空飛ぶくじら部 の商品レビュー
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○独特な雰囲気のSF ○結構大変な目にあってるんだけど、慣れだろうか、落ち着いている二人 ○続きを読みたい 犬走くんと鰐淵さんは《空飛ぶくじらの優雅な遊び》に今日も巻き込まれる まわりの時間が止まり、ぼあああぁあぁという声が聞こえると、空飛ぶくじらの口の中に吸いこまれ、どこかの時代に置き去りにされる いつ迎えに来てくれるかも、くじらまかせ 二人はそれまで生きのびなきゃいけない 「爆撃機」 戦時下の作家を目指す青年 「ゾンビ」 マスクの下の顔 「弱肉強食」 恐竜 「ヤンキー」 見かけじゃない 「ムラ」 力のある子ども 「鬼」 青い目と青い血
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起こっていることはぶっ飛んでるのに、主人公たちがその状況に慣れすぎているせいで、日常風に描かれているという新鮮なファンタジー。SFかな? 鰐淵さんと犬走くんの幼馴染の関係がなんとも言えず好き。中学生ならではのきらきら感もあるけど、願わくばこのまま大人になっても続いたら面白いかも...
起こっていることはぶっ飛んでるのに、主人公たちがその状況に慣れすぎているせいで、日常風に描かれているという新鮮なファンタジー。SFかな? 鰐淵さんと犬走くんの幼馴染の関係がなんとも言えず好き。中学生ならではのきらきら感もあるけど、願わくばこのまま大人になっても続いたら面白いかもしれない。
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ある日空にくじらがやって来て、主人公の二人をいろんな時代、いろんな場所に連れて行きます。くじらが迎えに来るまでは、なんとかそこで生きていかなくてはいけません。くじらがなぜ二人をタイムスリップさせるのか特に説明はなく、二人も淡々とそれを受け入れていて、ドラマチックな展開もなく、いろいろな場所へ行っては帰るを繰り返しています。 読み手は二人とタイムスリップをしながら、そこに自分の思っていた当たり前ではないことに気づきます。昔話では鬼と言われていた人が、実は外国人で言葉が通じなかったために誤解されていたかもしれないこと、金髪のヤンキー女子は両親の理解があってヤンキーの姿をしている優等生であることなどなど。押し付けがましくなく、違う一面を見せてくれるお話の数々は、中学生くらいの子供達に受け入れられるのではないかと思いました。
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石川さんは、ラノベ系ではあるが、読みやすくて子どもが共感できる物語を書く人だと思っていたのだけど、これは、何? 空飛ぶくじらが飛んできて、中学生の男女2人を過去の世界に連れていく。しばらくするとまたくじらが飛んできてもとの世界に連れて帰る。戻ってくると時間は経っていない。 こうい...
石川さんは、ラノベ系ではあるが、読みやすくて子どもが共感できる物語を書く人だと思っていたのだけど、これは、何? 空飛ぶくじらが飛んできて、中学生の男女2人を過去の世界に連れていく。しばらくするとまたくじらが飛んできてもとの世界に連れて帰る。戻ってくると時間は経っていない。 こういう設定の小説は他にもあるが、大抵は行った先の時代の人と触れ合って、知識としてしか知らなかった当時の暮らしや状況をリアルに知り、子どもたちの関係性や考え方にも変化が起こる(たいていは揉め事を通じて成長していく)というパターンが多い。 しかし、これは、そうではない。いや、まあ、多少そういう面もあるが、無きにしも非ず程度。 過去に行って、当時の人々と交流するが、何のリアルな手応えもなく、表面的。あっさり戻ってきて、たいして主人公たちの人生にも考え方にも影響しない。 タイムトリップして、ここまで平然としていられるとは一体どういう中学生なんだ? でも、最後に見事なオチがあるかもと思い、頑張って読んだが、なかった。 なぜ、こんな小説を書いたのか?編集者から依頼されたのか?作者の心身に不調があったのか? いくらイマドキの子どもの読解力が落ちていると言っても、ここまで浅いと、本なんか読まなくてもいいんじゃないかと思える。歴史をテーマにしたゲームや映画の方が余程ためになるし深くて面白い。 最初の、戦時中のタイムトリップでも、当時の人々の生活など全く見えてこない。何を食べ、何を着ていたのか?何が楽しくて何が辛かったのか?そこがわからないなら、そもそもこの設定に何の意味があるのか。 大人になってから『とぶ船』を読んで、これはもう今の子どもたちには古いかもなあと思ったけど、ヒルダ・ルイス、ごめん。すっごくいいよ。素晴らしい。何より過去の時代の臨場感があったもの。 今の子どもたちに必要なのは、ゲームや映像では体験できない悦びを与える本なんじゃないの?そうでなければ、滅ぶよ、本は。それは、難易度を下げるということではない。 とりあえず売れるからとか、朝読書で5分で読み終わるからとか、そんな気持ちで本作ってると、終わりが早まるだけだよ!
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自分たちの意思など関係なく空飛ぶクジラが連れにきて様々な時代、場所に下ろされる。でも毎回突然迎えに来て元の世界に戻ることを知ってる二人の主人公。その理由も二人は求めずされるがままに淡々とそれぞれを体験するあたりも楽しい。
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くじらに呼び出されて国も時代もランダムな場所に置き去りにされ、身の危険にさらされつつ過ごし、突然回収されるというのを何年も続けている二人。連れていかれるのではなく呼び出されるのが不思議。無視したらずっと周囲の時間が止まったままだそうで、いかざるを得ないらしい。
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空飛ぶくじらがやって来るとおかしなことに、二人のの周りの人の物の動きがピタリと止まり動かなかった。冒険ファンタジー。
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