労働判例に学ぶトラック運送業の労務管理 の商品レビュー
労働法の本としても一通りのことが書いてあるが、業界に沿ってというところでなおよい。こういう本が増えると好いと思う。判例の要素の抽出、予防策など、まさに使用者側の弁護士に求められることを実務的に記載している。しかし、労働時間管理では、改正基準に殆ど言及がないなど、一部ではあるが隔靴...
労働法の本としても一通りのことが書いてあるが、業界に沿ってというところでなおよい。こういう本が増えると好いと思う。判例の要素の抽出、予防策など、まさに使用者側の弁護士に求められることを実務的に記載している。しかし、労働時間管理では、改正基準に殆ど言及がないなど、一部ではあるが隔靴掻痒か。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
トラック運送業の労務管理課題全体について、各課題の概要を説明したうえで、裁判例を多く取り上げながら、対応と予防措置を解説。学説や判例解説も紹介。図表掲載も豊富。全体で約670ページ、裁判例や欄外の注は文字も小さく、全体を読みとおすという書ではないが、労務管理課題全般を対象に、各課題のポイントがおさえられており、各章・各節の解説も非常に精緻で丁寧で、単なる法解説書ではない本となっている。質の高い専門書。トラック運送業に限ったこの種の解説書は、他にはないはず。運送部門のスタッフ部局、人事部門に1冊置いておきたい本。
Posted by
- 1