どくとるマンボウ青春の山 の商品レビュー
どくとるマンボウこと北杜夫の、山に関するエッセイをまとめたもの。 子供の頃から、どくとるマンボウのシリーズや北杜夫の作品を読んで、大いに人生に影響を受けた私には、なかなか面白い本であった。 様々な媒体に書かれた既出のエッセイ等をまとめたものなので、どこかで読んだようなエピソード...
どくとるマンボウこと北杜夫の、山に関するエッセイをまとめたもの。 子供の頃から、どくとるマンボウのシリーズや北杜夫の作品を読んで、大いに人生に影響を受けた私には、なかなか面白い本であった。 様々な媒体に書かれた既出のエッセイ等をまとめたものなので、どこかで読んだようなエピソードは多く、また本書の中でも同じような話が何度も出てくるきらいはある。 本書の中だけでも重複したようなエピソードが書かれているのであるから、北杜夫ファンとしては、そこここに聞いた話が出てくる。 しかし、本書によって集められたエッセイでしか見つけられないエピソードも集められている。 これは、ファンとしては読まずにおられない。 あの、彼に、また再会していたのか。 そこを知っただけでも、本書を読んだ甲斐があったと思った。
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北杜夫さんがあちこちに書いたものをワンテーマでまとめたものなので、話が重なるものも多い。そのぶん、ひとつのネタをどのように広げて書くか、テクニックが見えて興味深い。
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上高地とカラコルム遠征隊での顛末。 違う媒体だからとて、同じエピソードはさすがに飽きてしまうけど、ああもう新しいエッセイは読めないのだなと改めて思うと、やっぱりさみしい。
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