義元、遼たり の商品レビュー

鈴木英治(著者)

2020/08/10

大河ドラマの影響か、どうもあまり評判が良くない今川義元を主人公にして、別のアングルからとらえた一冊。
その時代において「海道一の弓取り」とも呼ばれた姿が描かれると思いきや、ほぼ合戦のシーンはない。と言うか還俗前の話が中心。
どちらかと言うと、義元を主人公にしてしまったがゆえに、この時代に描かれがちな信長や家康がちょっと出てくるくらいなのが新鮮。ほとんどが若いころの義元目線のため、他家との戦さシーンもないので、戦国物にしては異色。その分、感情移入しやすいかも。
桶狭間のシーン等、いくつかは史実とは違うと思うが、演出と思えばまぁ仕方がないかも。
文章は読みやすくスイスイ読めた。

2020/08/02

鈴木英治が戦国時代を舞台に書いた！
今川義元か、と気合を入れて読みました
サスガ、良い性格の人物が飛び交い
戦国時代の空気が無い（笑）
先生らしいなあ
花倉の乱までの小説だったら☆３つ
ラストが時代を飛ばした割りには冗長で
覇者となる意気込みも感じられなかった

珍しく駄作

2019/11/11

若き日の今川義元が主人公です。従来の公家ぽい義元と違って、殺陣もあり、かっこいい！です。
終章は、桶狭間の戦いです。この本を読むと、
従来の義元と違う義元に逢えます。

2019/11/10

『氏真 寂たり』との、夫婦本。並べて飾りたい。和紙っぽい表紙の質感も良い。

やはり、太原雪斎は優秀な人物であったようだ。義元本人もそこそこ優秀な人物であったように思う。しかし、多くのことを二人でこなし、次代を担う人材をなかなか育てることが出来なかったことが、今川家の敗因と言えるだろう。

2019/09/30

今川義元という人物のことを全く知らないと言う事を改めて知りました。
暗愚な人物であると言うのは、後世の人々が創作したものなのだなぁって。
歴史は勝者が作り上げるものなんですね。
あー、楽しい時間だった！

2019/09/21

義元の若い頃をメインに書かれた作品。
義元謀殺とは全く異なるように見受けられる義元像。同日発売の氏真、寂たり。とも繋がる部分がある。