多変数解析関数論 第2版 の商品レビュー
連接層の意味を知りたくて、この本を図書館から借りた。連接性を持った層であり、連接性はそれ自身が局所有限であり、関係層のそれも局所有限であることが分かった。だが、だからといって、なぜ連接という概念を必要としたかが分からなかった。 カルタンはクザンの問題を、岡はレビの問題を目指して...
連接層の意味を知りたくて、この本を図書館から借りた。連接性を持った層であり、連接性はそれ自身が局所有限であり、関係層のそれも局所有限であることが分かった。だが、だからといって、なぜ連接という概念を必要としたかが分からなかった。 カルタンはクザンの問題を、岡はレビの問題を目指していたことを知れてよかった。 第一連接定理、第二連接定理、第三連接定理は、この本の勝手な呼び方であるようだ。 上空移行原理もいまいちよく分からなかった。 ただ、第二連接定理の証明が鮮やかだった。完全列とセールの定理を使ったもの。それだけでも、収穫があったと思う。
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初版を持っていたが増補された第二版が出たので購入。まだまだ読んでいる途中ですが、記載が現代的で、多変数関数論の本としては読みやすい方だと思います。最初に見たときは難しくてなんだかさっぱりわからない印象でしたが、何度もぺらぺら見ているうちに、全体として一変数で当たり前に成り立つ事象...
初版を持っていたが増補された第二版が出たので購入。まだまだ読んでいる途中ですが、記載が現代的で、多変数関数論の本としては読みやすい方だと思います。最初に見たときは難しくてなんだかさっぱりわからない印象でしたが、何度もぺらぺら見ているうちに、全体として一変数で当たり前に成り立つ事象が多変数の場合にどうなるか、というのがテーマであることがわかってくるとイメージが湧いてきました。
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