三日月邸花図鑑 花の城のアリス の商品レビュー
江戸時代に造られた庭から来た不思議な少女、植物の名を持つ人たち、月の満ち欠けを表すもの。庭に秘められた謎とは。 硬質な文体により庭の持つ美しさと神秘さが際立ち、不思議な現象もするりと飲み込む。謎の重なりが解ける瞬間が美しく悲しい。
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※このレビューにはネタバレを含みます
「庭に誰も立ち入らないこと」 親子の関係は様々。複雑。だけど、探偵をしている息子にこの遺言。調べさせたいのか。言葉が足りなさすぎる気が。 読み終わって、何だか振り出し戻った気がした。一緒にいるという優しさ。
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中学生の頃に愛読していた少女向けコバルト文庫のような雰囲気っぽいな〜懐かしいな〜と表紙とあらすじを見て、読んでみました。 少女心を満たす素敵要素。不思議な庭とお屋敷、植物たちの擬人化、月の満ち欠け‥‥からのどんでん返しが不意打ちで大変良かったです。不思議で飾られている物語にそんな...
中学生の頃に愛読していた少女向けコバルト文庫のような雰囲気っぽいな〜懐かしいな〜と表紙とあらすじを見て、読んでみました。 少女心を満たす素敵要素。不思議な庭とお屋敷、植物たちの擬人化、月の満ち欠け‥‥からのどんでん返しが不意打ちで大変良かったです。不思議で飾られている物語にそんな仕掛けがあるとは思わず、びっくりしました。
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二度読み返して、やっと、内容がわかった。素敵なお庭の話。3度目、4度目読んだら、もっと深い世界まで入って行けるのではないかと思う…。もう一度読むなら、背表紙にある、半分この約束の謎を深く読んでみたいかなと思う。
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庭の花達が美しくイメージできるが、不思議な世界に迷い込む事、今後の事全てに納得がいかず、とってつけた感じ。 彼岸と此岸をイメージして橋を渡るんだろう。彼岸と此岸の恋愛はとても悲しい恋愛ばかり。 悲しい思いを花で彩った話。
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新しく始まった『後宮の烏』というアニメ、そちらは毎週見るとして、同じ作者の別作品を読んでみようということでこちら。 細かい描写が多く、それはそれで面白いのだが、最後まで話の大筋にはあまり関係ないのが残念。特に牧兄妹の人物描写が細かくその先の展開を期待してしまうのだが、続編があるわ...
新しく始まった『後宮の烏』というアニメ、そちらは毎週見るとして、同じ作者の別作品を読んでみようということでこちら。 細かい描写が多く、それはそれで面白いのだが、最後まで話の大筋にはあまり関係ないのが残念。特に牧兄妹の人物描写が細かくその先の展開を期待してしまうのだが、続編があるわけではないということで少々がっかり。 ラノベに分類される作品が多く作風はその傾向のようだが、文体は比較的硬めの作家ですね。 作品は面白いんですが、純和風なファンタジー・ミステリーにアリスの名前を出してしまうのはちょっと違うんじゃない?ということで星を減らした。
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父の死をきっかけに実家に一人戻ってきた探偵の八重樫光一。実家には過去御用医だった八重樫家が殿様から下賜された広大な大名庭園「望城園」があるが庭には誰も立ち入らないこと、という奇妙な遺言が遺されていた。ある日、咲と名乗る少女が依頼に訪れ、彼女に導かれて庭に入るとそこには咲を「姫」と...
父の死をきっかけに実家に一人戻ってきた探偵の八重樫光一。実家には過去御用医だった八重樫家が殿様から下賜された広大な大名庭園「望城園」があるが庭には誰も立ち入らないこと、という奇妙な遺言が遺されていた。ある日、咲と名乗る少女が依頼に訪れ、彼女に導かれて庭に入るとそこには咲を「姫」と呼ぶ植物の化身の様な住人達が暮らす城が存在していた。この不思議な世界と光一の普段の生活の描写のノスタルジックさが素敵だ。始めは咲からの謎を解く手段が地域の人々への聞き取りが主なので優しい雰囲気だけど地味かな、と思っていたらそれが庭園自体の謎に繋がっていき、結構大掛かりで重い方向に進んで読み応えが増し、最後に遺言の意味や咲の正体等様々な謎が綺麗に解き明かされたので満足。ただラストの時系列はどう解釈したらいいかちょっと戸惑った。
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草木の精達の国とを行き来しつつ、「庭」にまつわる謎を解き明かしていく嫋やかで美しい物語。 文章から立ちのぼる’品’が心地良く、世界観にすんなりどっぷり浸れます。 濃い和テイストとファンタジーの独特な雰囲気は醸しつつ、上手い加減で探偵小説(と呼んでいいのだろうか)とミックスした...
草木の精達の国とを行き来しつつ、「庭」にまつわる謎を解き明かしていく嫋やかで美しい物語。 文章から立ちのぼる’品’が心地良く、世界観にすんなりどっぷり浸れます。 濃い和テイストとファンタジーの独特な雰囲気は醸しつつ、上手い加減で探偵小説(と呼んでいいのだろうか)とミックスした個性的な作品ではないかと。 装画も素敵。 また読みたくなる作品。 1刷 2021.12.11
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登場人物は少ないけれど、不思議な世界と現実の世界をつなぐ人々であり、主人公の光一の凛とした性格が読んでいて安らぐ。
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江戸時代や明治時代の香りがする。医者の父が亡くなって実家に帰ってきた青年のお話。ぞくぞくするようなミステリの要素もありながら、切ないような優しいようなお話。 2021/8/18
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