「私」は脳ではない の商品レビュー
哲学系の勉強をしている友人が 神経科学を専攻している人にこの本はどう写るか気になる、と言われて読んでみた。 作者は神経科学の中でもすごく極端な立場の人をあげていないか?と思ってしまった。筆者の主張はもちろん分かるのだけど、批判の対象が神経科学なのが全然納得できない〜 最初の導...
哲学系の勉強をしている友人が 神経科学を専攻している人にこの本はどう写るか気になる、と言われて読んでみた。 作者は神経科学の中でもすごく極端な立場の人をあげていないか?と思ってしまった。筆者の主張はもちろん分かるのだけど、批判の対象が神経科学なのが全然納得できない〜 最初の導入部分で自然主義と反自然主義の議論を、 精神と神経活動の議論にすり替えているように思えてしまって ずーっとひっかかってしまった。 筆者が批判すべきは方法論的自然主義なのでは。 別に脳の働きで人間の営みが全て説明できるだなんて思っていないし、 神経科学と精神哲学は排他的なものじゃない 本文で例に出されている友情とか、美や幸福とか、 現時点で科学の土台にのせられていないものはたくさんあるし 科学やその領域について議論していないよと思う 少なくとも神経科学を専攻した私も、 私を指導してくださった先生もそういう立場 あんまり冷静に読めなかったので 落ち着いたらもう一度読もうかな、でも少し心が挫けそう...
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タイトル見て興味持って読んでみた。 最後のほうは説教くさく、哲学なんだか神学なんだかかと思った。 ただ、硬い因果論と柔らかい「条件」の比較は面白い。 今の自分の存在(「私」)は、過去の因果かただの条件が揃ってしまったのでこうなっているだけなのか。
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なんとなくしか読めてないけど。 人間としての実態ってなに? 脳が死んだら死んだと言えるの? 種の保存の法則の延長線上に意志とか欲求とかあるの? 我々は自由であるって言い切れへんねんな。 奪いされないもの尊厳、経験、意志そんなんを持ってるって言い切れるよな。 それは、宇宙とか...
なんとなくしか読めてないけど。 人間としての実態ってなに? 脳が死んだら死んだと言えるの? 種の保存の法則の延長線上に意志とか欲求とかあるの? 我々は自由であるって言い切れへんねんな。 奪いされないもの尊厳、経験、意志そんなんを持ってるって言い切れるよな。 それは、宇宙とか物理とかエネルギーとかそんな冷たい連中に関係あるかい!ってゆうてんねんな。
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様々な哲学者の思想を簡略に書いてあるので、非常にわかりやすい本である。脳と意識の関係がとても分かりやすく書かれている。
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論理的で、バランスの取れた著作。 様々な論者の思想を暴き、批判し、人間の生、そして、哲学をあるべきものにする取り組みだ。 特に最終章が素晴らしい。上への野蛮化が現代では神ではなく、テクノロジーに結びつき、下への野蛮化は進化論万能に結びつく。
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人間は、科学的に説明し得るのか。自然科学的探究を思考するときの「私」は、迫るシンギュラリティに備えようとし、それは説明可能性を受け入れている。一方で、答えのない未来を探究する思考に耽るときの「私」は、自然科学では構築しえないものであることを疑うことすらしない。だから、脳が単に神経...
人間は、科学的に説明し得るのか。自然科学的探究を思考するときの「私」は、迫るシンギュラリティに備えようとし、それは説明可能性を受け入れている。一方で、答えのない未来を探究する思考に耽るときの「私」は、自然科学では構築しえないものであることを疑うことすらしない。だから、脳が単に神経回路で、内外の入出力を媒介するだけなら、「私」は脳ではない。生物的存在と社会的存在、そして、「私」にとっての世界によって、「私」が在る。ような気がする、所で一先ず。
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マルクス・ガブリエルの「一般向け」哲学書の3部作の2作目。 「新しい実在論」というのが流行っているらしいのだが、どこが新しいのかは実はわからない。社会構成主義や価値相対主義を批判していて、日常のいわゆる「現実」をしっかり「現実」として位置付けるということになっているみたいだけど...
マルクス・ガブリエルの「一般向け」哲学書の3部作の2作目。 「新しい実在論」というのが流行っているらしいのだが、どこが新しいのかは実はわからない。社会構成主義や価値相対主義を批判していて、日常のいわゆる「現実」をしっかり「現実」として位置付けるということになっているみたいだけど、本当にそうなのかな? いろいろな「現実」を統合する「世界」は存在しないとしているので、いろいろな側面での「現実」が「実在」することになる。 これは、もしかすると、価値相対主義が嫌いな人には、さまざまな現実が、社会的に構成されるというほうが、まだよかったんじゃないとか、思ったりする。 さて、「「私」は脳ではない」というキャッチーな書名だが、脳から独立した精神的な私が実在して、死後も「私」は実在するというようなことを言っているわけでは全くない。 批判の対象は、神経・脳による「決定論」。それだけではなくて、あらゆる「決定論」への批判。 そして、最後には、人間の「自由」を宣言する。 構造主義、ポスト構造主義によって、終わったと思われていた「実存主義」が復興みたいな話もある。 一見、わかりやすそうに説明しているみたいだが、肝心なところで、ロジックの展開が早くて、結局のところ今ひとつ理解できない。 といっても、面白いといえば、面白いかな。
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『なぜ世界は存在しないのか』に続く第二弾。前作もそうだが、挑発的とも感じられるタイトルが与えるインパクトは強い。 それにしても、哲学者ってのは、いっつもこんなことを考えているのか……色々と凄いな(そして、その思考と、やたらと頻出する食べ物の例えのギャップがやけに面白い)。
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