渡りきれぬ橋 の商品レビュー
去年12月に両国の江戸東京博物館ヘ、行って来たのだが、この本の表紙のような橋から手を振る姿などを目にした。 訳あって、武士の娘 綾が、江戸一番の加害の船宿「篠屋」の住み込み女中になっているのだが、5話からなる話に、危険な目に遭う事も多々あり、大丈夫か?と、思わずにはいられない。...
去年12月に両国の江戸東京博物館ヘ、行って来たのだが、この本の表紙のような橋から手を振る姿などを目にした。 訳あって、武士の娘 綾が、江戸一番の加害の船宿「篠屋」の住み込み女中になっているのだが、5話からなる話に、危険な目に遭う事も多々あり、大丈夫か?と、思わずにはいられない。 一話の「夜の河」は、はかない若さまの願いが、、、 二話の「春雷」は、留守居役 副官の葛岡が、料亭外交で、柳橋芸者に入れ込んで、公費を巡る金銭を瑞江が、どこに隠して遁走したのだろう。 ・・・・五話迄あるのだが、、、日常的な事も無く、そして、人情味ものでもなく、武士の殺陣のような鋭さも無く、、、それでいて、何か惹きつけるものがあって、ついつい、読んでしまう。 なぜだろうと思いながら、主人公の綾が、遭遇する事件が、非日常的と、作者 森真沙子氏の描写の上手さであろうか?と、思う。
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