世界の神話 の商品レビュー
非常に分かりやすくコンパクトにまとまっています。世界にはどんな神話があるんだろう?と疑問に思った方なら、まず最初に読むならコレ。 世界中の神話は、遠くの国でも同じような話があり、見た目や生活習慣は異なれどやっぱり同じ人類(ホモ・サピエンス)だなぁという感じになります。何故この世界...
非常に分かりやすくコンパクトにまとまっています。世界にはどんな神話があるんだろう?と疑問に思った方なら、まず最初に読むならコレ。 世界中の神話は、遠くの国でも同じような話があり、見た目や生活習慣は異なれどやっぱり同じ人類(ホモ・サピエンス)だなぁという感じになります。何故この世界が存在するのか?生命とは?といった疑問を抱いた人類は、似たような考えを共有しています。
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とても手軽な神話の入門新書 身構えずに手に取って読めるのがおススメ! 何より“世界“と言うところが良いと思います。 海外の神話で身近に類書の多い、ギリシャ神話やだけでなく著者の専門インド神話以外にも、多く収録されており初めて見るような知らない神話体系を調べるきっかけにもなります。 岩波少年文庫のインド神話も読みやすくおススメです。
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・ヒンドゥー教の世界観には、ユガという非常にスケールの大きい時代区分があります。ユガは四つあり、クリタ・ユガ、トレーター・ユガ、ドゥヴァーパラ・ユガ、カリ・ユガといいます。最初のクリタ・ユガが最も良い黄金時代で、第四のカリ・ユガが最も劣悪な暗黒時代です。 ・シヴァの第三の眼は、...
・ヒンドゥー教の世界観には、ユガという非常にスケールの大きい時代区分があります。ユガは四つあり、クリタ・ユガ、トレーター・ユガ、ドゥヴァーパラ・ユガ、カリ・ユガといいます。最初のクリタ・ユガが最も良い黄金時代で、第四のカリ・ユガが最も劣悪な暗黒時代です。 ・シヴァの第三の眼は、妻のウマー(パールヴァティーの別名)のたわむれから生じたと伝えられています。ある日、彼女はたわむれに突然シヴァの両目をふさぎました。すると世界は真っ暗闇におちいり、人々は恐怖におののき、一切の生命は消滅したかのようになりました。そこで世界を救うために、シヴァのひたいの上に第三の眼がひらめき出たのだといいます。 ・インドと北欧ゲルマンは、どちらもインド=ヨーロッパ語族という言語の家族の仲間で、共通の文化的母胎を持っています。北欧とインドの終末の神話は、インド=ヨーロッパ語族がもともと持っていた古い共通の神話にさかのぼる可能性があります。 ・こうした思想の違いは、どちらかが優れているということではありません。私たちは、「違う神話、違う思想を持つ人々が世界にはたくさんいる」ということを、優劣をつけずに知っていることが大事なのです。
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世界の神話を知ることによって、日本国外の人々がどんな思想のもとで生きているのかなど知るきっかけになると思ったから。
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何気なく手に取った一冊。インド、ギリシャ、北欧、中南米、オセアニアほか、世界の地域から選りすぐられた神話のエッセンスが盛り込まれています。付録として『古事記』もあり。共通点や相違点など、各神話の関係を俯瞰しやすかったです。また以前読んだ小説の影響で、本当は男神なのに女神と思い込ん...
何気なく手に取った一冊。インド、ギリシャ、北欧、中南米、オセアニアほか、世界の地域から選りすぐられた神話のエッセンスが盛り込まれています。付録として『古事記』もあり。共通点や相違点など、各神話の関係を俯瞰しやすかったです。また以前読んだ小説の影響で、本当は男神なのに女神と思い込んでいた等、中途半端な知識を修正することができました。
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世界の神話を類似性や文化や民族性とも重ね合わせながら見ていく。 巻末に『古事記』の紹介。 「神話とは、聖なる物語である(であった)」 ・インドの神話 混沌としている。世界に散らばる伝説や神話の原型が見える。神々のむちゃくちゃさは、ギリシャ神話以上な気がする。「見せるなの禁」が面白い。 ブッダがヴィシュヌの化身。 ユガ…時代区分。 ドゥルガーさま、強い女神。 ・メソポタミアとその周辺の神話 「世界巨人型」創世神話 ギルガメシュ、動物の由来神話…; 『創世記』 ノアの方舟とギルガメシュ叙事詩の、洪水神話 …発見当時(1872)は、キリスト教の信仰を揺るがしかねない大事件だった。→発見した若い学者は興奮しすぎて、走り回りながら服を脱ぎ始めた。 ・エジプト・アフリカの神話 メジェドさま。 マウーとレグバ。親離れ大事。 トリックスターの八つの行動パターン。 ・ギリシアの神話 天地創世。 西洋絵画のモチーフ。 表裏一体の愛憎 黄金→白銀→青銅→英雄→銅 パンドラ。箱ではなく甕 ・ケルトの神話 エーダイン。輪廻転生。前世ではなく、今世を。 オウケンは女神に、よって与えられる。 ウラシマ効果モチーフ→神話学の言葉。世界的に? アーサー王 ・北欧神話 神々と世界の終末 ユミル、双子。ヤマ。閻魔。 →原初の存在=双子 縛められた巨人・ロキ 縛められた怪物・フェンリル ラグナロク。 ・インドネシアの神話 農耕起源神話→ハイヌウェレ型:神の殺害からの食物 死の紀元神話→バナナ型:寿命と子孫 ・中国の神話 漢民族には神話が少ない。現実主義。 怪力乱神を語らず:孔子 神話は伝説に形を変えている。 創世神話 …進化型創世神話・天地開闢 …宇宙卵型・混沌 …世界巨人型・盤古 …人類の起源・女媧 天体の神話 …太陽・羿の射日 …月の神話・月の中のひきがえる …星・生死をつかさどる星 異界訪問 …ウラシマ効果モチーフ・腐っていた斧の柄 ・オセアニアの神話 ミクロネシア・メラネシア …天人女房型 アボリジニ …夢の時代 ニュージーランド …天地分離 マオリ …トリックスター ・中南米の神話・北米の神話 南米 神々も人間も、世界に犠牲を払って、世界を存続させる。 アステカの五つの時代区分は、他の神話と違い人間がだんだん良くなっていく。 北米 女神の身体
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世界の神話が、エリアごとに紹介。 地域で共通している神話も多く、古代の人の交流かうかがえる。 神話を通じで、人がどのようにして世界を理解しようとしたのかなどもわかる。 また、よくゲームなどで聞く名前がでてきて起源がわかって面白かった。
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世界各地の神話のエッセンスを取り上げることで、その共通点を知ることができます。地理的にも遠く隔たっているのにも関わらず、似ているどころかほぼ同じ内容の神話が伝わっていることに驚かされます。本書では、それぞれの地域別に章を設け、その神話から代表的なものを取り上げ、他の地域の似た神話...
世界各地の神話のエッセンスを取り上げることで、その共通点を知ることができます。地理的にも遠く隔たっているのにも関わらず、似ているどころかほぼ同じ内容の神話が伝わっていることに驚かされます。本書では、それぞれの地域別に章を設け、その神話から代表的なものを取り上げ、他の地域の似た神話の紹介も入れながら、その類似点の面白さを開設されています。なぜこのような類似点が生じるのかについて、著者の意見も述べられており、今後地域の物語を読む機会があれば、そのようなところも注意しながら読みたいなと思いました。人間はそれぞれ違っているけれど、根っこは同じということを、その根っこについて考えるきっかけになるかと思います。
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様々な地域の神話について幅広く知ることが出来る。 それぞれの地域の神話の類似点についても触れられているので、神話同士の共通点や相違点を知ることが出来た。 神話の内容が細かく載っているわけではないが、数多くの神話について一通りの知識が欲しいという人に向いていると思う。また、短く簡...
様々な地域の神話について幅広く知ることが出来る。 それぞれの地域の神話の類似点についても触れられているので、神話同士の共通点や相違点を知ることが出来た。 神話の内容が細かく載っているわけではないが、数多くの神話について一通りの知識が欲しいという人に向いていると思う。また、短く簡潔にストーリーが書かれているため非常に読みやすかった。
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FGOをやっていたので読んだ。 ちょうどゲームと重なる部分が多く、どんな神話か掘り下げられるので面白かった。 インドのユガ、メソポタミアのイナンナ(イシュタル)の冥界降り、北欧の巨人等。 神話の文化比較というか、離れた地域の神話の類似点なども挙げられている。
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