殺意・鬼哭 新装版 の商品レビュー
ひたすら回想やら独白やらでとめどないので、苦手な人には厳しい。ていうか得意な人なんているのか。マンガで回想シーンで一冊終わった!みたいなんもあるけど、こっちはその上を行くぜ。 と言ってもけっこう好きだったのよ。なんか好き勝手言うタイプと、それを受け流すタイプ、みたいな。でもって...
ひたすら回想やら独白やらでとめどないので、苦手な人には厳しい。ていうか得意な人なんているのか。マンガで回想シーンで一冊終わった!みたいなんもあるけど、こっちはその上を行くぜ。 と言ってもけっこう好きだったのよ。なんか好き勝手言うタイプと、それを受け流すタイプ、みたいな。でもって溜め込んだものが崩壊して、、これはイジメとかなんとか、よくあるイメージで、そこまではある意味かもだけど、ラストへ向かって自己啓発した結果がなかなかに、痺れる。いや、なんかちょっと分からんでもないというのが怖い。誰しもこうやって抱え込んだものがあって、それがどうなるか分かりませんよ、と訴えるのであって。 後半のおっさんがくだを巻くのは、まぁ普通のオッサンだった。オッサン以外がこれを読まされるのはキツかろう。
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心の奥の心理みたいなものを「殺す側」と「殺される側」に分けて書かれている。 同じような感情がクドクドと書かれていて読んでるこちらが頭がおかしくなりそうなんだけど、なぜだか中毒性のある本。 ほぼ、なんの展開もないまま心の声だけでこれだけの文章が書ける凄さという点が内容とか面白さを上...
心の奥の心理みたいなものを「殺す側」と「殺される側」に分けて書かれている。 同じような感情がクドクドと書かれていて読んでるこちらが頭がおかしくなりそうなんだけど、なぜだか中毒性のある本。 ほぼ、なんの展開もないまま心の声だけでこれだけの文章が書ける凄さという点が内容とか面白さを上回る。 決して、「面白いから読んでみて」とは奨められないけど、「とにかくすごいから読んでみて」とは言える。
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殺した側の前編と、殺された側の後編。明確な殺意が見当たらないが故にゆっくり辿っていくのだが、フリが長く引っ張りに引っ張って、、。前後編を逆にして殺した理由を最後にもってくるとまた違った読後感になった気がする。
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なんだろう。 長いつきあいだからって、関係に甘えてちゃダメなのねってゾッとした。 だからって だからって? サイコパスに生まれ変わらなくてもよくないか?
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2部構成になっていて、前半は親友を殺害した真垣の視点からのお話。後半は殺された的場の回想シーン。際立った殺意につながるようなものは何もないように見えるが、殺人事件は起こる。どちらかというと、犯人の真垣の気持ちに共感できた。 加害者側からと、被害者側からと別々の視点で語られる物語の...
2部構成になっていて、前半は親友を殺害した真垣の視点からのお話。後半は殺された的場の回想シーン。際立った殺意につながるようなものは何もないように見えるが、殺人事件は起こる。どちらかというと、犯人の真垣の気持ちに共感できた。 加害者側からと、被害者側からと別々の視点で語られる物語の構成は、斬新でよかった。
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騙された… 感想はその一言に限る。 新刊の棚に並んでおり、一つの殺人を殺人を起こした側と、殺された側から描くと言う衝撃的な内容に惹かれて、思わず手にしたが、実際には1996年の作品。 久しぶりの乃南作品にも胸が湧いていたが、描かれている二人の人格も自分勝手過ぎて、どこにも共感出来...
騙された… 感想はその一言に限る。 新刊の棚に並んでおり、一つの殺人を殺人を起こした側と、殺された側から描くと言う衝撃的な内容に惹かれて、思わず手にしたが、実際には1996年の作品。 久しぶりの乃南作品にも胸が湧いていたが、描かれている二人の人格も自分勝手過ぎて、どこにも共感出来ない。 これと言うトリックもある訳でもなく、ただただ後悔だけが残った。
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