法月綸太郎の消息 の商品レビュー
短編3作、中編1作。2編は警視と綸太郎の掛け合いの中で真相を無抜くといういつもどおりの流れ。ほかの2編はホームズとポアロの作品の解釈を延々と繰り広げるといった内容で、少し特異な趣向だった。フリークの皆さんにはワクワクする作品かもしれませんが、少し飽きた。
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ホームズとポアロの議論は作品を全て読んでいなくて、あまりついていけなかったが、楽しめた。あべこべの遺書、殺さぬ先の自首は法月綸太郎の安楽椅子探偵が味を出していた。
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b-matatabiさんと111108さんの会話を盗み読みして手に取った1冊です(人聞きが悪いな!) アガサ・クリスティの『カーテン』についての考察があるとのことなので古い作品なのかな?と思っていたら2019年初版とのことなので思ってたよりだいぶ新しい作品でした 4本の短編が...
b-matatabiさんと111108さんの会話を盗み読みして手に取った1冊です(人聞きが悪いな!) アガサ・クリスティの『カーテン』についての考察があるとのことなので古い作品なのかな?と思っていたら2019年初版とのことなので思ってたよりだいぶ新しい作品でした 4本の短編が収められていますがまずは謎解き短編の2本から なんか薄いな〜って感じちゃいました 昔あった謎解きクイズ、トリックを見破れ!の豪華版みたいな おそらくこのシリーズに馴染みがあり登場人物に思い入れのある方が読んだらすごく楽しいんだろうなとは思いましたが、ちょっと綻びが出そうな細部を推論で抑え込んでるところが多すぎて… 残り2本 晩年のコナン・ドイルとGKチェスタートンの関係性に関する考察とお目当ての『カーテン』の考察に関してですが なるほど面白いな、そんな考え方もあるのか楽しそうとは思いましたが こちらもちょっとこじつけが多く、その辺も意識したので小説というかたちを採用してるのかもしれませんが、特に『カーテン』については法月綸太郎さんの説をそのまま採用するのはかなり躊躇われます 面白い!あり!とは思うけど自分は違うということですね それにしてもこんな深く考察できるってよっぽど好きなんだなぁって思って こんなふうに空想を広げられる法月綸太郎さんを羨ましいと思いました
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法月さん、消息がわかって何よりでした笑 今回は小説感があるものと、ホームズ&ポアロ考察でしたね。ポアロは読むというよりCS放送でエンドレスでリピート放送されているデヴィッドスーシェ版をずーっと見ている私ですが、あーあの話か!とすぐわかりました。 法月さんとお父さんのやりとりがとても好きなので、あべこべの遺書と殺さぬ先の自首が好きでした。 次回作、長編を期待。
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知的好奇心を満たしてくれるという点で、とても面白い4つの短編だった。 「白面のたてがみ」は、コナン・ドイルとチェスタトンへの優れたオマージュになっている。コナン・ドイルって、社会での当時発言力を持っていたんだなあ。 「カーテンコール」は、アガサ・クリスティーのポアロシリーズの最終...
知的好奇心を満たしてくれるという点で、とても面白い4つの短編だった。 「白面のたてがみ」は、コナン・ドイルとチェスタトンへの優れたオマージュになっている。コナン・ドイルって、社会での当時発言力を持っていたんだなあ。 「カーテンコール」は、アガサ・クリスティーのポアロシリーズの最終作の「カーテン」の新解釈を、なかなか個性溢れる4人で議論して打ち出すというもの。作者は、かなりクリスティーの作品を読み込んでいて、こちらもなかなかついていけないところもあるが、一応私もかなりクリスティーを読んだので、なんとかというところかな。 後の2編は、綸太郎が警視である父親から聞いた難事件をとくという安楽椅子的なもの。奇妙な設定が面白い。
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「白面のたてがみ」「あべこべの遺書」「殺さぬ先の自首」「カーテンコール」を収録。 「白面~」はコナン・ドイルとG.K.チェスタトンについて、「カーテン~」はアガサ・クリスティについての論評小説(?)、「~遺書」と「~自首」は、法月父子が自宅で事件について談話する一種の安楽椅子探偵もの。 「白面~」「カーテン~」は、評論とするには立論が甘すぎるので小説の形でお茶を濁したと思ってしまう。北村薫の『太宰治の辞書』にも共通するモヤモヤを感じた。 4編いずれも、あまり説得力のない仮定の上に論を展開しているとしか思えず、かといって突き抜けたトンデモにも至らず、正直「つまらない」と読書中何度も思ってしまった。 『虚無への供物』とか竹本健治とかの長編中のひと幕で繰り広げるトンデモ推理合戦とかとして書かれていれば、面白く感じられたかもしれないが…。 まあ、チェスタトンを全く読んでいないので「白面~」については、批判する資格もないのだが、それにしても、作中を超えて、コナンが参加する交霊会に、チェスタトンがインチキ霊媒をもぐりこませてベル博士の霊を騙らせたとかの妄想を繰り広げるのはやりすぎだろう。 「カーテン~」のほうは、逆にクリスティの大半を複数回読んでいるので、つまりファン的な気持ちがあるために不快に感じる=ニュートラルに読めばもっと面白く感じられたかもしれないが、それにしても、いつの時代だよという感じのシンボルハンティング(しかも幽かなるシンボル)にとらわれすぎだろう。著者自身もおふざけ気分で楽しんでいるのかと思いきや、「作家論としてもかなり踏み込んだ内容になっていると思う。」(あとがき)ということなので、ちょっとがっくり。
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かなりミステリ研究書的な作品。 コナンドイルやクリスティはあまり読んだことないので(訳書がちょっと苦手)難しかったかな…。 法月親子の話は好きだし、親子の関係性も好き。 「犯罪ホロスコープ」読み返したくなりました。
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7年ぶりのシリーズ新作。ファンとしては、のりりんお久しぶり!良かった変わらず元気にしてて!という感じなのです。警視とのやり取りから事件の犯人を導き出す、安心して楽しめるいつもの安楽椅子探偵ものが2編。それを2編のメタミステリが挟みます。ホームズやクリスティに関するこちらは、私自身...
7年ぶりのシリーズ新作。ファンとしては、のりりんお久しぶり!良かった変わらず元気にしてて!という感じなのです。警視とのやり取りから事件の犯人を導き出す、安心して楽しめるいつもの安楽椅子探偵ものが2編。それを2編のメタミステリが挟みます。ホームズやクリスティに関するこちらは、私自身にもっと知識があったらもっと楽しめたかと。最近変化球が多いのは、古風なアマチュア探偵が重荷になってきたからだとあとがきにありましたが、古風なアマチュア探偵だからこそ好きなのです。まだまだのりりんの活躍を見せていただきたいです。
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(図書館本)お勧め度:☆6個(満点10個)確か初読み作家さんだと思うけど、自分のペンネームをタイトルにしているのは面白い、しかも、名探偵として。内容も4編の中短編集なんだけど、少し、私には難しかった。最初はコナン・ドイルのシャーロック・ホームズ。最後はアガサ・クリスティーのエルキュール・ポアロの話。両方とも、海外の本格ミステリなのだけれど、恥ずかしながら私は読んだことがないので、いまいちピンとこなかったし、ギリシャ神話の話とか出てきてちょっと読み難かった。中の2編はわかりやすく面白かったのだけど・・ 。
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法月綸太郎シリーズは、新刊出たらすぐ買う!ではなく、少し書店で寝かせて、さて、、買うべ、、、なテンションになった頃に購入することが多いシリーズです(謎) ですが。 今回は書店の新刊コーナーで発見して、即購入しました。 本に付いてる帯って、本当に大事ですよね(唐突)。 ...
法月綸太郎シリーズは、新刊出たらすぐ買う!ではなく、少し書店で寝かせて、さて、、買うべ、、、なテンションになった頃に購入することが多いシリーズです(謎) ですが。 今回は書店の新刊コーナーで発見して、即購入しました。 本に付いてる帯って、本当に大事ですよね(唐突)。 帯に「ホームズ」「アポロ」って書かれてたら、そりゃあ買わないわけにはいきません。 本作は、ホームズとポアロ、それぞれの晩年を描いた作品に隠された驚愕の真実()を綸太郎が解き明かす、という「白面のたてがみ」「カーテンコール」の二編と、綸太郎の推理が冴える安楽椅子探偵もの二編が収められています。 同時刻に別々の場所で二人の男が自殺し、それぞれの遺書がその場で発見されたが、なぜか遺書が入れ替わっていた(あべこべの遺書)。 「ある人物を殺した」と自首してきた男。ところが、男が殺したと主張する人物は生きていた(殺さぬ先の自首)。 安楽椅子探偵もの二編に関しては、そんな上手く事が運ぶかしら、、と思わなくもない牽強付会ギリギリな部分もありますが、不可解性という意味ではミステリスキーとして食指を動かさないわけにはいきません。こういうのが!やっぱり大好きです!!
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