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緩和ケア医が、がんになって の商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2024/08/19

検査嫌いで体重100kg超ある医者ががんになった話。個人的な体験談が延々と続くので冗長さはあるものの、読み物としてはそれなりの面白さはある。手っ取り早く何か情報を得たい人には不向きだが、「看護師を敵にしてはならない」等々、参考になる部分がないわけではない。 教訓としては定期的にし...

検査嫌いで体重100kg超ある医者ががんになった話。個人的な体験談が延々と続くので冗長さはあるものの、読み物としてはそれなりの面白さはある。手っ取り早く何か情報を得たい人には不向きだが、「看護師を敵にしてはならない」等々、参考になる部分がないわけではない。 教訓としては定期的にしっかりと検査を受けて、食事やBMIには気を付けるということに尽きるかな。この程度は生きていく上で基本中の基本だとは思うが、それでもガンになる時はなるし、こればっかりは「運命」なので、そうなったらなったで仕方ないのだが、日頃の行いで多少はリスク軽減できるのかと。

Posted byブクログ

2024/02/10

オーディブルにて読了。 素晴らしかった。当事者ならではの視点、感覚、感情。 患者風吹かせて生きていく、というのも良い。 癌になっていない人からしたら所詮他人事、というのにそうだよなぁ。と腑に落ちた。 がん保険のキャッチコピーや、生前葬についても、元気な人から見た視点、というのも...

オーディブルにて読了。 素晴らしかった。当事者ならではの視点、感覚、感情。 患者風吹かせて生きていく、というのも良い。 癌になっていない人からしたら所詮他人事、というのにそうだよなぁ。と腑に落ちた。 がん保険のキャッチコピーや、生前葬についても、元気な人から見た視点、というのもなるほど。となり。 最後にあった、明暗があって、死が暗と言われるが、皆いずれ亡くなるのに果たして暗なのか? というのも、励まされた。 また読み返したいし、著者の他の本も読んでみたい。 著者の大橋先生は、発症後5年経過した現在も講演等行っているようでとても励みになった。

Posted byブクログ

2023/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

胃のがん「ジスト」で胃の大半を切除 抗がん剤は一番効きそうなものから試すのが鉄則 食べられなくなってくると余命は1ヶ月 1日7食、少しずつ食べる 抗がん剤の味覚障害、あられや煎餅を食べていても「水を食べている」よう 白くまメロン、アイスは大丈夫 消化液の逆流はアクエリアスで押し戻す 栄養剤がマズイ 検査が辛い、などは過去の医者のガン体験記と同じ 胃カメラが苦手で鎮静(セデーション)。薬を使っても(本人は覚えていない)大暴れ、というのはいかがなものか? 普通の患者と医師なら「我慢してください」でおしまいなのでは? 血管が出にくいのは私も同様だったけと

Posted byブクログ

2023/06/10

病気になった人にしか分からない痛みや苦しみってあると思う。こういう闘病の本を読むことは、完全には理解出来なくても理解しようと努力し、少しでも寄り添えるようになるには大事だと思いました。 確かに癌は、完治して克服することが素晴らしいし、美しいとされているのかも。そういう方々も本当...

病気になった人にしか分からない痛みや苦しみってあると思う。こういう闘病の本を読むことは、完全には理解出来なくても理解しようと努力し、少しでも寄り添えるようになるには大事だと思いました。 確かに癌は、完治して克服することが素晴らしいし、美しいとされているのかも。そういう方々も本当に素晴らしいし、みんなに勇気を与えるけれど、完治が望めなくても頑張って生きている人達がたくさんいる。この言葉は緩和ケア医師として、多くの患者さんに接し、さらにはご自身も闘病を経験した著者だからこその言葉だと思った。私も忘れかけていたかも。 そして妻視線での文章も泣けた。癌と告知された日、再発したと聞いた日、本人にとっても家族にとっても辛いということが本当に分かる文章だった。膝から崩れ落ちて泣くってなかなかない。本人だけでなく、家族も含めたケアやサポートも必要だなと改めて思った。 著者の「あきらめる、そして頑張る」ってすごくいいなと思いました。発病前に出来ていたことが出来なくなったことは諦める。でも今現在出来ることに目を向けて、今を精一杯生きる。本当に素晴らしい考えだと思った。

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2022/09/18

授業で大橋さんが紹介され、気になったので読んでみました。 「緩和ケア病棟は生きるところだ、最期を待つところだとは私は決して考えていない。」という旨の一文が印象に残っています。 緩和ケアの説明で、初めて自分の中でしっくりときた言葉でした。 学生時代の今、この本に出会えてよかった...

授業で大橋さんが紹介され、気になったので読んでみました。 「緩和ケア病棟は生きるところだ、最期を待つところだとは私は決して考えていない。」という旨の一文が印象に残っています。 緩和ケアの説明で、初めて自分の中でしっくりときた言葉でした。 学生時代の今、この本に出会えてよかったと思います。少しでも患者さんの気持ちに寄り添える看護師になれるよう、努力していきます。

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2022/06/24

がんの緩和ケア医をしていたドクターが胃がんになったという話。 手術と抗がん剤治療を受けながら、非常勤ながら仕事を続けて、旅行にも出掛けているみたいだから満足な予後だと思う。 体重が100キロを超えていたというから、やはり肥満はガンのリスクを上げるのかもしれない。まだ50代とい...

がんの緩和ケア医をしていたドクターが胃がんになったという話。 手術と抗がん剤治療を受けながら、非常勤ながら仕事を続けて、旅行にも出掛けているみたいだから満足な予後だと思う。 体重が100キロを超えていたというから、やはり肥満はガンのリスクを上げるのかもしれない。まだ50代というから若すぎる。 これまで仕事で末期癌患者と向き合ってきて、現在まさに自分がその立場になっているということで、患者の気持ちがよく分かったと書いてあった。 特に患者が医師の言うことを聞かない時は、苛立ったみたいだが、いざ自分が患者の立場になるとワガママ言いたい放題だったらしい。 やはり仕事で経験しているとは言っても、自分がその立場になってみないと分からないものだと思う。 私も母さんの思いや痛みを分かる時は、自分も同じ病にかかったときなんだろうと思う。

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2022/04/29

稀少がんにかかり転移した緩和ケア医の実体験。実心情。医者だからと言って自身の予後がわかるわけはないし、最適と思える医療を自身の納得感をもって患者として受ける。そこには建前はなく本音。

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2021/10/31

医師の立場と患者の立場と両方通して、生きる事についてまとめている。読みやすいが考えさせられる本でした。

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2021/01/23

緩和ケア医として、というより、がんが転移したいちがん患者としての思いを赤裸々に語った内容でした。 やはり医師なので自分の症状が客観的にわかりやすく語っておられ、癌患者の日常の大変さが、癌患者が身近にいない読者にも伝わりやすい文でかかれていました。 嫉妬もするし、理想のようには生き...

緩和ケア医として、というより、がんが転移したいちがん患者としての思いを赤裸々に語った内容でした。 やはり医師なので自分の症状が客観的にわかりやすく語っておられ、癌患者の日常の大変さが、癌患者が身近にいない読者にも伝わりやすい文でかかれていました。 嫉妬もするし、理想のようには生きられない、妻に怒鳴ってしまうこともあることもかかれており、等身大で共感できました。 それと、この本を読むと、結婚っていいものだなあ、と思ったりします。 自分の命より大事な命であり、隣にあるのが当たり前の日々を生きるパートナーを見つけるって素晴らしいですね。 奥さんの手記もあり、互いに尊重しあう関係が伝わってきて心温まりました。

Posted byブクログ

2020/10/02

ホスピス緩和ケア医の著者が、希少がんジストに罹患。その心情を綴っている。 終末期において「よく」など生きられない、と言い切ってくれるのがスカッとする。患者風を吹かせ、しぶとく生きていこうと語りかけるこの本でホッとする人が増えますように。

Posted byブクログ