酒井抱一 の商品レビュー
江戸琳派の代表選手、酒井抱一の活動を時間軸で振り返ります、という本ではあるのですが、この本の珍しいところは絵画だけでなく俳諧も(というか俳諧の方をメインとして)記載しています。普段展覧会に行っても俳諧の話は出てきませんから、これだけ俳諧の話が出てくると新鮮だし、そもそも俳諧があま...
江戸琳派の代表選手、酒井抱一の活動を時間軸で振り返ります、という本ではあるのですが、この本の珍しいところは絵画だけでなく俳諧も(というか俳諧の方をメインとして)記載しています。普段展覧会に行っても俳諧の話は出てきませんから、これだけ俳諧の話が出てくると新鮮だし、そもそも俳諧があまり得意でないので良く判らないな~と思いながら読んでおりました。 それにしても、描いた絵の中にも俳諧が下敷きになっている作品が有るという指摘は新鮮でした。
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学術書。労作である。俳諧から酒井抱一を見る。時代状況もよく分かる。 人の一生を追うのは、なんと感慨深いことか。抱一に肉薄せんとした著者に感謝したい。
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ちょうど、自分には疎い分野の本だったが、興味深く読むことができた。酒井抱一自体よく知らなかったのだが、彼が俳諧。絵画の世界に残した足跡はとても重要だと思った共に近世文化史の奥深さを、ないし近世という時代の深さをあらためて知れた。俳諧については、論語に詩についてあることから近世文士...
ちょうど、自分には疎い分野の本だったが、興味深く読むことができた。酒井抱一自体よく知らなかったのだが、彼が俳諧。絵画の世界に残した足跡はとても重要だと思った共に近世文化史の奥深さを、ないし近世という時代の深さをあらためて知れた。俳諧については、論語に詩についてあることから近世文士という層が表れていたことなど勉強になった。其角という師匠の影響、またその俳句はいいセンスと思った。 かじゅうさん犬がねぶって雲の峰 名月や畳の上に松の影
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
NHK「びじゅチューン!」にて「夏秋草図屏風」の歌を聴いて興味が出たので。 画家としての抱一しか知らなかったので、バックグラウンドに俳諧があっての画風であったり作品であったりした、という話には目から鱗。風神雷神図と夏秋草図の重ね合わせには、ちょっとぞくぞくしてしまった。
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2019.10.27読売書評。 琳派発見者にして後継者。名家の生まれながら世捨て人。おもしろき逸材。
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