競歩王 の商品レビュー
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■読む前 競歩について知れるのかなぁ?1位を目指してく物語なのかなぁ?って思って読んだ ■読んだ後 まさかの小説家が競歩について書いていく物語だった ■読んだ理由 自分も競歩をやっているから ■感想 本中で登場する小説家が書いた歩王が読んでみたいと思った。(実在しません)競歩でトップになるのはとても簡単なことではないし競技人口が少なくて大変なんだなと思った。
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競歩と小説、小説の中の小説。 3つの世界が組み合わされて面白く感じました。 でも、小説の中で小説を書くというのは自分は反則の様な気がしますね。
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東京オリンピック… 本来ならこの本の最後のような世界があるはずだったのに。延期されて、あと4ヶ月後に迫っているけど本当にあるのかなぁ…。こんなにがんばってる人たちのためにも開催すべきなんだろうね。 作家の想いもたくさん綴られていたけど、まさか切ない気持ちになると想像してはいなかっ...
東京オリンピック… 本来ならこの本の最後のような世界があるはずだったのに。延期されて、あと4ヶ月後に迫っているけど本当にあるのかなぁ…。こんなにがんばってる人たちのためにも開催すべきなんだろうね。 作家の想いもたくさん綴られていたけど、まさか切ない気持ちになると想像してはいなかったと思う。
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途中までは、なんだこいつ、という感じで主人公を見ていたが、途中からは知り合いになった気分だった。 知り合いの気分になった時点で、どんな結果が出ても、この子たちはなんとか生きていける子たちだ、と信じて見守っていた感が強い。
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一瞬、「陸王」をほうふつとさせるようなタイトル。著者の作品は以前「できない男」を読んだことがあり、これががなかなか面白かったな、という記憶があったので迷わず読んでみることに。 主人公である榛名忍が競歩の選手なのかと思いきや、さにあらず、元天才高校生作家で今は大学生で、ちょっとスランプ気味。肝心の競歩は誰が? というと、同じ大学の陸上部の選手が駅伝を断念し競歩に転向したということで、二人ともに足りない何かを抱えている…。 「できない男」もそうでしたが、ぱっと見、冴えない男性が主人公である点は共通していますね。本作でも競歩を題材にした小説を書くのか、書かないのか、なかなか踏ん切りがつかないまま、でもなんとなく取材もしながら日々を過ごすという、優柔不断っぷりが個人的には読んでてしっくりきます。このずるずる感、自分にも似たようなところがあるからでしょうか…。 でも不思議とストーリーに暗さや卑屈さは感じられず、うじうじ悩みながらも、それでも少ずつ前に進もうとする、わずかばかりの意志の力が垣間見える、そんなところが読みどころかな、と思いました。 競歩に打ち込む陸上部の八千代との関係も少しずつ深まってゆくわけですが、この二人の関係は「相手の中に自分を見たんじゃないかな」というラーメン屋での榛名のセリフに凝縮されていると思います。この作品を象徴しているともいえますし、逆になくてもよかったかも(むしろ作中から読み取るほうがおもいろいかも…)、とも思ってしまいます。 で、競歩のほうはなかなか勝てないレースがつづき、20kmから50kmへ転向し、世界陸上への出場を賭けたレースに臨むラストの部分は結果が気になってしまい一気に読み切りました。その少し前、榛名が久々に書いた長編小説でも競歩を題材にしており、そっちのほうでは主人公の競歩選手が最後は勝てずに終わるという展開であっただけに、余計に結果が気になる! いや、おそらくハッピーエンドを迎えるであろうとわかっていてもやっぱ気になりますね、それまでのレースではこれでもか、というくらい勝てない日々が続きましたから。 本作の刊行は昨年の夏、作中の榛名と同じく東京オリンピックに向けた作品になるはずが、まさかの延期となり、その点はちょっと残念といえます。ただ、個人的にはオリンピックの前にこの作品を読むことができ、「競歩」という競技がちょっと気になる存在になったのは間違いありません。
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競歩というあまり知らなかったスポーツのことが描かれている。競歩に打ち込む大学生の姿と、それを取材する学生作家の姿が、似たように見える。 2020/9/19
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スポーツ物とは単純には括りにくい。そこに,若くしてデビューしながら創作の道に苦しむ主人公の姿が絡むから。 どちらかと言うと、「拝啓、本が売れません」の小説化。 あっけらかんと明るい青春小説ではないけれど、それだけにリアリティを感じながら読める。
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すみません。競歩。よく知らなかった。両足が地面から離れてはいけないくらいは知っていたけど、ベント・ニーは知らなかったし。実際のスピードも知らなかった。そんなに速いとは。でも今日本人選手が世界のトップクラスなのは知ってたよ!ストーリーとしては、出来すぎではあるけど、青春スポーツ小説好きとしては満足。 ただねえ、競歩が札幌に行っちゃったどころかオリンピック自体延期になってしまったし、こうなる前に読んでたら。。。と思ってしまうわね。 競歩、応援しよう。
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「天才高校生作家」としてもてはやされ,小説家デビューを果たした主人公,榛名忍。 二作目,三作目……と次第に売上が減り,小説家としてスランプに陥る。 そんななか,慶安大学図書館ラウンジの大型のモニターに映っていたのは,リオ五輪。競歩の中継。 それを見つめ,人目も憚らず号泣...
「天才高校生作家」としてもてはやされ,小説家デビューを果たした主人公,榛名忍。 二作目,三作目……と次第に売上が減り,小説家としてスランプに陥る。 そんななか,慶安大学図書館ラウンジの大型のモニターに映っていたのは,リオ五輪。競歩の中継。 それを見つめ,人目も憚らず号泣している男がいた。 慶安大学の陸上部の八千代篤彦であった。 片や文学部の運動とは無縁な青年。片やスポーツ科学部で陸上部に所属する体育会系。 縁がないように思われる二人。だが,それぞれ挫折した経験を持ち,自分の弱さを写し鏡のように相手に見出していたのだ。 榛名忍は,小説家として在りたい姿からは程遠いと感じていた。書く小説が売れずもやもやしている。同時期にデビューし,売れ行きも良くて直木賞候補までとなった作家を羨んでいる。 八千代は,陸上長距離で,箱根駅伝に出たくて慶安大に進学したけれど周囲の選手のレベルを知り,競歩に転向した。だが,なかなか競歩でも結果をあげられない。 それぞれの心に住む嫉妬心,鬱屈した思いが本当に感じられた。 なりたかった自分になれない。 二人の理想との差に思い,悩む姿が痛いほど感じられる。 オイラがここまで書いてくると,なんだか辛いことばかりの小説に見えてくる。 けれども,それだけではないし,爽やかな筆致で書かれているので読んでいただきたい。 決して王道の青春小説ではないと思うのだが,高校生ではない,100%青春だけともいえない年齢である大学生という年齢を絶妙に書かれているんではないかなと思っている。
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昨年の世界陸上で注目された競歩。それまでは、あまり関心がなく、ルールもやり方もわからなかったのですが、この本を通して、意外に白熱することに驚きました。 主人公は、高校生で小説デビューしたが、大学生になって執 筆活動しているが、スランプ気味の榛名忍。 ひょんなことから、競歩を題材...
昨年の世界陸上で注目された競歩。それまでは、あまり関心がなく、ルールもやり方もわからなかったのですが、この本を通して、意外に白熱することに驚きました。 主人公は、高校生で小説デビューしたが、大学生になって執 筆活動しているが、スランプ気味の榛名忍。 ひょんなことから、競歩を題材にした小説を書くことに。選手を取材しているうちに自分とリンクし、お互いに励まし合いながら、上を目指そうともがいています。 額賀さんの作品は、「タスキメシ」で読んだことがありますが、爽やかにかつ熱心に描かれていて、青春って良いなあと思わせてくれます。本作品では、個人競技なので、より一人ならではの苦しみやもがきなどが描かれています。選手だけでなく、小説家ならではの苦労もリンクしながら、切磋琢磨していて、グイグイとひきこまれ、めくるページが止まりませんでした。 青春といっても恋愛は程々に、競歩を中心としていて、シンプルに応援したい気持ちになれたので、よかったです。 純粋に良い作品で、熱いけれども爽快な気持ちになったと思える作品でした。
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