八人の招待客 の商品レビュー
クリスティの「そして誰もいなくなった」に類似する先行作とされた中編2作品。過去に雑誌にのみ掲載されたものの新訳だそうです。「八人の中の一人」は高層ビルの最上階に閉じ込められた8人の話。予告があったり日めくりカレンダーが使われたり、なかなかドラマチックでショートドラマでも楽しめそう...
クリスティの「そして誰もいなくなった」に類似する先行作とされた中編2作品。過去に雑誌にのみ掲載されたものの新訳だそうです。「八人の中の一人」は高層ビルの最上階に閉じ込められた8人の話。予告があったり日めくりカレンダーが使われたり、なかなかドラマチックでショートドラマでも楽しめそうな感じです。表題作は招待客全員が加害者候補。ある一人を殺害しようとするも…と、ちょっと先行作というには違う気がしますがこれはこれでラストまで楽しめました。最近のものとは違いますが、こういう古いものを新訳で読めるのは嬉しいです。
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数あるクェンティンの作品から入手困難な中編二本を収録したクローズド・サークルもの。 【八人の中の一人】はマンハッタンの高層ビルに8人が閉じ込められる、という半世紀以上も前の作品なのに現代的な設定が魅力的。 表題作の【八人の招待客】は、恐喝された人たちが結託して恐喝者を殺害しようと...
数あるクェンティンの作品から入手困難な中編二本を収録したクローズド・サークルもの。 【八人の中の一人】はマンハッタンの高層ビルに8人が閉じ込められる、という半世紀以上も前の作品なのに現代的な設定が魅力的。 表題作の【八人の招待客】は、恐喝された人たちが結託して恐喝者を殺害しようと企てる設定がユニーク。二つとも楽しめましたが『そして誰もいなくなった』の先行作という謳い文句はちょっと言いすぎかなと思いました。
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普通の話。 どう読んでもそして誰もいなくなったに つながる雰囲気ないんだけど… あと、ちゃんと校正して。
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「八人の中の一人」「八人の招待客」の中編2つ収録。 マンハッタンの摩天楼最上階に閉じ込められ、殺人を予告する脅迫状、突然の停電、そしてはじまる連続殺人事件…という「八人の中の一人」 富豪の屋敷に招待された8名の男女。共通の敵である脅迫者を事故に見せかけて殺害するという計画が、一...
「八人の中の一人」「八人の招待客」の中編2つ収録。 マンハッタンの摩天楼最上階に閉じ込められ、殺人を予告する脅迫状、突然の停電、そしてはじまる連続殺人事件…という「八人の中の一人」 富豪の屋敷に招待された8名の男女。共通の敵である脅迫者を事故に見せかけて殺害するという計画が、一人の裏切りから狂いが生じ、さらに折からの吹雪で屋敷に閉じ込められ……「八人の招待客」 どちらも閉鎖空間で起きる殺人事件という、クリスティの「そして誰も~」の先行作みたいなものなんですが、どちらも中編だけあって、テンポの良さとシチュエーション、話の展開と、舞台芝居を観ているような面白さで良かった。
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閉ざされた空間の中で連続殺人が起こる、という共通点のある中編2作。いづれも過去に雑誌に掲載された作品だが、誤訳抄訳の類だったので、山口雅也さんが正確に(筋が通る様に)新訳したとの事。こういう埋もれた作品が読めるのは実に有難い。 クリスティの名作『そして誰もいなくなった』に類似する...
閉ざされた空間の中で連続殺人が起こる、という共通点のある中編2作。いづれも過去に雑誌に掲載された作品だが、誤訳抄訳の類だったので、山口雅也さんが正確に(筋が通る様に)新訳したとの事。こういう埋もれた作品が読めるのは実に有難い。 クリスティの名作『そして誰もいなくなった』に類似するアイデアだが、こちらの2作の方が発表年度は早く、その意味でも興味の持てる中編集だった。ストーリーの面白さでは『そして誰も・・・』に及ぶべくも無いけど、展開がスピーディーだし、これはこれで有りだと思う。
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