南の島のよくカニ食う旧石器人 の商品レビュー
4万年前にホモサピエンスが日本列島に渡来して生活を始めたが、人骨は本州の土壌ではほとんど残らないが、沖縄諸島では残る由.旧石器人がどのような生活を営んでいたかを遺跡から推測する楽しい物語だ.カニを食っていたようで特に旬の秋に賞味していたことが判明した.想像力や解析力、さらにいろん...
4万年前にホモサピエンスが日本列島に渡来して生活を始めたが、人骨は本州の土壌ではほとんど残らないが、沖縄諸島では残る由.旧石器人がどのような生活を営んでいたかを遺跡から推測する楽しい物語だ.カニを食っていたようで特に旬の秋に賞味していたことが判明した.想像力や解析力、さらにいろんな分野の専門家の力が終結した形で、2万~3万年前の祖先の生活が予測できることは驚きだ.
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息抜きに一冊! 著者自身による発掘調査で徐々に明らかになりつつある、沖縄のある洞窟での遺跡から見える旧石器人の生活。貝で釣り針をつくってウナギを釣ったり、カニを一番美味しくなる秋を狙ってわんさかとって食べていたとは! 実際の遺跡の発掘調査からどのようにして昔の人々の...
息抜きに一冊! 著者自身による発掘調査で徐々に明らかになりつつある、沖縄のある洞窟での遺跡から見える旧石器人の生活。貝で釣り針をつくってウナギを釣ったり、カニを一番美味しくなる秋を狙ってわんさかとって食べていたとは! 実際の遺跡の発掘調査からどのようにして昔の人々の生活を復元していくのかを、著者自身の考えの変遷などとともに紹介されていて、とても楽しくあっという間に読んでしまえる一冊だった。 おもしろ可笑しく書いてあるが、研究自体は様々な文献を渉猟し、失敗を繰り返しながら研究者としての勘を働かせて狙いをさだめ、多くの共同研究者の様々な技術を結集させた壮大なプロジェクトだ。頭が下がる思いだ。
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