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ドラゴンの教科書 の商品レビュー

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2件のお客様レビュー

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2024/05/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

世界中のドラゴンの逸話を集めた書籍。 著者はアメリカ人だが、ヨーロッパの巨大なトカゲタイプのドラゴンだけでなく、龍のような蛇型(?)のドラゴンも扱っている。 また、ドラゴンに関する部分だけで無く、その周囲の神話についてもかなりページを割いているので思っていたよりドラゴンの濃度は薄い印象だった。 天皇と龍の関係は知らなかったので、最初は間違いだと思っていたが、調べてみて記述の通りだとわかって驚いた。 また、ドラゴンの語源のドラコンは「かぎ爪を持った巨大な"蛇"」であることも本書ではじめて知り、本書が蛇タイプの幻獣もドラゴンの一種として扱っていることの意味が分かった。 世界的に見ると蛇型の方が優勢で、ドラゴンと聞いてイメージするようなトカゲタイプはキリスト教の影響下で生まれた物のようだ。 ドラキュラが「ドラゴンの子」の意味を持つということは知っていたが、南スラブ地方でのドラゴンの伝承や扱いの部分を読むとその名前の意味が立体感を持って理解できた。 それぞれの説話は面白いのだが、内容に物語性はなく、世界各地の伝説の要約の詰め合わせなので読んでいてやや退屈。速い速度で読み進められない。 小説までは内容の偏りをあまり感じないが、最後のゲームの部分は70年代(古い内容)が多過ぎ、D&Dが長く詳しすぎる(中身も客観的というよりはオタク的)ので、著者が一番書きたかったのは、若い頃に遊んだこの部分だったんじゃないのかなと思った。ココが著者のドラゴンへの興味の源流なのかもしれない。

Posted byブクログ

2021/11/11

ドラゴンとはなんたるか、その起源は…の部分はわからないからなのだろうか、少ない。昔読んだ文庫のドラゴン図鑑のほうが良かった記憶がある。教科書として起源や背景の部分がもうちょっと踏み込まれるかと期待していただけに残念。 そして大半が神話と近代メディアに登場するドラゴンの紹介である。...

ドラゴンとはなんたるか、その起源は…の部分はわからないからなのだろうか、少ない。昔読んだ文庫のドラゴン図鑑のほうが良かった記憶がある。教科書として起源や背景の部分がもうちょっと踏み込まれるかと期待していただけに残念。 そして大半が神話と近代メディアに登場するドラゴンの紹介である。この名前のドラゴンなんだったっけな、というときに索引が使えるくらいだろうか。多いがそれほど詳しくはない。 また、たまに入る挿し絵については何の挿し絵かわからない。 私がただ文脈を読めていないだけの可能性は十二分にあるのでこれはあくまで個人の意見である。

Posted byブクログ