スタフ staph の商品レビュー
パプアニューギニアに海外赴任中の姉の息子を預かり、借金をしながらギリギリの生活を送る、移動デリで経営をするバツイチアラサーの主人公夏都。 ある日、突然、中学生アイドルとそのオタク親衛隊に拉致される。 しかしながら、それは人違いの拉致であり、あれよあれよと芸能界の暗部に巻き込ま...
パプアニューギニアに海外赴任中の姉の息子を預かり、借金をしながらギリギリの生活を送る、移動デリで経営をするバツイチアラサーの主人公夏都。 ある日、突然、中学生アイドルとそのオタク親衛隊に拉致される。 しかしながら、それは人違いの拉致であり、あれよあれよと芸能界の暗部に巻き込まれてゆく。 誰しもとは言わないが、意識してか無意識か、関わる集団ごとに顔を作ってしまうことはある。キャラを作ることで、自分を守るように。自己に自信のない者には多いのかもしれない。 身に付けた強みはどうしてある日、弱点になってしまうのか。自分の人生を守る武器だったものを他人を傷つける凶器として使ってしまうのか。いつから、大事な人がどれだけ自分のために傷つき、耐えてくれるかで、愛を計ろうとするのだろうか。 子供や女性の心理描写を描く筆は、相変わらず秀逸。
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物語と 伝えたいことが はっきり しないとも思えるが 逆に そこに 深みがあるのかもしれないと 考えさせられる作品だった 作者は 女性の感覚を持っているようにも 思えた
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4.1点 複数の作品を組み合わせたような不思議な小説 序盤で日常を描きつつ、その中で起こるちょっとしたイベントを飽きさせず読ませてくれる。 そうかと思えば急に誘拐されるという一捻りから、なぜか誘拐犯たちを手助けするところで主軸が進んでいく。 よく考えれば分かるレベルの無理のない伏線を回収していきつつストーリーは進行し(智弥の有能っぷりは都合良すぎる気もするが)想像したものと全く違うラストに着地する。 ラストを伝える為にそこまでのストーリーを紡いだとすると、酷く回りくどい書き方をしている。しかしだからこそ最大級のインパクトを読者に残す。どうなったかを描かないからこそ良いのだろうが、どうなるのか気になる不思議な感覚。 初の道尾秀介作品で強烈な印象が残った。
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残念な作品 大好き作家さんなのに、こんなに酷いと 次に本を取れるか心配になる 不必要なキャストと不必要な説明と不必要な小咄の連続で全体のストーリーも全くどうでもいい 各ジャンルが作家さんに合ってない
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入りは悪くなかった。 でもだんだんつまらなくなって行って、、最後まで読んでそういうことかって思ったけど、、イマイチでした。。
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衝撃。前半はストーリーはそこそこに、特に主人公が行動してから自分の心理に気付くあたりの描写が見事。そして後半はストーリー展開で魅せてくる。面白かった!「移動デリ」と見るとデリヘルっぽいが実際はキッチンカーのこと。
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掛川夏都は、夫と共同で移動デリを開店する予定が、夫の浮気で離婚、意地で一人で移動デリを開店することとなる。 また、同時に姉の海外赴任に伴い甥の智弥を預かることなる。 二人はある事件に巻き込まれることなるが、そこにはある深慮が隠されていた。 物語的には面白かったけど、多々事件の幕がわからず、ちょっともやもやした結果だった。
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2019年、27冊目は、今年、初の道尾秀介。 掛川夏都は、バツイチ。彼女は、実の姉の息子である、智弥と二人暮らし。移動デリを営むも、その生活は楽なものではなかった。ある日、夏都は営業前に車ごと拉致されてしまう。彼女を、拉致したのは、アイドル、カグヤとそのファン達であった。そこか...
2019年、27冊目は、今年、初の道尾秀介。 掛川夏都は、バツイチ。彼女は、実の姉の息子である、智弥と二人暮らし。移動デリを営むも、その生活は楽なものではなかった。ある日、夏都は営業前に車ごと拉致されてしまう。彼女を、拉致したのは、アイドル、カグヤとそのファン達であった。そこから、夏都、智弥、智弥の塾の先生、菅沼はカグヤとそのファン達の企てに巻き込まれてゆく。 正直、フィクサー的存在は道尾ファンなら(自分程度でも)、想像出来る範囲内。ソレでも今回は第五章と終章で、道尾流のフックを、かなり拾い直してくれる親切設計。元々が女性週刊誌連載と、道尾作品に馴染みがない方々のためかもしれない。そのため、道尾初心者にもオススメの一作。 その上で、最高のドライブ感、展開、オチ、大オチを用意するところは、サスガ。他人に踊らされるコトを嫌う方々、勧善懲悪を好む方々、性善説を信じる方々向けではないが、道尾作品入門編としても機能しそう。自分のような、世の中斜めに見てる人間には、ラストの少しウェットな感覚の方が……だが……。
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すごい傑作だと思う。緩やかに衝撃的。胸が締め付けられてホントにたまらない気持ちにさせられます。今の子って、大人の状況を把握するのが上手な子が多いのは感じる。その中にはたしかにとても物分かりが良くて大人の判断をする子もいるけど、やっぱり我慢してるんだよね。大人はそういう子にこそ目を...
すごい傑作だと思う。緩やかに衝撃的。胸が締め付けられてホントにたまらない気持ちにさせられます。今の子って、大人の状況を把握するのが上手な子が多いのは感じる。その中にはたしかにとても物分かりが良くて大人の判断をする子もいるけど、やっぱり我慢してるんだよね。大人はそういう子にこそ目を向けなければいけないってことをあらためて突きつけられた気がする。
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夫の浮気による離婚。 夫と2人で始めようとしていた移動デリの仕事。 姉の弟との同居。 主人公のナツは、リアルな現代の女性像を ありのままに描かれている。 女の強がり、見栄、本音の寂しさ、 意地。負けん気。 そんな事を言ってられない現実。 そんな中、有名女優の姉のスキャンダル...
夫の浮気による離婚。 夫と2人で始めようとしていた移動デリの仕事。 姉の弟との同居。 主人公のナツは、リアルな現代の女性像を ありのままに描かれている。 女の強がり、見栄、本音の寂しさ、 意地。負けん気。 そんな事を言ってられない現実。 そんな中、有名女優の姉のスキャンダルを もみ消したいアイドルのカグヤ一味による ナツの拉致事件。 姉のスキャンダルを暴露させまいと 作戦を練り協力していく様が、 面白おかしく描かれている。 衝撃の黒幕。からの黒幕。 みんな人間で、心があって、 本音を隠しながら強がって、 それでも生きてるんだ。 それが家族なんだと。 著者が男性なのもまた、一興。
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