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人妻ハーレム喫茶 の商品レビュー

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人妻の日常と秘した肉欲の疼き

伯母が営む喫茶店を半年間任されることになった主人公が目にした店内の日常風景。そのリアリティを発端に常連客たる人妻達が次々にアプローチしてくることで官能的に発展しつつ、久方振りに再会した幼馴染みとの恋物語が描かれていく作品と言える。 淡泊な夫への不満だけに留まらず、例えばママ...

伯母が営む喫茶店を半年間任されることになった主人公が目にした店内の日常風景。そのリアリティを発端に常連客たる人妻達が次々にアプローチしてくることで官能的に発展しつつ、久方振りに再会した幼馴染みとの恋物語が描かれていく作品と言える。 淡泊な夫への不満だけに留まらず、例えばママ友カーストといったような、女性特有の、厄介と言うか少々面倒臭い人間関係の悩みなども巧みに取り入れている。男ではなかなか気づけない観点を盛り込んでいるのは女流作家の面目躍如であろう。 何かと相談事や頼み事を打ち明けては主人公へと近づく人妻達。普段とはちょっと違う服装、ちょっと違う振る舞い、ちょっと違う雰囲気を纏って、最初から誘う気があるとほんのり示唆する女心が透けて見える。それとなく気づく主人公も「まさか……」と訝しみつつ、あるいは「もしや……」と勘繰りつつ、任されている喫茶店の馴染み客であり、何より人妻であることから手は出せないと抗うものの、男盛りの走りとも言える27歳の牡性は抗い難く、後ろめたさを覚えながらも相手をしてしまう流れである。 同年の幼馴染みを除けば年上の人妻に誘われる形の主人公だが、欲望が理性に勝ってからの言動には唐突な言葉責めが目立ち、それまでの控えめな態度に比べると多少の違和感が無くもない。もっとも、これによって箍を外された人妻が肉欲を発露し、貪欲なまでに求め始めるためのトリガーにしているようでもある。恥じらいを見せたり高飛車だったりと様々なタイプの人妻達が上目遣いに主人公を誘惑し、刹那の情交を謳歌し、秘した淫らさを垣間見せた後は、悩み事も解決して心身共にスッキリしているような、そんな様子が窺える。官能描写のいやらしさは作者の得意とするところであり、本作においても淫猥度の高い場面が連続している。 最終的には幼馴染みとの過去の苦い思い出を払拭して一段落するのだが、復帰した伯母の、含みのある裏返しな一言で締める辺りには、つくづく大人の女性が描かれた、大人の女性が描いた作品との感慨を得てならない。 余談ながら、主人公を「くん」もしくは「さん」で呼ぶヒロイン達の一部に「くん」で呼んでいたのが「さん」に変わってしまう場面が幾つかある。重箱の隅突きではあるが、統一するなら完遂していただきたいところではある。

DSK