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腸詰小僧 曽根圭介短編集 の商品レビュー

3.8

10件のお客様レビュー

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2024/01/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

スピード感・発想・ストーリーは良くてさくさく読めるけど、どれも同じ手法で書かれているので読み終わる頃には少々食傷気味になってしまう。 どれも嫌な後味でモヤッとして終わるのは好き。話によってはバドエンぽかったりメリバぽかったり。

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2020/07/10

邪悪の極みというほかない、ブラックでダークな読み心地のミステリ短編集。どれをとっても最悪。誰一人共感できやしない。アンハッピーエンドここに極まれり。でも逆に爽快というか、こういうのを好きなものにとってはたまらないです。 お気に入りは「腸詰小僧」「母の務め」。「腸詰小僧」はもうタイ...

邪悪の極みというほかない、ブラックでダークな読み心地のミステリ短編集。どれをとっても最悪。誰一人共感できやしない。アンハッピーエンドここに極まれり。でも逆に爽快というか、こういうのを好きなものにとってはたまらないです。 お気に入りは「腸詰小僧」「母の務め」。「腸詰小僧」はもうタイトルからやられてしまいましたが。そのタイトルにも劣らぬ邪悪すぎる物語。そして「母の務め」もいったいどうなるのかと思ったらまさかそんなことに。どっちもとても印象的な結末でした。 「天誅」も気持ち悪い話。あの人もこの人も信じられない。そもそもまともな人がいるのか、どれが真実なのか。なんとも言えない不気味さが後を引く読み心地です。

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2023/11/04

くだらなくて、痛快で、 クズばっかり出てくる最高の短編集だった。 やっぱり曽根さんは短編の方が 斬れ味抜群で読んでて気持ちがいい。 マンネリせず読みやすいスピード感が好き。 しょーもないクズばっかりで、 皆悪びれる様子もないのがたまらなく好き。 表題作の腸詰小僧の終わり方は ...

くだらなくて、痛快で、 クズばっかり出てくる最高の短編集だった。 やっぱり曽根さんは短編の方が 斬れ味抜群で読んでて気持ちがいい。 マンネリせず読みやすいスピード感が好き。 しょーもないクズばっかりで、 皆悪びれる様子もないのがたまらなく好き。 表題作の腸詰小僧の終わり方は スーっとして個人的には好きなオチ。 解決屋の終わり方もいい。や、そっちかよ笑 って 天誅と留守番もよかった。 ミスリードが素晴らしい

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2020/03/29

フリーライターの西嶋の元を、「腸詰小僧事件」の被害者の父が訪ねてきた。当時12歳だった犯人の「腸詰小僧」に会わせろと言う…。表題作をはじめ、全7編を収録した短編集。 いずれもひと捻りある短編が並ぶ。叙述トリック中心だけれど、警戒していてもまんまと騙される。通勤電車で細切れに読む...

フリーライターの西嶋の元を、「腸詰小僧事件」の被害者の父が訪ねてきた。当時12歳だった犯人の「腸詰小僧」に会わせろと言う…。表題作をはじめ、全7編を収録した短編集。 いずれもひと捻りある短編が並ぶ。叙述トリック中心だけれど、警戒していてもまんまと騙される。通勤電車で細切れに読むのに向いているような感じの短編集だった。 (B)

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2020/02/23

ダークで仕掛けのある犯罪短編集。基本的には、2つのストーリーを並列させミスリードを誘う叙述モノ。おもしろい仕掛けもあるんですが、お話自体がなかなかにドロドロしてて、読んでると胃が重くなります。個人的には『天誅』のラストが結構な破壊力。

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2019/11/16

気味悪くグロいストーリー集。落ちもあってスピード読了。この作者さんが短編を書くとこうなるんだなあと感心。

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2019/11/07

短編集。曽根圭介は結構好きな作家の一人です。 二つの違うストーリーが同時進行していって、最終的に交錯して、意外な結末が明かされる…という同じようなパターンが続くので、最後の方は展開が読めてくるのが少し残念。とはいえ、なんかあるんだろ?なんかあるんだろ??と構えながら読んでいても、...

短編集。曽根圭介は結構好きな作家の一人です。 二つの違うストーリーが同時進行していって、最終的に交錯して、意外な結末が明かされる…という同じようなパターンが続くので、最後の方は展開が読めてくるのが少し残念。とはいえ、なんかあるんだろ?なんかあるんだろ??と構えながら読んでいても、最後にはそうきたかー!となるところが楽しかった。

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2019/11/01

あれっ、と思って気が付くともう騙されている。 というか、何だかんだと実はいろんな先入観を持って生きているのだなぁ、と気が付かされる。これを機に、曇りなき眼で世の中を見ていきたい、ケモノ姫のように、などと思うというよりは、これ絶対普通に生きてるだけで騙されてるって、騙されたくない...

あれっ、と思って気が付くともう騙されている。 というか、何だかんだと実はいろんな先入観を持って生きているのだなぁ、と気が付かされる。これを機に、曇りなき眼で世の中を見ていきたい、ケモノ姫のように、などと思うというよりは、これ絶対普通に生きてるだけで騙されてるって、騙されたくない、ていうか損したくないわー、誰か助けて、ってなって、いつの間にか変な石とか買ったりしてるんじゃないか、まぁそれくらいなら良いけど、この本の騙される側の人になったらもうたまらん。 だいたいどの話も似たようなテイストで、これじゃワンパターンじゃねーかって思ってるのにまた騙されて。 というわけで、今日からは生まれ変わった気持ちで やっていこうと今思ったけど、きっと明日には忘れるな、これ。

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2019/08/29

ノン・シリーズの短編集。全7作の内、1作だけ「ザ・ベストミステリーズ2017」で既読だった。その短編がとても良くて印象に残っていたのだが、未読だった6作も面白かった。特に表題作が傑作。ミスリードの巧い作家さんだなあ。すっかり騙されてしまった。 全体的に裏社会に生きる人が多く登場し...

ノン・シリーズの短編集。全7作の内、1作だけ「ザ・ベストミステリーズ2017」で既読だった。その短編がとても良くて印象に残っていたのだが、未読だった6作も面白かった。特に表題作が傑作。ミスリードの巧い作家さんだなあ。すっかり騙されてしまった。 全体的に裏社会に生きる人が多く登場し、結構ゲスいストーリーであるけど、その中にミステリの仕掛けが潜んでいるのが愉快。これ、今年読んだ短編集の中で上位に入るな。

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2019/08/16

女性をソーセージにしてマスコミに送りつけ、全国を震撼させた”腸詰小僧”の独占インタビューに成功した西嶋だったが、記事掲載を発端に困難な事態に。追い詰められた西嶋は――。(表題作)どいつもこいつもロクデナシ。でも不思議と痛快な極悪ミステリー全7編!!

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