逆説の世界史(1) の商品レビュー
チームではなく一人の著者による通史は全体を貫くテーマ(史観)が明確だ。 既にライフワークの風格がある「逆説の日本史」シリーズを終え、次は世界史。 学閥のしがらみの無いミステリ作家の視点で、ガンガンやって頂きたい(特に中東史)。
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水道橋博士解説「本書を読んで得た知識をすぐに誰かに受け売りしたくなるのは人情であるが、そこは一歩ふみとどまって、理不尽な言いがかりをつけられたときに一本刀に反撃する、専守防御の心の正宗として、普段はじっと鞘に刀を納めていて欲しい。」まさにまさに。 知らないから無邪気に強気になれる...
水道橋博士解説「本書を読んで得た知識をすぐに誰かに受け売りしたくなるのは人情であるが、そこは一歩ふみとどまって、理不尽な言いがかりをつけられたときに一本刀に反撃する、専守防御の心の正宗として、普段はじっと鞘に刀を納めていて欲しい。」まさにまさに。 知らないから無邪気に強気になれるし、心底まで染み渡っているから気づくこともないという…それは日本人の和の精神等の日本教も同じこと。 コロナ危機の中、いい人ぶることに限界が来た結果、各国各様の主義主張が展開されて、時代が変わる直前とはこういうものなのだなあと実感している。日本の科学の遅れ、日和見主義も全世界にさらされており。歴史に何度も繰り返されてきたことでも実際その渦中にいるとわからないものなんだなあ。
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古代エジプト文明が滅びた理由を「情報隠し」にあるとし、それが現代日本にも通ずる点があるとした記述が興味深かった。高校で世界史を専攻したが、歴史と現代との繋がりを意識することは少なく、単なる暗記科目として捉えていたので、丁寧に歴史の繋がりを教えてくれるこの本は、とても面白かった。
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