【廉価版】学校怪談 の商品レビュー
「ノックの音が」のあとがきだったろうか、星新一が連載小説の固定主人公を避ける理由として「主人公は保証を得てしまう」、そのような述懐があった。具体的に言えば、最終回まで主人公は死なないものと読み手は安心してしまう。 「学校怪談」前半の主人公ときたら、それこそ星新一のエヌ氏のよう...
「ノックの音が」のあとがきだったろうか、星新一が連載小説の固定主人公を避ける理由として「主人公は保証を得てしまう」、そのような述懐があった。具体的に言えば、最終回まで主人公は死なないものと読み手は安心してしまう。 「学校怪談」前半の主人公ときたら、それこそ星新一のエヌ氏のようにヒドイ目に遭ったり、ヒドイ目に遭わせたり、時には死んでみたり。 この縛りのもとに週刊でショートショートを継続するのはキツイのか、後半は固定レギュラーを設定し、コメディ調になってしまった。まぁ、高橋葉介のそちらの路線も好きだけれど。 本書は前半のアンソロジー。第19話「お告げ」、第37話「ごろんごろん」は秀逸だ。
Posted by
- 1