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ナイトランド・クォータリー(vol.18) の商品レビュー

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2020/03/13
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テーマは「想像界の生物相」。大阪の国立民族学博物館の特別展『驚異と怪異―想像界の生きものたち』('19.8.29~11.26)をフィーチャー?したものだったらしい(協賛というほどじゃない模様)。東京での開催だったら足を運んでみたかったかも。 テーマを見る限り定番の怪物、モンスターテーマかと思ったが、考えてみれば一昨年夏のVol.14やNLQ創刊準備号('14年12月)、遡れば前身のNL時代、創刊2号でもやっているわけで、またこれ?という気が正直無きにも非ず……。 印象に残ったのは"あの"A.C.ドイル「大空の恐怖」(新訳)。100年前は高度1万メートルの高空も想像が広がる未知の世界だったのだなと。アンデルセン童話「人魚姫」に登場する"海の魔女"が語る外伝的体のA.スラッター「リトル・マーメイドたち」。C.ライリー「山の中へ、母なる古齡の森の中へ」は山岳怪談とも現代版山姥譚とも読めるが、今回最もゾッとさせてもらった一篇。W.ミークルによるカーナッキ譚「書斎の中のもの」は、クトゥルー神話に登場するあのワンコ、もとい"猟犬"が登場。巻末のM.ジョン.ハリスン「ラミアとクロノス卿」は今一つ。やっぱりファンタジーって苦手だわと再確認。 前々号辺りで編集体制の一部刷新があったらしいなんて話も小耳に挿んだが、確かに前号から誌面の雰囲気とかテーマとの整合性みたいなところで以前と変わったなぁという印象があったんだが……さて今後どうなっていくことやら。

Posted byブクログ