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徳川日本の洋学者たち の商品レビュー

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2022/11/27

<目次> 第1部  日本の洋学と津山の洋学  第1章  『解体新書』と宇田川玄随・玄真  第2章  宇田川榕庵と科学・珈琲・アコーディオン・カルタ  第3章  津山人箕作阮甫こそ日本人文社会学の祖  第4章  箕作阮甫の弟子と子孫たちの活躍  第5章  箕作家に続け! 第2部  ...

<目次> 第1部  日本の洋学と津山の洋学  第1章  『解体新書』と宇田川玄随・玄真  第2章  宇田川榕庵と科学・珈琲・アコーディオン・カルタ  第3章  津山人箕作阮甫こそ日本人文社会学の祖  第4章  箕作阮甫の弟子と子孫たちの活躍  第5章  箕作家に続け! 第2部  津山・美作の洋学発掘記  第6章  杉田玄白・シーボルトの門人たち  第7章  京都や江戸・長崎・華岡塾で学んだ医師たち  第8章  津山と種痘  第9章  最後の津山藩医  第10章  浜田藩医能勢家の人々 第3部  洋学浪漫~津山洋学資料館の収蔵資料を中心に <内容> 元津山洋学資料館館長による津山や美作を中心とした江戸期から明治初期の洋学関係者を語ったエッセイ。もとは山陽新聞に連載の記事をまとめたもの。今年の初夏に津山を訪れたのだが、決して豊かなとは言えない藩に、多くの医者が輩出されたことに驚いた。中国山地の中なので、高い山はないのだが、谷が深く入り込み、ひなびた感じの村が続いていた覚えがある。貧しい藩だからこそ、人材によりフォローしようとしたのかもしれない。そしてそうした人材に関する資料を細かく蒐集して、時には墓所を探し当て、その成果をこの本にまとめている。その地道な努力に頭が下がるし、地域を愛する心がひしひしと伝わる本であった。こうした郷土史家の力が、日本の歴史が少しずつひも解かれていくのであろう。

Posted byブクログ