偉大な組織の最小抵抗経路 の商品レビュー
組織目標と現状直視、が全てということか。が、これを応用するには経験と能力が必要。正直言って、今の組織がどういう状態か、目標が的を射ているか、すら判断できない。だからこそ大半の組織が迷走するのだと思うが。 いわゆる、名伯楽とか優秀なターンアラウンドマネージャーはそういう構造をあっさ...
組織目標と現状直視、が全てということか。が、これを応用するには経験と能力が必要。正直言って、今の組織がどういう状態か、目標が的を射ているか、すら判断できない。だからこそ大半の組織が迷走するのだと思うが。 いわゆる、名伯楽とか優秀なターンアラウンドマネージャーはそういう構造をあっさり見抜くのだろう。
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いかに実践していくかにこだわって主に構造の面からアプローチしている。経営の視野を長期でも短期でもなく中期で捉えようとすることは、今までわかっていたようで、案外新鮮な視点である。内容とは関係ないが、縦書きは、ローマ字表記に難がある、やはり読みやすくて頭に入りやすい。
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「企業の長期的パターンを観察することができるようになればなるほど、否定しがたい事実が明らかになる。それは、根底にある構造を変えなければ、どんな変革の努力も結局は水の泡となり、元のパターンに逆戻りしてしまうということだ。」 【改訂版によせて ロバート・フリッツより】 問題解...
「企業の長期的パターンを観察することができるようになればなるほど、否定しがたい事実が明らかになる。それは、根底にある構造を変えなければ、どんな変革の努力も結局は水の泡となり、元のパターンに逆戻りしてしまうということだ。」 【改訂版によせて ロバート・フリッツより】 問題解決モデルではなく、構造に着目しなければ、揺り戻しにあってしまう。 このパターンからいかに脱するか。 これは企業だけではなく、生き方にも通じます。 組織開発を行うときにも有効です。 1970年代から1980年代初期の問題解決マネジメントスタイルの最盛期においては、組織内に登場した火消し軍団が、実は同時に放火魔だったことを、多くの会社が発見した。見事な危機対応に報いるほど、多くの危機が発生する。火消し軍団を始末したら、多くの火事がなくなったという会社もある。 ー 153ページ
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エネルギーは最も抵抗の少ない道に向かう、という科学的には自然な現象がある。本書はそれを組織に当てはめて分析し、改善の道筋を提案している。 一時的な改善が成功しても別の理由で成功が打ち消される「揺り戻し」や、組織的に前進するための組織構造について纏められており、一般的な問題解決の書...
エネルギーは最も抵抗の少ない道に向かう、という科学的には自然な現象がある。本書はそれを組織に当てはめて分析し、改善の道筋を提案している。 一時的な改善が成功しても別の理由で成功が打ち消される「揺り戻し」や、組織的に前進するための組織構造について纏められており、一般的な問題解決の書籍では得られにくい「組織の前進」の知見が得られる。 また、組織的前進のために「問題解決志向」から「成果志向」への移行を提案しており、自身が「問題解決志向」に寄り過ぎていないかと振り返る良い機会を得ることができた。 自然にあふれる「最小抵抗経路」の考え方を用いることで、複雑な組織行動を直感的に理解しやすい形にまとめている。本書のボリュームは十分にあるが、直感的に理解しやすく読みやすく感じた。組織行動に関心のある人にオススメしたい一冊である。
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映画製作や作曲活動を通じて何かを「創り出すプロセス」の探究を長年行ってきた著者が、あらゆる企業の組織行動の成否を分ける「構造」に着目し、そのメカニズムや、より良い「構造」を作るための要諦を解説したビジネス書。 著者は、企業が「創り出したい成果」と「現在のリアリティ」の間にギャッ...
映画製作や作曲活動を通じて何かを「創り出すプロセス」の探究を長年行ってきた著者が、あらゆる企業の組織行動の成否を分ける「構造」に着目し、そのメカニズムや、より良い「構造」を作るための要諦を解説したビジネス書。 著者は、企業が「創り出したい成果」と「現在のリアリティ」の間にギャップがある状態を「緊張構造」と呼び、その緊張を解消し「均衡」をもたらすために企業は行動する。このとき、「成果」と「リアリティ」が正しく明確に認識・共有されていれば、水が低いところへと流れるのと同様、企業は「最小抵抗経路」を辿って成果へと行き着く。しかし企業が相矛盾する複数の目標に階層や優先順位を付けないまま行動した場合、一方の目標を達成して緊張を解消すると、もう一方の目標に対する緊張が高まり、今度はそちらを解消しようとして「揺り戻し」が発生する。著者はこれを「葛藤構造」と呼び、多くの企業がこの構造に陥っているという。 全ての組織行動は必ず「緊張構造」と「葛藤構造」のいずれかによって支配される。著者は「葛藤構造」を解決すべき問題と捉えるよりもむしろ新たな構造をリデザインすることが重要であり、そのためにはリーダーが、短期的利益vs長期的利益といったトレードオフを克服する意思決定力を持ち、その上で目標・現状・行動計画といった個々の要素をこれまでにない精度で研ぎ澄ませることが必要と説く。シンプルだがパワフルな概念的枠組みであり、「知ったつもり」になっている企業のマネージャー層にもう1段階深い思考を促す一冊。
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すごくシンプルだけど、深い。 そして意識して実践をし続けることが必要。 物事を構造を通して見ること、そして実践できるようになりたい。
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