敗者が変えた世界史(下) の商品レビュー
歴史上の敗者をテーマとした本の下巻。リー将軍、トロツキー、チェ・ゲバラと近現代史の有名所が揃い踏み。個人的には蒋介石の章が欧州視点の日中戦争観を感じられて興味深かった。
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下巻は更に時代が下り、ルイ14世時代の「コンデ大公」ことルイ2世=ド・ブルボン=コンデ、フランス革命時の「フランソワ・アタナズ・シャレット」、南北戦争時の「リー将軍」の後は20世紀に入る。 トロツキー、蒋介石、チェ・ゲバラ、リチャード・ニクソンは、いずれも現代人であるが、それ故に...
下巻は更に時代が下り、ルイ14世時代の「コンデ大公」ことルイ2世=ド・ブルボン=コンデ、フランス革命時の「フランソワ・アタナズ・シャレット」、南北戦争時の「リー将軍」の後は20世紀に入る。 トロツキー、蒋介石、チェ・ゲバラ、リチャード・ニクソンは、いずれも現代人であるが、それ故に彼らに関する情報は多く残されており、その中で彼らの成功と没落という面に絞って紙数の制約の中で書くというのは少々難しいようだ。つまり、何となく物足りないのだ。もちろん、彼らの失敗や没落の原因・要因に焦点を当てるように工夫されていることは分かるのだが、登場人物の全体像が見えてこない気がする。その意味で、下巻では、シャレットの話が一番面白かったように思う。ただ、それは、彼について何も知らなかったことが理由なのかもしれないが。
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