謹訳 源氏物語 改訂新修(九) の商品レビュー
宇治十帖の宇治の姉妹を巡る薫と匂宮。 大君は亡くなり、中君は一人残され何かにつけて姉の不在を嘆く。大君に思いを寄せていた薫も、中君の前で姉大君への思慕を語るが、大君を同じく偲びながらも、二人の心はすれ違い続ける。 そんな中、匂宮は迷いなく中君を自分のものとしてしまう。 大君と中君...
宇治十帖の宇治の姉妹を巡る薫と匂宮。 大君は亡くなり、中君は一人残され何かにつけて姉の不在を嘆く。大君に思いを寄せていた薫も、中君の前で姉大君への思慕を語るが、大君を同じく偲びながらも、二人の心はすれ違い続ける。 そんな中、匂宮は迷いなく中君を自分のものとしてしまう。 大君と中君双方を失った薫の前に、八の宮の三人目の娘浮舟が現れるが、そこでまた匂宮も絡んでくる。 光亡き後、光の後継(実は柏木の子)とされる薫は、外見、そして自然と溢れる香りは光譲りだが、女性への対し方は光のようなスマートさも強引さもなく、ただただ思い悩む事を繰り返す。それはただただ悩み続けて亡くなった父、柏木を彷彿とさせる。
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