髪結おれん 恋情びんだらい の商品レビュー
姉のお松と共に周り髪結をしているおれん。互いに想い合う弥吉というお店者がいて、「番頭になったら一緒になって欲しい」と言われた。髪結としてもようやく一人前になりつつあり、嬉しい事が続くと思っていたある日、弥吉がやくざ者に襲われ逆に殺してしまう。島流しとなった弥吉を待ち続けると決めた...
姉のお松と共に周り髪結をしているおれん。互いに想い合う弥吉というお店者がいて、「番頭になったら一緒になって欲しい」と言われた。髪結としてもようやく一人前になりつつあり、嬉しい事が続くと思っていたある日、弥吉がやくざ者に襲われ逆に殺してしまう。島流しとなった弥吉を待ち続けると決めたおれんだったが、1年経ち2年経つ間にさまざまなことが起き、おれん自身も成長し他の男からの想いに揺れて…。 2人の男を思う気持ちが決していやな感じではなく、「そんな事もあるだろう」と納得する描き方で上手いなぁと思った。
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両親を亡くして、姉妹二人が助け合って髪結をしながら成長して言う物語。 最初は少しかたい女性像の描写と思われたが、それぞれの物語を抱えた女性をお客に、人との触れ合いで不幸に会いながらも成長する。 終盤は涙無くして読めなかった。
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ハードブックで、送り仮名迄ふっているので、読み易く、ついつい、読み漁ってしまった。 作者 千野隆司氏 男性であるにかかわらず、着物の柄や鬢付け油、髪型、、、沢山の資料を読まれたのだろうと、推測される。 話は5話からなるのだが、神田小柳町で、廻り髪結いの姉お松と妹のおれん。 2...
ハードブックで、送り仮名迄ふっているので、読み易く、ついつい、読み漁ってしまった。 作者 千野隆司氏 男性であるにかかわらず、着物の柄や鬢付け油、髪型、、、沢山の資料を読まれたのだろうと、推測される。 話は5話からなるのだが、神田小柳町で、廻り髪結いの姉お松と妹のおれん。 2人共 良い男に恵まれず、お松は、好かれた男から、川へ突き落されて、命おも奪われそうになる。 妹のお連にしても、好き合った男の弥吉が、ヤクザに絡まれて殺してしまい、その罪で遠島送りになってしまう。 ずっと、待つ身でいたお連だが、、、、人生は思うようにいかないストリーである。 鬼灯、藪柑子、柳絮(りゅうじょ)、まくわ瓜、と、、、季節の移り変わり、そして、おれんが、髪結いに回る女たちも、人それぞれ悩みを持っている。 おれんは、2年弥吉を待ち続けたが、思いを打ち明けられた髪結いの郷太と所帯を持ち、子供を授かるのだが、、、、蔦次に病弱になったお松を人質されたのを助けに行くのだが、、、、 悲しい結末になってしまう。 折角江戸に戻れた弥吉が、身を挺にして庇って、命を落としてしまったのだ。 おれんに新しい命が、生まれたのに、この世から、消える者も居る。 女性の波乱万丈の人生、精一杯生きなければいけない思いがした小説である。
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女の髪は、心の内側を現わす。様々な道具を入れたびんだらいを持って、娘や女房、老婆の心を支える髪結のおれん、そのおれんの16歳から20歳までの波乱に満ちた暮らし描いた、千野隆司さん渾身の作です。「髪結おれん 恋情びんだらい」、2019.9発行。鬼灯(ほうずき)の味、藪柑子(やぶこう...
女の髪は、心の内側を現わす。様々な道具を入れたびんだらいを持って、娘や女房、老婆の心を支える髪結のおれん、そのおれんの16歳から20歳までの波乱に満ちた暮らし描いた、千野隆司さん渾身の作です。「髪結おれん 恋情びんだらい」、2019.9発行。鬼灯(ほうずき)の味、藪柑子(やぶこうじ)燃える、柳絮(りゅうじょ)舞う、初物の真桑瓜(まくわうり)、乳を吸う力の連作5話。読み応えがありました。
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