国境を越えたスクラム の商品レビュー
日本のラグビーをアップデートし続けてきた海外出身選手にフォーカスを当てたノンフィクション。ラグビーにおいて、日本代表とは何か、人種とは、国境とは、スポーツとは。すべての想像を超える、大河ドラマだった。
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日本で学生の頃からプレーすること、外国から来た人が日本代表としてプレーすること、について当事者がどう思ってるのか、どう生活、行動、プレーしてきたのかが、ひとまとめに書かれていました。 自分の視野をまた本が広げてくれたかなと思います。
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多様性を内包するラグビーの文化が紹介される。高校の指導者だった呉秀吉氏のこの言葉を見て、ゲーム開発も同じようにできると思うんだけど、教育として自分はやりきれてないなと。Unityのワークショップは、割と指向してるんだけど、やりきれてない。もっと考えないと。
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素晴らしい一冊。 今年ラストを飾る、魂と人間の情と「人生」に触れる、ラグビーの素晴らしさが凝縮された一冊。外国から来て、日本に尽くしてくれる人間とそれを支えてくれる人間の多くの絆の上に、今回の日本代表の躍進があったことを忘れてはいけないことを知る。
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ラグビーW杯で史上初の8強進出を達成した日本代表。その約半数が日本以外の国籍を持ちながら、日本代表としてW杯出場を選択した選手たちです。ここに至るには、初めて日本にやって来て様々な苦労を経験した選手がいました。1980年代から現代にいたるまで、さまざまな世代の海外出身選手へのイン...
ラグビーW杯で史上初の8強進出を達成した日本代表。その約半数が日本以外の国籍を持ちながら、日本代表としてW杯出場を選択した選手たちです。ここに至るには、初めて日本にやって来て様々な苦労を経験した選手がいました。1980年代から現代にいたるまで、さまざまな世代の海外出身選手へのインタビューをもとに、彼らが日本で活躍するようになるまでの経緯をまとめたノンフィクションです。 大東文化大学、三洋電機で活躍したシナリ・ラトゥ、仙台育英高、流通経済大で活躍したブレンデン・ニールソン、東芝府中のアンドリュー・マコーミック、そしてホラニ龍コリニアシ、トンプソン・ルーク、具智元などが登場しています(敬称略)。 ”ガイジン”とちょっと差別的ニュアンスで呼ばれたり、海外出身選手を登録する高校、大学が”勝利至上主義”とバッシングを受けたりと様々な逆風を耐え忍んで、今や日本代表には欠かせない存在となった海外出身選手。これから日本社会が直面せざるを得ない海外出身者との共存を先取りする形で一体となったラグビー界の取り組みについて、興味深いエピソード満載の一冊です。 日韓関係が冷え込む中、日本代表を選んだ韓国人の具智元選手の次の言葉は将来への希望を感じることができます。『今(日韓関係は)いろいろありますが、韓国人の僕も日本代表として応援してもらえる。韓国のラグビー仲間はみんな「お前は日本代表でもあるけれど、俺たち韓国の代表でもあるんだ」と応援してもらえる。僕は日本と韓国の人たちに応援してもらえる。僕がW杯で頑張ることで韓国を好きになる日本人が増えて、日本を好きになる韓国人が増えれば、と思っているんです』 ネタバレになるので詳細は伏せますが、ホラニ選手の「龍」の字に込められた意味は本書を読んで初めて知りました。このエピソードだけでも一読の価値ありと思います。
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読了。俺のヒーローはラトゥだな。本当に凄かった。衝撃的だった。本書でトンガ代表歴がある事を知った。運動能力もやはりずば抜けて高いようだ。懐かしい。2019W杯が終了したからこそ、日本はアジアへのラグビー普及をもっと真剣に取組むべきではないか。韓国版サンウルブズの企画は素晴らしいし...
読了。俺のヒーローはラトゥだな。本当に凄かった。衝撃的だった。本書でトンガ代表歴がある事を知った。運動能力もやはりずば抜けて高いようだ。懐かしい。2019W杯が終了したからこそ、日本はアジアへのラグビー普及をもっと真剣に取組むべきではないか。韓国版サンウルブズの企画は素晴らしいし是非実現して欲しい。ラグビーは身体をぶつけ合う格闘技の要素が強いからこそ、意外に単純で、身体を張るやつの凄さが国籍問わず分かり合えるのが良い。素晴らしいスポーツに出会えて良かった
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日本のラグビー界では、外国出身者プレイヤーが大いに活躍しているが、今まで日本でプレイした外国人選手の歴史について書かれた本。主に関係者に対する取材を基に書かれており、日本での生活の苦労や、日本代表になった時の気持ちなど、具体的でわかりやすい内容であった。興味深い内容であった。
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2019年ラグビーW杯の日本代表の約半数は外国出身の選手たち。1次リーグをトップ通過してベスト8に進んだこの素晴らしいチームに、僕たちはこの国、社会の進むべき道を見た。 1980年、トンガからの最初の留学生ノフォムリとホポイが来日する。そこから続く、外国出身選手と日本のラグビ...
2019年ラグビーW杯の日本代表の約半数は外国出身の選手たち。1次リーグをトップ通過してベスト8に進んだこの素晴らしいチームに、僕たちはこの国、社会の進むべき道を見た。 1980年、トンガからの最初の留学生ノフォムリとホポイが来日する。そこから続く、外国出身選手と日本のラグビーの関係。留学する側も、受け入れる側もたくさん困難があったが、そしてそれは多分多くが受け入れる側に起因するものであったが、ラグビーの素晴らしい精神性はそれらを乗り越えていく。そして、外国出身の選手たちは、自ら日本代表になることを選んでいく。彼らがなぜ日本代表を選ぶことになったのか、その答えがこの本にある。日本の未来もまた、この本にある。 ラグビーの持つ精神性。肉体的にも精神的にも極限状態の中で、規律を守り、自己を犠牲にし、目的のために最善を尽くす。それは、仲間、チームメイトを絶対的に信用するということ。そこに国や人種が介在する隙は1mmもない。絶対的に信用できなければ、極限状態の中で規律を守り、自己を犠牲にすることなどできっこない。 代表やクラブや大学、高校でこんなチームを持つことができている、という事実は、ちょっとだけこの社会の未来に光を与えてくれる。僕らもできるはずだと。
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勝つために「ガイジン」を選んだのではなく、彼らが日本で勝つことを、日本の代表になることを選んでくれた。 そもそもあまり集団スポーツに興味を持ったことが無かったので、3年前にラグビーを好きになった時にはトップリーグにも日本代表にも外国人選手がいて、そういうものだと思っていたから特...
勝つために「ガイジン」を選んだのではなく、彼らが日本で勝つことを、日本の代表になることを選んでくれた。 そもそもあまり集団スポーツに興味を持ったことが無かったので、3年前にラグビーを好きになった時にはトップリーグにも日本代表にも外国人選手がいて、そういうものだと思っていたから特に違和感は無かった。 ワールドカップが近づきニュースやSNSで「外国人が多い」という言葉を多く目にして、「あぁ、確かに言われてみれば」と思ったが、同時に「でも別におかしくないし、応援するのは変わらない」とも思った。 日本で活躍していることやルールに則っていることなどでなんとなく納得していたけれど、この本を読んでそんな簡単な理由なんかじゃなく、たくさんの決意や決断、挫折や後悔を越えて、さらにそこから誰よりも努力を重ねて今を掴んだことを痛感させられた。 その思いが次の世代へとどんどんと繋がっていく。 どこが欠けても今が無い。 そしてまた次の世代に繋がっていくことを教えてくれる。 何人もの人生を辿っているから長い歴史を読んでいるように感じたけれど、40年にも満たない時間のルポ。 濃密すぎる。 この本をワールドカップのプルー戦最終戦前に読み終えられて良かった。 それに、母校を誇らしく再認識させてもらえた。 贈ってくれた友人に感謝。 解説は無し。 帯は「なぜ、彼らは桜のジャージを選んだのか。」の言葉がすべて。 カバーを外すと本のデザインが赤白のボーダーに「6」。 この背番号はご本人の現役時代のポジションなのか、それともリーチ選手か? とにかく素敵な装丁。
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著者はラグビー経験者。「寛容でありたい」。ラグビー日本代表前キャプテンの廣瀬俊朗氏の言葉。簡単なようで、意外と難しいことかもしれない。
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