる。本屋大賞2位受賞『ひと』で注目の著者の感動作!
Posted by
- 1
- 2