図書館・まち育て・デモクラシー の商品レビュー
4章から6章までについて特に感銘を受けた。『市民の図書館』にあるとりあえずの貸出目標が目的となってしまい、今利用している人だけではなく将来利用してくれる人も満足できる図書館になれていない現状に著者は警鐘を鳴らしている。私も図書館が好きで様々な館を訪れているので、似たような蔵書構成...
4章から6章までについて特に感銘を受けた。『市民の図書館』にあるとりあえずの貸出目標が目的となってしまい、今利用している人だけではなく将来利用してくれる人も満足できる図書館になれていない現状に著者は警鐘を鳴らしている。私も図書館が好きで様々な館を訪れているので、似たような蔵書構成が住民の構成が違うなかで組まれていることに気付くときがある。図書館は住民全体のニーズを察知し、棚の配架や蔵書構成を工夫するなどを行って、民主主義を支え知的創造力を湧かせるようにしてほしい。そう感じました。
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筆者が過去に専門誌に掲載した論文や雑誌に連載した原稿などを再構成してまとめた本。公共図書館は教育機関であって、住民一人ひとりの重要な価値判断を支えるデモクラシーの基盤機関であるべきだという考えが貫かれる。
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著者のこれまでの図書館勤務経験を元に図書館の社会的意義などを丁寧に説いている図書。わかりやすいことはもちろん、なぜ図書館がこの社会に存在している必要があるのか考えなおすヒントになる。生涯学習施設としての図書館の役割、文化を育む図書館の役割、瀬戸内市民図書館での図書館サービス、まち...
著者のこれまでの図書館勤務経験を元に図書館の社会的意義などを丁寧に説いている図書。わかりやすいことはもちろん、なぜ図書館がこの社会に存在している必要があるのか考えなおすヒントになる。生涯学習施設としての図書館の役割、文化を育む図書館の役割、瀬戸内市民図書館での図書館サービス、まちを育てるための選書、ひとりひとりのデモクラシーマインドと図書館のできることなどを説いている。社会をよりよくしたいと考えるとき、主語はまち・市民で、図書館は目的語になる。図書館サービスを単純なものにしないためにも襟を正したい。
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