1,800円以上の注文で送料無料

暁天の星 新装版 の商品レビュー

3.8

27件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    11

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2021/01/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 大阪O医科大学法医学教室に4月1日から所属した新人、伊月。  先輩医師・ミチルにしごかれはするものの、どこかアットホームな雰囲気の職場でのびのびとやっていた。  そんな中、電車に身を投げた女性の遺体が運ばれてきた。  その女性は、突然、怯えだし、そのまま後ずさるように線路に落ちたのだという。  しばらく後に運ばれてきた女性も、誰もいないのに、突然、怯えだし、車道に飛び出した、というとてもよく似た状況で……  そんな話でした。  実は、電車の女性が運ばれてくる一つ前に、別のご遺体が運ばれてくる話があるのですが、それを読んだ時は、随分、軽い読み物んだなあ……と正直、思いました。  ただ、それはあくまでも導入だったようで、その次が本題でした。  話は、映像が浮かんでくるようなテンポの良さで進んでいくので、個人的には2時間ドラマのような、映像が浮かんでくる感じでした。  だからこそ、ドラマ化できるんじゃない……? という感想を抱いたりもしたのですが、オチを見て、「これは無理だ……」となりました。  ここまで進んできて、この法医学知識で、最後がオカルトチックな終わり方になるとは思いませんでした。  うーん……  いいとも悪いとも言いませんが。  個人的にはちょっと残念だったかなあ……と思います。  でも、字も大きいし、テンポもよくて読みやすいので、軽めの法医学もの読みたい人にはオススメします。

Posted byブクログ

2020/12/01

法医学物としては軽く読める作品。最近、TVドラマでも多く見るようになり、解剖シーンや雰囲気は何となく想像ができる。 臨床医を目指す事なく法医学の世界に飛び込む伊月、この時点で医師の資格は無し、合格を祈りつつ仕事を覚えていく。指導医の元、不可解な事件に遭遇していくがオカルト要素強い...

法医学物としては軽く読める作品。最近、TVドラマでも多く見るようになり、解剖シーンや雰囲気は何となく想像ができる。 臨床医を目指す事なく法医学の世界に飛び込む伊月、この時点で医師の資格は無し、合格を祈りつつ仕事を覚えていく。指導医の元、不可解な事件に遭遇していくがオカルト要素強いので、読み手の好みは別れる所。指導医ミチルとのデコボココンビが面白い。

Posted byブクログ

2020/07/11

法医学物は好きで、テレビドラマもよく見ますが、作者が法医学者で描写が本物!なところが文字から読み取ってリアルでもあり、難しいところもあり、言葉も勉強しながら読みました。読み出したらやめられず、仕事の合間の10分の休憩にも読んだりして、あっという間に読み終わりました。

Posted byブクログ

2020/07/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

椹野道流さんの本は昔からよく読んでいたけど、その中でも手を出していなかったシリーズの1作目。それぞれのキャラクターの関係性がこの後どう展開して、それぞれどのように成長していくのかはまだ分からないけれど、読みやすい文体、その場の会話が映像として頭の中に流れてくるようなテンポのよさは他の作品とも共通していて良かったし、キャラクターはそれぞれに個性があって魅力的だった。 ストーリーは法医学の話だと思って最後まで辿り着いたところ実はこれホラーだったの?という若干の肩透かし感があったのが個人的には引っかかったところではあるが、今後の筋としては法医学で展開していくのだろうか。怪異自体は嫌いではないけど、2冊目以降に期待したいと思う。

Posted byブクログ

2020/07/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

実際の法医学関係者が描く作品ということで、リアルな内容を期待していたのですが…… オカルトチックな要素が強く、その真相を法医学というツールで明らかにしていく話かと思いきや、肝心な「引き抜かれた髪」「被害者は何に驚いたのか」が明確にならないまま終了。 正しくは「被害者は小山田美雨の幽霊(?)に驚き、髪の毛は幽霊が引き抜いた」ということになって終わるのですが、リアルな内容を期待してたので、それについて科学的・論理的な回答が欲しかったところ。それは2巻以降で明らかになるのかな?

Posted byブクログ

2020/06/26

とてもテンポがよくておもしろかった。法医学者が書く法医学ミステリーなので、検死の描写がとてもわかりやすくとてもリアルです。想像するとすごいことになってしまって、少し気持ち悪くなりました。でもそこも含めておもしろいです。

Posted byブクログ

2020/06/10

初めての法医学小説。生々しい表現に少しページから顔を背けつつも読むことをやめられずに最後のページを迎えました。一人暮らしの深夜に微グロとホラー、読んでいる間は良かったのですが読了後はなんだかそわそわして落ち着きませんでした。死体と向き合っているときの緊張感が伝わってきて、あまり味...

初めての法医学小説。生々しい表現に少しページから顔を背けつつも読むことをやめられずに最後のページを迎えました。一人暮らしの深夜に微グロとホラー、読んでいる間は良かったのですが読了後はなんだかそわそわして落ち着きませんでした。死体と向き合っているときの緊張感が伝わってきて、あまり味わったことのない感覚だったので新鮮でした。 新装版という形になって、書店でこの本に出会えたことに心からの感謝を。

Posted byブクログ

2020/05/21

講談社ノベルスで出たときに読んだことがある。 全然覚えてなかったけど、途中でそういやアレ落ちだった気がするってちょっと思い出した。 普通ならミステリちゃうやんてなるけど、この人の経歴が経歴だからもしかしたら実際の現場でもそうとしか思えないこともあったりするのかなって思った。 とは...

講談社ノベルスで出たときに読んだことがある。 全然覚えてなかったけど、途中でそういやアレ落ちだった気がするってちょっと思い出した。 普通ならミステリちゃうやんてなるけど、この人の経歴が経歴だからもしかしたら実際の現場でもそうとしか思えないこともあったりするのかなって思った。 とはいえ毎回そういう系なら続き読むのどうしようかなーってなるけど。

Posted byブクログ

2020/04/19

大阪府T中市にある、O医科大学基礎研究棟の法医学教室。 この法医学教室の新米大学院生である伊月崇と、同教室の助手で伊月を厳しく指導する伏野ミチルを主人公に、持ち込まれた遺体の不審な点を発端として、事件の謎を解くという形式の医療ミステリー!?です。 僕にとって、法医学がテーマのフィ...

大阪府T中市にある、O医科大学基礎研究棟の法医学教室。 この法医学教室の新米大学院生である伊月崇と、同教室の助手で伊月を厳しく指導する伏野ミチルを主人公に、持ち込まれた遺体の不審な点を発端として、事件の謎を解くという形式の医療ミステリー!?です。 僕にとって、法医学がテーマのフィクションとして真っ先に思い浮かぶのは、深津絵里さん主演のTVドラマ「きらきらひかる」や、比較的最近では石原さとみさん主演の「アンナチュラル」がありますが、そういえば小説では脇役、添え物的な印象が強く、ちょっと新鮮なテーマでした。 個人的には、伊月の素直でないちょっと拗れた感じのキャラ設定が、若干苦手に感じられましたが、時に厳しくはあるものの、概ね和やかな教室のメンバーと、彼らが醸し出す物語の雰囲気はとても好みでした。 本巻の大半は、それぞれの死の直前の言動と、その遺体に共通した不審な点がある、若い女性の連続死を扱っていて、それが不可思議犯罪のような様相で、かなり引き込まれて読み進めました。 ただ、評価が5つ星といかなかったのは、そのオチのためです。 自分史上最大級の賛否両論(「向日葵の咲かない夏」や「葉桜の季節に君を想うということ」と同等)を(心の中で)巻き起こすもので、普段なら「充分アリ」で好みでもあるのですが、この物語に関しては納得いかないところがあって、とてもモヤモヤとしてしまいました。 ただ、それ以外はとても面白く読めたので、シリーズ続巻は絶対読んでしまうと思います。

Posted byブクログ

2020/03/13

軽快なテンポで大変面白く一気に読めました。が、医療現場の現実・具体表現と、結末のギャップが大きくてなんだかモヤモヤ星3つ☆☆☆ ライトノベルとして次巻以降キープ。

Posted byブクログ