モダニズム・ミステリ傑作選 の商品レビュー
評論『モダニズム・ミステリの時代』と同時刊行のアンソロジー。 基本的には評論集で取り上げられた著者が収録されているので、収録されていても不思議ではないのだが、『探偵小説』と銘打ったアンソロジーで横光利一の名前が載っているというのが個人的に凄くツボだったw いや、横光利一は好きなん...
評論『モダニズム・ミステリの時代』と同時刊行のアンソロジー。 基本的には評論集で取り上げられた著者が収録されているので、収録されていても不思議ではないのだが、『探偵小説』と銘打ったアンソロジーで横光利一の名前が載っているというのが個人的に凄くツボだったw いや、横光利一は好きなんだけどもw 小酒井不木、甲賀三郎、海野十三、夢野久作、そして江戸川乱歩は定番。萩原朔太郎も面白かったな。
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オビの文言から引用。 『100年前の1920年、「新青年」創刊。文学の先端で、探偵小説とモダニズムの共鳴がはじまったーー!』 というわけで、大正末期~昭和初頭にかけて流行した「モダニズム文化」をキーワードに、当時、新感覚派、新興芸術派と呼ばれたモダニズム文学、同時期にはプロレタリ...
オビの文言から引用。 『100年前の1920年、「新青年」創刊。文学の先端で、探偵小説とモダニズムの共鳴がはじまったーー!』 というわけで、大正末期~昭和初頭にかけて流行した「モダニズム文化」をキーワードに、当時、新感覚派、新興芸術派と呼ばれたモダニズム文学、同時期にはプロレタリア文学が流行し、一方で大衆文学では探偵小説が隆盛し…という時代。 それぞれの分野の作家・作品が相互に影響し合って発展していた事をアンソロジー収録の作品群から楽しめる1冊です。 当時の探偵小説というと「新青年」というイメージが強いですが、雑誌「文学時代」からの作品が多く採用されていて興味深い。(ここらへんについては解説に述べられているのでそちらを参照して欲しい) 表紙に使われた古賀春江(シュルレアリズムの画家)の絵がこれまた収録作の雰囲気とマッチしてて良い。 冒頭の正岡容の作品なんてまさに文字に描いたシュルレアリズム絵画のようで面白かった…。
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