今日は心のおそうじ日和 の商品レビュー
専業主婦を貶され続け、浮気をされた挙句、一方的に離婚された涼子。娘の美空を連れて実家に出戻っていたが、父の紹介で有名作家の山丘の元で家政婦として働く事に。一年前に妻を亡くした山丘家のゴミの山と積もりに積もった汚れに闘志を燃やすが、気難しい山丘は何かと追い出したがっている様子。そん...
専業主婦を貶され続け、浮気をされた挙句、一方的に離婚された涼子。娘の美空を連れて実家に出戻っていたが、父の紹介で有名作家の山丘の元で家政婦として働く事に。一年前に妻を亡くした山丘家のゴミの山と積もりに積もった汚れに闘志を燃やすが、気難しい山丘は何かと追い出したがっている様子。そんな山丘に懐いた美空や、明るい新人編集者のお陰で、何となく良好な関係を築き始める。自分を卑下していた涼子と、小説が書けなくなった山丘の再生の物語。ちょっと出来過ぎな最後だが、4人の繋がりが温かい気持ちにさせてくれた。
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夫はキャリアウーマンと浮気して本気に。離婚を切り出された主人公・涼子は自分を「ただの主婦」としか思えないままシングルマザーに。実家の両親は快く迎え入れてくれるけれど、バリバリ働く義姉にとっては「何もできない」出戻りの小姑。そんな涼子を心配する両親が持ってきた仕事は、男やもめの作家...
夫はキャリアウーマンと浮気して本気に。離婚を切り出された主人公・涼子は自分を「ただの主婦」としか思えないままシングルマザーに。実家の両親は快く迎え入れてくれるけれど、バリバリ働く義姉にとっては「何もできない」出戻りの小姑。そんな涼子を心配する両親が持ってきた仕事は、男やもめの作家宅、住み込みの家政婦。 涼子の娘・美空の子どもらしからぬ物の言い様に、素直でない私は最初イラッ。このこまっしゃくれたガキが~と思っていました(笑)。しかし素直な心で読むように努めたらアラ不思議。美空に救われて大好きになっている。 ちっとも自信を持てないシングルマザーと、妻子を喪ってから何も書けずにいる一見偏屈な作家先生と、ふたりを取り巻く若干の優しい人たち。ありがちな物語ではあるけれど、心がスーッと洗われるよう。部屋を整理することが心を整理することにもなる。家事が心を整えるのですね。主婦をナメたらあかん。 作家先生の言葉もよかった。「この世界に、退屈な人間などいない」。
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終わり良ければすべて良し,家事も極めると立派なスキル. 小説家の先生と家政婦とその後にまた違った展開があるのではと期待してしまう最後です.ほっこり温かい気持ちになれました.
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夫の不倫が原因で離婚した専業主婦の涼子。 実家に帰るも、兄夫婦が同居しているため小姑として肩身の狭い生活を送る。 そんな時に舞い込んできた家政婦という仕事。 勤務先は有名な小説家のお宅。 張りきって行くもそこには一筋縄ではいかないゴミ屋敷と頑固な家主が待ち受けていた。 今まで...
夫の不倫が原因で離婚した専業主婦の涼子。 実家に帰るも、兄夫婦が同居しているため小姑として肩身の狭い生活を送る。 そんな時に舞い込んできた家政婦という仕事。 勤務先は有名な小説家のお宅。 張りきって行くもそこには一筋縄ではいかないゴミ屋敷と頑固な家主が待ち受けていた。 今まで読んだことの無いお話で、読了後幸福感に包まれました。 人と人とが、トラウマを克服し、認め合い、「近しい人間」になる。 凄く心が温まるお話でした。 誰かにオススメしたくなる作品です。
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読了。妻と娘を亡くした偏屈で心優しい小説家と、キャリアもスキルもなく夫が浮気をしたのも自分のせいと思い、自分に自信を持てない家事が得意な専業主婦の2人が共に過去の自分から少しずつ前を向き立ち直っていく話。 過去に閉じ込められ何も書けなくなった小説家の心を、家政婦として家事をしなが...
読了。妻と娘を亡くした偏屈で心優しい小説家と、キャリアもスキルもなく夫が浮気をしたのも自分のせいと思い、自分に自信を持てない家事が得意な専業主婦の2人が共に過去の自分から少しずつ前を向き立ち直っていく話。 過去に閉じ込められ何も書けなくなった小説家の心を、家政婦として家事をしながら少しずつ解きほぐしていく主婦と、働く女性と比べて専業主婦だった自分に自信が持てなかった主婦に、家事のスキルの高さを気づかせ自信を持たせる小説家。2人が前を向いて歩き始める姿を応援したくなり、その後の2人の様子を知りたくなる。そんな小説。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
家政婦と小説家の話ということから、レーベル的に未婚の家政婦さんと青年の小説家の不器用な恋愛的な話かななんて勝手に想像していたら、全く違っていて驚きました。 10歳の女の子がいる離婚したてほやほやのシングルマザーさんと、50代だと思われる男鰥の小説家さんの物語でした。 しかも、この2人が中心かと思いきや、10歳の娘さんも、小説家さんの大ファンでもある編集者さんもメインキャラクター。 この4人で、自分に自身がなかった家政婦さんと、家族を失って小説を書けなくなっていた小説家さんの新たな一歩を皆で踏み出していく。 そんな家族と絆の物語だったように思います。 想像以上に大人な物語でした。 これは少なくとも家政婦さんと同年代以上じゃないと、感覚的にぴんとこない部分もあるかもしれません。 でも、だからこそ若い世代に読んで欲しい気がします。 今は珍しくなった専業主婦だった家政婦さん。 家事くらいしか取り柄がなく、実際そのせいで離婚する羽目になったものだから、自分自身に価値を見いだせずにいた。 彼女と同じように「働いていない主婦なんて」とか「家事しかしていない癖に」と言われて自信が持てずにいる方が他にもいるのではないかなと。 専業主婦に限らず、自分の取り柄が分からず、苦しんでいる人はきっといる。 そう言う人にこそ、この本を読んで、少しでも自信に繋げてくれたらなと、そう願わずにはいられません。 そのヒントがきっとこの物語の中にあるから。 少なくとも「家事」に対する考え方は変わると思います。 丁寧に、本当に丁寧に描かれた物語でした。 だから、最後の最後でちょっと一足飛びで話が進んだ気はしました。 まあ彼女にしてみればご褒美ということで。 自信がなかった彼女が見つけたものとは。 是非読んで、読んだ本人がご自身で答えを見つけて欲しいです。
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マイナス状態からの立ち直りの物語。主に家事をもくもくとこなすことで心を整える。そんなお話。一見地味なお話だけど、読むと不思議にすっきりする。 家事って形として資格とかがあるわけじゃないけど、ちゃんと家事をこなせる人はすごいよね。立派なスキルです。
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読みやすく、つい夜読み終えてしまった。3時30分 私のように家事のできない人間には家事高スキルの主人公の卑屈さが実はよくわからない。 子供があまりに大人すぎて都合がよすぎる大人だった。
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今、このタイミングに、あえて、この主人公。ある意味時代の先をいってる。色んな生き方が、選択があって良いんだよね、と励まされた気分。優しい物語です。
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突然終わった結婚生活。バツイチか──と嘆く余裕もない私。職務経験もろくにないが、家事だけは好きだった。 そんな私に住み込み家政婦の仕事が舞い込む。相手は高名な小説家。そして整った顔立ちとは裏腹に、ものすごく気難しい人だった。行き場のない私と、ふれ合いを拒む小説家。最初はぎこちなか...
突然終わった結婚生活。バツイチか──と嘆く余裕もない私。職務経験もろくにないが、家事だけは好きだった。 そんな私に住み込み家政婦の仕事が舞い込む。相手は高名な小説家。そして整った顔立ちとは裏腹に、ものすごく気難しい人だった。行き場のない私と、ふれ合いを拒む小説家。最初はぎこちなかった関係も、家事が魔法のように変えていく。彼と心を通わせて行くうちに、いつしか──。 なにげない毎日が奇跡になる物語──本を閉じた後、爽やかな風を感じてください。
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